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「ゆっくりでいい」の効能を体感した話。

 こんにちは、スミレです。

 最近この話ばかりで申し訳ないのですが、私は人前で話すという行為がトコトン苦手です。
 少しでいいから苦手意識を和らげたくて、場数を踏んで成功体験を積もうをしているところであります。

 先日、zoom越しにプレゼンをする機会がありました。
 校内で取り組んだ各々の探究内容をまとめて、校外の先生方からフィードバックをもらい、より良い探究活動にしていく、というような趣旨です。
 私が参加するのは2度目です。前回にnoteでの活動を勧められ、すぐに実践していたので、その報告がしたかったのです。

 プレゼンの結果、先に申し上げますと、次に活かせるヒントを得たからギリ成功だと思いたい、です。

 というのもですね、今回はいつもと違う原稿の準備法を試したのですよ。
 箇条書きで要点だけまとめたタイプのメモ作りに挑戦したのです。

 いつもなら、「私の探究のテーマは__」「__と思いました」「(次のスライドへ)」などなど、とにかく全部を書き起こしています。来週に控えている生のプレゼンでもこのやり方でいく予定です。
 これを準備して、何度も1人で練習して、本番では読み上げることだけに集中することで乗り越えていました。

 何度も挑戦したことで成功体験ができ、自信がつきました。なので、次の段階に移ってもいいのではないか、と思えたわけです。
 社交不安障害についての本を何冊か読み、何度も出てきた方法が「箇条書きの原稿作戦」でした。ようしやってやろう、と。

 ただ、初めての試みゆえ、加減が上手くできませんでした。
 最低限にしすぎたのです、ほとんどアドリブでした。吐き気すら覚えるレベルの緊張を抱えながら、即興で話す……私にはまだ早すぎました。

 2回、頭が真っ白になりました。話を続けたいのに、言葉が全く浮かんでこなくなるのです。
 ただでさえ何度も吃ったし、セリフも行ったり来たりしがちだったのに、加えて2回も「すみません、話したいことがトんでしまって」って……。
 今でこそ反省していますが、話している当時は落ち込んだりギブアップを考えたりする余裕すらなくて、黙ってしまいました。

 が、それでも一応、自力で乗り切ることができました。
 最大の要因は、聴き手の先生からの「ゆっくりでいい」というフォローの言葉です。
 授業内ということで時間の制限もあるなか、ゆっくりしていられないと私は焦っていました。ですが先生の言葉を真に受けたおかげで、一旦深呼吸しよう、と思えたのです。

 すると不思議なことに、話したいことが、言いたい言葉が、すんなりと浮かび上がってきたのです。

 言葉ってすごいんだな、と改めて体感しました。なんだかとても安心できたのです。それに言葉通り、聴き手の皆さんは私の話を根気強く最後まで聞いてくれました。

 ここに書いて届くかわかりませんが、言わせてください。
 あの時私の話を聴いてくれて、本当にありがとうございました!


 で、この体験を成功と呼ぶためには振り返りが大事だと考えまして。次にプレゼンする機会のためのヒントを抽出してみました。

①白状する
②原稿は状況によって変える

 1つ目の「白状する」というのは、緊張していることや、頭が真っ白になったことなどを素直に言ってしまうということです。
 今回のプレゼンで私は、開口一番こう言いました。

「緊張しすぎて、汗も動悸も止まらなくてすでにピンチですが、できる限り頑張りますので、よろしくお願いします」

 zoomのカメラに、両手に握ったハンカチも映しながら言ったので、なかなか滑稽だったかと思います。
 それでも聴き手の先生は「大丈夫。シェアしてくれてありがとう」と言ってくれました。

 頭が真っ白になった時もそうなのですが、白状すると、それについてのフィードバックも来るみたいです。特に聴き手の意識次第では、話し手の心が救われるような言葉が返ってきます。

 保険をかける、というとアレですが、素直さや誠実さをなんらかの形で示せば、お互いにとっていい時間にすることがやりやすくなるのではないかと考えました。

 2つ目の「原稿は状況によって変える」というのは、箇条書きにできる余裕があるかどうかを予測するということです。

 例えば今回のプレゼンは、あらかじめ身につけていた自信によって前向きになり、「挑戦してみよう」と思える余裕がありました(結果はともかくとして)。
 それに、2回目の参加ということで雰囲気を知っていたので、安心できる空間だからこそ今しかない、というのもありました。

 今回はほとんど失敗に近かったわけですが、逆を言えば「次はもう少し詳細に書いた箇条書きにしてみよう」という案を考えることができました。
 それに来週のプレゼンは時間制限が厳格ゆえに吃っていられないので、一語一句余さずに書き起こしたタイプの原稿が最適だということもわかりました。

 これらのヒントを考えられたところまで含めれば、今回のプレゼンは成功だったと言ってもいい気がするのです。尤も聴き手の皆さんに迷惑をかけてしまったという思いもあるので、断言しにくいのですが……。

 ともあれ、苦手なりにも頑張っていたことが伝われば幸いです。
 ここまで読んでくださりありがとうございます。

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