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不機嫌harassment #職場編

こんにちは。
akur_uhiといいます。

みなさんは、職場で気持ちよく働けていますか?
今回は、職場のWell-beingについてお話しします。


不機嫌ハラスメント

なんでもハラスメントで定義すると〈息苦しいな〉と思ったりもしますが、

”不機嫌な態度で周囲を不快にさせること”

これを『不機嫌ハラスメント』と呼ぶそうです。

不機嫌さをものに当たる、挨拶をしない、攻撃的な言動、話しかけても反応しない、まわりの人を困らせるなど、不機嫌な言動で周囲に気を遣わせ精神的苦痛を与える様子で、職場に限らず家庭や学校、地域でも問題視されているようです。(この言葉、今回調べてみて初めて知りました)

『急性不機嫌』と『慢性不機嫌』に分けてみる

心も体もコンディションはいろいろですから、どんな人も不機嫌なときがあるのは当然です。私だって努めていてもそんな時はありますから。職場においては社会人としてみな『大人』なのですから、「そんな時もあるさ」と一時的なものについてはお互い様で乗り切ります。
いつもは機嫌を調えられている人が突発的に不機嫌な場合を『急性不機嫌』、いつも不機嫌そうな人を『慢性不機嫌』ということにします。
慢性不機嫌の人は、本人的に不機嫌の自覚がないのが特徴です。
慢性不機嫌は、本人に自覚がないところが困ります。
慢性不機嫌の人に勇気を出して「何か怒ってます?」と聞くと、「怒ってない」と怒られます(汗)。(自覚がないから反省に至らないのです)困るのは『慢性不機嫌』の人です。

慢性不機嫌な人が上司の場合

昨年まで5年間一緒の空間で仕事をした上司は『慢性不機嫌』な人でした。
常態的な溜息、電話に出る声は低く、気に入った相手にだけ笑顔をみせ、今日と昨日で言うことが異なり、他の職員がする雑談は「職場では不要なこと」と嫌な顔をするのに、自分の過去の武勇伝は時を忘れて語り続ける。
そんな彼女との日々に疲れ、体調を崩す人も。
みな、彼女とは業務上必要な最低限の会話しかしなくなり、彼女がトイレに席を立った隙に水面に顔を出してなんとか息継ぎをするようにわずかな雑談をし、必要な報告や相談をすることさえも億劫になっていきました。これでは大きな事故が起きかねない危険な状況です。

勇気を出して伝えてみた

彼女に勇気を出して伝えてみました。

「どうしていつもそんなに機嫌が悪いんですか?働き辛くて困っています」

彼女から返ってきたのは「情けない」という言葉でした。
職場をまとめることができない自分が「情けない」のではなく、「私の職場を台無しにする『あなたたち』が情けない」ということでした。

勇気を出して伝えてみるのも大切ですが、言ったら最後、彼女に伝わらなかった結果(彼女に理解する土壌がそもそもなかったため)、チームは機能不全に陥りました。
こうなると現場レベルではもうお手上げです。
(年度替わりで配置換えがあり、現在は上司に恵まれています)

配置換えしても隣に問題が動くだけ

前出の上司とは配置換えで離れることができたのですが、問題は彼女の所属先に動いただけで、異動先ではまた同じことが起きているようでした。
そんな中で先日、彼女を含む30人程度の職員に向け私が講座の講師を務めることになりました。
月に一度、同一業務に携わる5つの部署の全専門職が集まり情報共有や事例検討を行う場ですが、今回はその企画と当日講師の役割が私にまわってきたのです。

個の機嫌の良さが上質なチームワークをつくる

私たちの職場は、バックグラウンドの異なる複数の専門職で構成されています。緊急を伴う対応も多いため職場内におけるチームワークは重要です。
チーム内のコミュニケーションがとれない状況では、相談報告が遅れ緊急時の初動に影響がでかねません。多職種で多面的に判断するために専門職が複数は位置されているわけで、自分の見立てや判断が妥当かどうかチーム内で共有できてこそ適切な支援対応につながるのです。
そのために、初歩的なことではありますが、まずは最低限『個』として自分の機嫌を保つことに目を向けてほしいという目的で講座を組み立てることにしました。

職場に必要なのは、雑談

講座に先立ち、職場のWell-being向上を目指して私の所属先で『推し活のススメ』としてデスクまわりの環境整備に取り組んでみました。自分がご機嫌でいられるために、好きなものや推しに囲まれた環境を作ろうというものです。
お気に入りの女優やテレビ番組、アナウンサーやサッカーチームなど、それぞれの好きな写真やマスコットなどを置きました。

ささやかな取り組みのようですが、これが大きな成果を生み出しました。
好きなことや得意なことについて語っているときに不機嫌そうな人はいません。隣の席の人が何に興味を持っているのか知ることで職場内の会話が増えました。
働きやすい職場づくりには雑談が効果的だといわれています。


不機嫌な人への対処

不機嫌ハラスメントの対処方法のひとつとして『まわりが不機嫌な人の機嫌をとらないこと』が挙げられるそうです。
これは、周囲が機嫌をとってあげることで相手は周囲の人が自分に合わせてくれることを学習し、自分の不機嫌さが周囲に与える影響について顧みる機会を失うからです。機会に恵まれたからとて、自己を振り返り言動を改善する行動をとれるか否かはまた別問題ではありますが。

講座のテーマは”good at探し"

講座は

1⃣個々の機嫌を良好に保つことでチーム力が向上することを伝え
2⃣good at=自分の好きなことやワクワクすることを探してもらうワーク
3⃣自身のgood atをグループメンバーとシェア

という流れで行いました。
自分は何が好きで何にワクワクするのか知ることで、ご機嫌に近づくことができます。

講座をやってみた結果

講座は、隣の席の人の知らない一面を知る毎に歓声があがり、笑い声があちこちで湧き上がる楽しい時間となりました。
しかし残念な結果、予想していた通り、「あなたに向けて話していますよ」と、一番届いて欲しいと願っていた人はさらに不機嫌になりました。
「こんなくだらない講座」と言わんばかりの不機嫌そうな表情で、グループ内の人に気を遣わせているのでした。

まとめ

不機嫌そうな人、結構まわりにいませんか?
不機嫌な人はそれを指摘されると、「自分は不機嫌ではないのに不機嫌だと言われて心外だ」といったりします。たとえ不機嫌ではなかったとしても、不機嫌なのかな?と思わせてしまうことがまず良くないのにもかかわらず。せめて、「あれ?機嫌悪く見えちゃったかな?気をつけなくちゃ」と思えたらいいのですが。

変化を望まない人に向けて何かを伝えたり、誰かを変えることは困難です。
でも、自らが楽しい空気をまわりの人に届けることは可能で、そうしていると何より自分が楽しくなりますよね。ご機嫌は増殖するし伝染します♥

好きなことやワクワクするキーワード、
たくさんあるほど自分をご機嫌に保てそうです。

自分の機嫌は自分で整える。
ご機嫌に過ごしましょう。










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