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【ぼちぼち往復書簡】憧れのトラバター絵本に隠れていた教訓 From すみこ

ようこちゃん。「きょうもパンびより」動画見たよ。読み聞かせ上手だねー。こんなライフワークすごく素敵だと思う。

わたしの思い出深い絵本といえば、『ちびくろさんぼ』。

今も買えるのかなーと検索してみたら、紆余曲折を経て再販された歴史を持つ、世界的に人気の本だった。

3人姉弟の我が家では長年に渡って読まれすぎて、最終的にはページがバラバラになってしまった人気の一冊でした。

とはいえ、わたしが覚えていたのは、喧嘩したトラたちががぐるぐる追いかけ回って、挙げ句の果てに溶けてバターになってしまい、ちびくろさんぼ一家はそのバターを使ってホットケーキを作ってたらふく食べましたとさ。という物語の最後の部分だけ。

子供の頃からくいしんぼうだったわたしにとっては、トラバターで作ったホットケーキはどんなに美味しいのだろうかと、憧れの一品だったのだねー。

今回あらすじや解説を読んでみて、このお話には深い教訓が含まれていたのだということを初めて知ったよ。
物欲と虚栄に目が眩んで他者を蹴落とすために始めた喧嘩のはずが、いつの間にか目的も忘れて盲目に他者を追いかけ回し、結果、皆同様に無に帰してしまう、というトラの愚かさから学べることがあるのだね。

100年以上も長く読まれているのは、こんな教育的な側面を含んでいるのが理由なのかもしれないね。おいしそうな夢ある部分だけじゃなかった。

ようこちゃん、読み聞かせに使うパンの絵本の一冊に『ちびくろさんぼ』もぜひ加えてほしいな。ホットケーキが食べたくなること請け合いです。

すみこ





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