#3 親孝行ってなんだろう

先日、親父と飯を食べた。

その時にふとうまれた自分の感情の話。

自分と親父の関係は離婚した家庭の親子。
小学生の時に離婚して、小学校を卒業するくらいまでは毎月、それ以降は不定期だいたい半年に1回くらい会う程度。
親父と会うにはきっかけがあった。
祖母の家に行く、親父の大学の同級生のクリスマス会に参加するなど。

ただ今回は違った、「飯どう?」と誘われた。

社会人になって話すことは大体社会について。
時事問題やら歴史やらスポーツの話がメインで互いの近況はサブ。
教養ある人なのでいつも楽しみながら話してる。

そんないつも通り話した帰り道、親父に「今日はありがとう」と言われた、それも何回か。

そのときいままで経験したことがない感情が生まれた。
『父子の関係ってこういうものなのかな。』

小学校の時に両親が離婚。
それが原因で中学校から別の街に引越。
中学受験をし、中高一貫の私立にいったからいわゆる「地元の友達」がいない。
そんな環境をコンプレックスに思っていた、「周りと違う」と。
それを離婚した親父のせいにして何かから逃げていた。

でももう60歳と30歳の父子。
自分と同世代であれば、実家を出て、親と会う頻度は少ないはず。
それこそ盆休みだったり年末年始とか。
きっと話す内容も物理的な会う頻度も自分と同世代と同じになったんじゃないかな。

父親には自分がしらない家庭がある。
一度も会ったことがない妹がいる。

でもそんなことは関係ない。

フルリモートの会社で働いていて雑談もできないであろう。
また休日に周囲との交流を積極的に行うタイプではない。

そんな父がウクライナ紛争のことや日本の政治について話したいてなったときに息子の顔が浮かんでくれれば会いにいって、話をする。

それで親父が喜ぶのであれば、親孝行といえるのかな。

一緒にいる時間は短かったけど、自分のことを気にしてくれてきた親父に何かを返せればいいな。
30歳になってこんなことを気づくのは遅いのかもしれない。
ただ自分の中で何かが変わるきっかけになりそうな日であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?