フランス人マダムが教えてくれた お金との素敵な関係①無料でホームステイ!?

憧れはあったけど‥

大学生の頃、私はよくいる金欠な学生でした。地方都市の2万8,000円の安アパートに住み、バイト代をやりくりしながら、節約生活をしていました。

そんな私には、大学生のうちにどうしてもやりたいことがありました。

それは、ホームステイです。

小さい頃から英語を習い、海外文学や海外ドラマが大好きでした。

フラーハウスやセックスアンドザシティは私のバイブルです。

小学生の頃は学校に馴染めず、図書館で借りたイギリスの児童書にでてくるエリーがイマジナリーフレンドでした。

ここじゃないどこかに、私を受け入れてくれる友達と土地があると夢見ていました。

でも、ホームステイってすごく高いんですよね‥。エージェントを通すと、数百万することも。

現実的な大学生に育った私は、実際は無理だろうな〜と思いつつ、冗談半分の気持ちで
「在学中にホームステイするのが夢!」と色んな人に言っていました。

無料でホームステイ⁉️

そんな大学生だったある日。たまたま仲良しの留学生たちと集まってお酒を飲んでいる時、1人のフランス人が私に話かけきました。

「もも、ホームステイが夢なんだよね?知り合いがホームステイを受け入れてるよ!しかも無料で!」

なんと、ホームステイ先を紹介してくれるとのこと。
しかも、もしかしたら、無料⁉️
‥それ本当?

「あなたの親戚の家?」
と聞くと、
「友だちのおばあちゃんの家だよ!」
と返事が。

ビックチャンス!

「すごい!嬉しい!行きたい!」
その場ですぐ返事をしました。
当時、酒が強いことが自分のアイデンティティだと思っていた私は、既にビールを4杯呑んでいました。

完全に酔った勢いってやつです。

大抵の人間は、ジョッキ4杯もビールを飲むとテンションがおかしくなります。

飲み放題なら、飲まなきゃ損!という貧乏性も発動したのでしょう。

ハイテンションで返事をしながら、私は頭のかろうじて冷静な部分で電卓を叩きました。

飛行機代はもちろん、恐らく食費は掛かりますが、宿泊代は無料だろうとのこと。
こんなチャンスまたとない!
バイト代を振り絞って行く事にしました。
2月という半端な時期だったこともあり、
スマホで料金を調べてみると、エアー代も往復11万円ほどで済みそうでした。

友人が交渉してくれたところ、返事はOK
しかも、食費も家賃もいらないとのこと。
最初は有頂天でしたが、
ある可能性を感じて、私はだんだん不安に‥

もしかして‥お手伝いさん?

よく考えてみると、完全に無料って何かおかしい‥

節約生活が長いと、だんだん上手い話なんてないってわかってくるものなのです。

私は急に心配になり始めました。

「すごくお金持ちで、慈善事業でもしてるの?」
と聞くと、
「ううん。普通の老夫婦だよ!」
とのこと‥。
年金暮らしの老夫婦が、何故見知らぬ日本人を無料でお世話してくれるのか?全然分かりません。

もしかして、私お手伝いさんとして行くのかな?
ホームステイって伝えたはずだけど‥
それとも、もしかして、
人身売買的な、何か犯罪に巻き込まれた‥?

フランス人の友人は
もちろん信頼できる素敵な人だし‥。
そんなことを聞くのも失礼だよな〜と
聞くこともできず‥

結局、不安でドキドキしながら
あれよ、あれよと話がまとまり、私はフランスに向かいます

続きます

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