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終わり、そして始まり 3 (母の秘密)

次の日、弟の直樹から、Facebookのお友達申請がきた。

弟は高校生の頃から、私の存在を知っていたそうで、弟の父(母の再婚相手)が亡くなって、遺品整理をしている時に、私と母が写っている数枚の写真を見つけたそうです。
しかし、その写真について母に聞くことはせず、母が亡くなるまで心に中に仕舞っていたと話してくれた。

母は、自分が再婚であることや、他に子供がいた(いる)ことを、弟、妹の二人に、隠しておきたかったのだろうか?

弟はまた、母の兄弟から聞いた、私の父と母の離婚の原因についても、話てくれた。
しかし、話してくれた内容は、私が父側の親戚から聞いていた話とは大部違っていた。

私が親戚から聞いていた話では、母は美しい人で、母に言い寄ってくる人が多かった。そして、母はいつしか新し男を作って、私を置いて家を出ていったと。
父も自分が優しくなかったからなと、ボソッと呟いたことがって、私はそれが真実だと信じていた。

でも、弟から聞いた話は違っていた
母の祖母(私の曾祖母)が、父に会うたびに、
「まだ沖縄にいたのか!」
「早く、宮古に帰れ!」
差別的意味を含めて、馬頭していたそうだ。

曾祖母が、既に子供(私)がいる父と母の間を引き裂いたのだ。

私の親戚はなぜ、母の印象を悪くするような、事実と違う事を私に教えたのか?
そして、曾祖母が二人を引き裂いた理由を、私が沖縄にある母のお墓に手を合わせに行った日に、母の兄妹から聞く事ができた。


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