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自分の強みの見つけかた 2:強みを磨きたい方向性を知る

自分の強みの見つけ方というテーマで、連載をしています。
前回は、自分が生きてきた経験の中から強みを見つけることが大切ということを書きました。

もう持っている強みは、これまでの人生の中で、挑戦したりやり続けたりして磨いてきたことの結果でもあります。

もともと音楽の才能の種があったとしても、
練習を重ねて、新しい技法に挑戦してきていければ、プロのピアニストにはなれないし、
庭師の家に生まれても、草木のことを学んで、実際にその気候のもとで庭づくりをしてきた年月がなければ、名ガーデナーにはなれない・・・

とはいえ、その挑戦や継続ができたのは、ただ「やらなければ!」ではなく、「〇〇のためにやりたい!」「〇〇を極めたい!」と思う動機や目的があったのではないでしょうか。
それが、強みを磨く方向性をつくってきたはずです。

自分が強みを感じたい方向性を知ると、強みを見つける時にもわかりやすくなりますし、さらに磨いていく時にも努力の方向が明確になります。


では、自分が欲しい強みを育てるベクトルの方向は、どうやって見極めるのか?
私がインタビューして一緒に見つけていくなら、この3つの視点を使います。


1 好きや関心の領域を自覚する

強みは、自分が得たいものに向かって磨かれてきたはずだとお伝えしました。
何らかの問題を解決することでも、目標を達成することでも、そこに自分がメリットや喜びを感じていなければ、才能を「強み」にまで育てることはできません。

なので、自然と自分の意識が向かってしまうこと時間やエネルギーを投資したいと感じる分野を自覚することが、強みの再発見につながります。

どんな時に喜びや充実感を感じるか?
他のことを横に置いても夢中になってしまうのはどんな場面か?
タイトルが気になる本やセミナー、動画の共通点は?
などと考えてみると出てきやすいかもしれません。

仕事や趣味といった捉え方だけでなく、人間関係や自己表現、ものの考え方といった、分野を横断する視点でも見てみてください。

2 強みを活かしたい場面や相手からさぐる

強みを見つけたいという思いは、その強みを活かして何かに貢献したい!誰かの役に立ちたい!という願いから来ているのではないかと思います。
きっと、強みを使いたい場面や喜んで欲しい相手がいるのではないでしょうか。
それは、強みを磨くモチベーションの鍵です。

「こんなことが実現したら最高!」と感じることや「この人にこんな言葉をもらったら、嬉しくて労苦も吹き飛んでしまう!」というような(自然とにやにやしちゃうくらいの)状況を思い浮かべると、自分が強みを磨いて向かいたい方向がみえてくるのではないかと思います。

自分が話していると、何千人の聴衆が大笑いしている講演会が思い浮かぶなら、多くの人に、笑いをギブしたい、明るい気持ちになってほしい、ポジティブな影響を与えたいというモチベーションがあるのかもしれません。

話を聞きながら書いてあげた似顔絵が、涙を流すほどに喜ばれたシーンがよぎったなら、1対1で、目の前の人のその人らしい魅力を伝えることや、安心感の中でダイレクトに届く反応が、自分に力をくれるのかもしれません。

3 心の中の願望に気づく

「こんな人になれたら・・・」「こんな風に生きたい!」という願望はありますか?
そんな心の中の願望も、強みを磨いていく時の北極星になります。

(とくに日本に生まれ育つと、小さい頃の「〇〇になりたい!」という願望は、どこかであきらめて、口にしなくなってしまうことも多いと思いますが・・・)

「〇〇戦隊のレッドになりたい!」
「アイドルの〇〇ちゃんみたいになりたい!」
小さい頃は言葉にできた、そんな願望の本質は、大人になってもあまり変わらなかったりもします。

当時の夢と今の内なる願望との構成要素には、共通するものがあるのではないでしょうか?

戦隊もののレッドになりたかった人は、今もみんなを力強く引っ張っていくリーダーになりたくて、信頼関係のつくり方や、皆の心に訴える言葉の力を鍛えてきているかもしれません。

アイドルになりたかった子は、スポットライトのあたる立場にやりがいを感じるのかもしれません。そのために、人前に立つことにチャレンジしてきたり、立ち姿や表現力も磨いてきたりしているのではないかと思います。


どんな方向を目指して
自分の強みを磨いていきたいですか?


自分の強みの見つけかた、次回もお楽しみに!

前回までの記事はこちら▼


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