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#24: "前段階性"のその先へ 【2/3】

あけましておめでとうございます🗻🌞
すみのふです😊

今年も自分のペースで
記事の投稿ができたらいいなと思ってます👍

それでは、早速いきましょう!!

本記事は、
#23: "前段階性"のその先へ 【1/3】
の続編となっています!

前回は、"前段階性" の観点から
命令文を観察しました!

今回は、同様の観点から
未来表現の一種である
will と be going to 
観察していきます🧐

学校英文法においても
かなり初期段階で
学習する項目ですので
英語が苦手な方や、初学者の方も
楽しめる内容かと思います!

ぜひ最後まで読んでやってください😊!!

(なんなら、普段の内容と比較すると
 簡単すぎるかも。。。
)

will vs. be going to

willbe going to に対して
皆さんはどんなイメージをお持ちですか?
(いや。、考えたことないわ!!)

英語があまり得意じゃない!! という方なら
以下のようなイメージを
お持ちなのではないでしょうか:

will未来の出来事を表す
be going toで言い換え可能

そう思った方、概ね正解です😊
willbe going to「未来表現」の一種です!
(中学校では、上記のように教わりますよね🧐)

しかしながら、これら2つは
完全に同じ意味ではないんです!
高校英語など、広く「英文法」においては
以下のように区別されるのが一般的です:
(もちろん、文脈によっては、両者のどちらを使っても
ほとんど意味が変わらない場合もあります!)

will
 i) 話者の単なる予測 (= 自然とそうなるでしょ!)  [単純未来]
 ii) その場で決めたこと / 強い意思 (= 〜します!) [意志未来]
be going to
 i) 前兆や兆候に基づく予測 (= 〜しそうだ!) [単純未来]
 ii) 前々から決めていたこと (= 〜するつもり!) [意志未来]


『なるほど!!』
『でも、これと "前段階性" の何が関係あるの??』

その疑問を解決するために、まずは!!
それぞれの[単純未来]の意味を比較してみましょう🧐

[単純未来]
will
話者の単なる予測 (= 自然とそうなるでしょ!)
   Ex) I will be seventeen next birthday.
         (次の誕生日で17歳になります) 
be going to前兆や兆候に基づく予測 (= 〜しそうだ!)
   Ex) The sky is clouded over; I'm afraid it's going to rain.
         (空がすっかり曇っている。どうも雨になりそうだ)

上記の第1例に関して、
will が「話者の単なる予測」を表すのに
用いられているのが分かるかと思います。
基本的に人間は誕生日を迎えると
自然に歳をとりますよね!!
そこに前兆や兆候はほとんどないのではないでしょうか。
まさに「自然とそうなるでしょ!!」といった感じです👍

それに対し be going to
前兆や兆候に基づく予測」を表します。
上記の第2例であれば、
"The sky is clouded over" の部分が
"it's going to rain" に対する前兆・兆候です!!

「曇っている(兆候) → 雨になる(という予測)」
といった感じです!

これらをまとめると、、、
be going to は既に何かの兆候があることを前提にしているので、
比較的近い未来の予測をする場合に使われがちです!
一方、will話者の単なる予測を表すにすぎないので、
未来の近さ・遠さは関係ありません!

では、本題です!!
まず、be going to という形に注目してください!
これって、"be + -ing" の形だから、
つまりは "進行形" なわけです!

はい! もうお気づきですね!
進行形には "前段階" があります。
この場合、何かが起こる前兆兆候というのは
be going to にとっての "前段階" なわけです🧐!!

上記の第2例で考えれば、
雨が降る(rain)という出来事の開始に
既に向かっていっている(is going to)
ということになります!!

be going to 進行形の一種であることを踏まえれば、
それが「前兆や兆候に基づく予測」を表すのも
納得がいくかと思います。
理にかなっていて面白いですよね😊

長くなってきたので今回はここまで!
次回は、両者の[意志未来]の意味を
前段階性の観点から観察してみたいと思います🧐

最後までご覧いただきありがとうございました!!

次回: "前段階性"のその先へ 【3/3】


参考文献:
『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』 吉良文孝 著
『英文法解説(改訂新版)』 江川泰一郎 著

すみのふ

Ω

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