トライアングル番外編 「Best Frend」4
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「一人で帰るって言うから心配でさ。今日、なんか元気なかったし……そしたら、屋上の方に行ったって聞いて……」
自分がここにいる事の次第を説明しながら、急に高木は俺に対して目をつり上げた。
「夏原ぁ!」
坂崎を背に庇うようにして、俺に数歩歩み寄る。おいおい、俺は呼び捨てかよ……。
「あんた、春菜に何かしたの?」
「してねえよ……」
高木の迫力に、俺は押され気味だった。
「じゃあ、なんでこんな人気のないとこに春菜を連れ込んでんのよっ!」
「人聞きの悪いこと言うなよ。トモの