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自分の強みの見つけかた 0:どうして自分の強みは実感しにくいのか

才能診断や自己分析のツールは数え切れないほどあって、就職・転職の時、学びの機会に受けてみたことがある人も多いのではと思います。

それでも、「強みを知る」「強みを生かす」というワードを、こんなに世の中で見聞きして、たくさんの本が出版されているというのは、やっぱり診断や分析の結果があっても、自分の強みをほんとうに実感することが難しいからなのだと思います。

昨年、シリーズで書いていく記事のテーマをインスタグラムで募集した際に、「自分の強みの見つけ方」というリクエストをいただき、あらためて、そもそもなぜ、自分の強みがみつけにくいのかを考えてみました。

それを裏返したところに、自分の強みを見つけて、実感しながら磨いていくための鍵があるはずだからです。


個人的な見解ですが、自分の強みがみつけにくい大きな理由は、3つあると思います。

1 自分には当たり前の行動や考え方に、強みが埋め込まれているから

生まれた時からもう何十年と一緒に生きてきている自分です。強みにつながる才能も自分の一部。なんなら、人をみる目の中にも入り込んでいる。
まるで、自分の眼の色のように、本人にはわからない。

たとえば、人と話をしていて「この人って、こんな素敵なところがあるんだなー」と感じる、その感じ方にも才能や強みがあるということ。

自分ではナチュラルすぎて、日々生きている世界の中では、なかなか実感しにくいのではないかと思います。


2 強みが裏目に出た経験に、意識が向きがちだから

ほんとは輝く強みともなり得る才能なのに、使い方が裏目に出て、ネガティブな反応が返ってくると、私たちはそのネガティブな経験の方に意識が向きがちなのではないでしょうか?
そのネガティブな経験を通して、自分が受け取るのはむしろ「弱み」の面です。

強みは、持っている才能や資質をどう使うかで生まれるものだと思います。
うまく使えば、いい影響や効果が生まれる「強み」となるけれども、その場や相手に合わない使い方をするとネガティブな反応が返ってくることもある。(強みと弱みは表裏一体とも言うくらいなので)

それに、その才能があればあるほど、周りに良くも悪くも影響力を持ちやすいのではないかと、経験から感じています。
濃すぎる出し方は、逆効果となることもあります。
職場にきれい好きな人が一人いると、ささっと掃除してくれたり、物品を整えてくれたりしてありがたいけれど、行きすぎると、まだ使っているものが片付けられて困ったり、潔癖な感じで居心地悪かったりもしますよね。


3 自分の強みが「映える」環境が明確になっていないから

ふたつ目の理由とも繋がりますが、絶対的な「強み」というのは無いのかもしれません。

自分の才能が生きる仕事・相手・場面などのセッティングがあってこそ、才能が「強み」として使われ、「強み」としての磨きがかかっていくもの。

黒いカクテルドレスにハイヒールを履いたモデルさんがたたずむ場所が、茶畑だと映えないように、ひんやり見た目も美しいガスパチョのスープが、長時間の雪かきのあとには受けないように、その才能が生かされないセッティングでは、どんなに素晴らしい才能の原石も「強み」にはなれない。

自分の才能が輝く環境と状況をセッティングしていくことが、「強み」をみつけて、実感しながら磨いていくことになるのだと思います。


皆さんは、自分の「強み」を
どうやってみつけて、磨いていっていますか?


次回からはこの3つを裏返しながら、自分の強みの見つけかたについて、考えていきます!


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