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\合わせて置くだけ簡単薬膳/ クコの実のはちみつりんご酢漬け

突然ですが、お家にクコの実余っていませんか?(本当に突然)

お料理に使う為に買ったはいいけど、実際に使うのは数粒で、袋に残ったクコの実の方が多かったり。

ドライフルーツ的にそのまま食べてもいいけれど、せっかくだからもっと美味しく食べたい!

今回ご紹介するレシピは、元々はそうして持て余したクコの実と、これまた絶妙に残りがちなりんご酢を消費する為のものでしたが、今ではむしろこれを作る為にクコの実とりんご酢を買っているほど。

美味しくて食べやすいから毎日続けられるし、その内に身体の調子が整うのを実感して、もうかれこれ何年も作り食べ続けております。

10分あれば作れる簡単さも、続いている理由。
寝る前にパパッと作れば、翌朝にはふっくら柔らかく、甘酸っぱいクコの実が食べられますよ。

そのまま食べても、ヨーグルトと合わせても、サラダのトッピングにしても。
冷蔵庫にあると何かと使えて便利なのです。

1日10粒くらいを目安に。
漬け汁も美味しいので、お水やぬるま湯、炭酸で割って、クコの実・りんご酢・はちみつに含まれる身体に嬉しい成分を、余すことなくいただきます。

ぜひぜひちょっとした空き時間に作ってみてくださいね!


レシピの後に薬膳的解説あり〼
ご興味ある方はぜひそちらもご覧ください☺︎

材料(作りやすい分量)
クコの実 100g
りんご酢 100g
はちみつ 50g

作り方
① クコの実をザルに入れ軽く水洗いしたら、サッと湯通しして水を切り、粗熱を取る。
② 清潔な保存容器にりんご酢とはちみつを入れ、混ぜ合わせる。
③ ①を②に合わせ入れ、冷蔵庫で一晩置いたら出来上がり。

※はちみつを使用しているので、1歳未満のお子様は食べられません。
※クコの実はあまりしっかり洗うと成分が流れ出てしまうので、ほどほどに。
※湯通しはザルの上から熱湯を回しかけてもよし、お湯を沸かした鍋に入れてすぐに上げるもよし、やりやすい方でOK。後者の方がより柔らかい仕上がりに。
※出来上がり後も保存は冷蔵庫で。
※クコの実 1:りんご酢 1:はちみつ 0.5 の割合。覚えやすいので、作りたい分量で試してみてください。

〜 薬膳覚え書き 〜

\こんな時に食べたい!/
・かすみ目、ドライアイなど目が疲れ気味
・加齢による乾燥が気になる
・なんとなく元気が出ない
・いまいち食欲がわかない

◼︎ クコの実/枸杞子
クコの実は食材でありながら、「枸杞子(くこし)」という生薬でもあります。

中医学には「帰経」といって、ひとつひとつの食材や生薬が人体のどこに作用するかを示す論法があるのですが、枸杞子の帰経は肝・腎・肺。
特に肝と腎をバランスよく補ってくれる生薬として知られています。

中医学では、肝と目は密接な関係があると考えられているので、かすみ目、ドライアイ、視力減退などの目のトラブルに用いられたり、腎との関連が深い膝腰の痛みに用いられることもあります。
肺を潤す力があるので、空咳にも。

また、中医学で肝は全身を滋養する血を蓄え、腎は生命活動を支える精を蓄えるとされています。両者を大切にすることは、健康維持や快適に年齢を重ねることにおいて、とても有効と考えられているのです。

そして肝と腎は、その血と精のどちらかが不足すると、肝の血を腎の精に、腎の精を肝の血に転じ、それぞれを互いに補い合っていると考えられています。

なので両者を同時にバランスよく補う枸杞子はとても優秀な生薬であり、食材と言えますね。

また枸杞子は、かの楊貴妃が毎日食べていたことでも知られ、古くから美容の為にも重用されてきました。

現代の栄養学的観点からも、その高い栄養価から滋養強壮や美容に役立つスーパーフードとして知られています。

◼︎ はちみつ
中医学では、はちみつも生薬のひとつです。

古くから体力回復や食欲増進、お腹の調子を整えたり、胃痛などの痛みの緩和、咳止めなどとして重用されてきました。

肺と腸を潤すので、空咳や喉の乾燥、便秘などにも用いられます。(なのでお腹が緩い場合は控えてくださいね!)

現代科学でも、はちみつに含まれる成分には、殺菌・抗菌、疲労回復、保湿、整腸作用などなど、たくさんの嬉しい効果が期待できることが分かっています。

但し、はちみつは1歳未満の乳児には与えないでください。ボツリヌス菌による食中毒のリスクがあります。(ボツリヌス菌は加熱しても死滅しません)

◼︎ 酢
お酢は、中医営養学では血の巡りを良くし、消化不良や食欲不振、腫物にも有効と考えられています。

実際に現代栄養学でも、お酢に含まれるアミノ酸などの有機酸が血行を促進し、なかでもクエン酸は疲労物質の分解に重要な役割をすることが分かっています。

成分分析などを行いようもなかった時代に、壮大なトライアンドエラーの中で紡がれてきたであろう先人たちの知恵に、ただただ感服です。

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