第7話 1on1ミーティングを簡単に継続させるたった2つの質問

1オン1 ミーティングっていうのは、
上司と部下が1対1で定期的に対話を行う事を言います。

この、1オン1 ミーティング。
今期の取り組みとして、会社からの要望で、やってみてもらえませんか?
と通達があったんです。

基本的には1週間に一回、
あるいは2週間に一回、
相手と予定を調整して1on1を行うとして。

例えば▲上司には▲5人の部下が居たとします。

▲じゃこのカレンダーにミーティングの予定を入れてみましょう。
1人目
二人目
三人目
・・・
上司は1人なので、5人目の予定を組んだ時に、一日おきに、上司は誰かしらとミーティングをしています。

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何が難しいって、▲継続するのが難しい。
▲予定を組むのが難しいですし、
なによりも、
毎週くり返し話したり聞いたりするという行為は、
意外に▲話すネタ続かないもんです。それだけじゃないです。
そもそも、それを▲やるだけのメリットが見えない。
そうなんですよ、やれやれ言うけど、
一番やらなあかんのはまず
「簡単に継続できる仕組みを作る」
という事だと思います。

そこで、考えました。たった2つの質問をするだけで、
簡単に継続できる仕組みを今回作りましたので、それを紹介します。
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結論から言うとそれがこの2つです。

この一週間で
①指示が不足していると感じた仕事はありましたか
っていうのと
②気づきのあった仕事はありましたか

これです。
この2つの質問を毎回、くり返し行うことで、
部下が会社の利益を最大化する行動をとるようになってきます。

なんでなってくんか?って言う説明を
これから行なっていきます。

最後まで聞いてもらった時になるほどなって
きっと思ってもらえるように理由を説明したいと思います。。じゃ行きましょう
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その前に、
1on1ミーティングの事を知らない人の為に簡単に説明します
一対一で行う面談なんですけど、
・名だたる有名企業が取り組んでます。
・従来の面談(半年に1回)と違って、週に1回短い面談をします。
・上司からネガティブな指摘事項は話しません。
・部下の現状や悩みに寄りそって話しあう機会。

ここまで聞いたら、もうええってそういうのは。
て思うじゃないですか。
形からばっかりやなと思うんですよ。
うちは、そんな有名企業ちゃうし、そんな余裕は無いし。と

いやわかるんですよ。

でもですね、この混沌とした現代社会って、
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社会の荒波がやばすぎて、▲会社が生き残っていくのが難しい時代なんです。
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そこに働いている社員同士が上手く機能し合わないといけない。
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だから決してね、その余裕のある有名企業が悠々自適に1on1に取り組んでるって訳ではなくてですね、
有名企業達がその▲持てる英知を振り絞って、そして▲競争社会で生き残りをかけて、考えて、
▲一生懸命取り組んでる施策の一つが1on1なんだってところに着目したいんですよ。

そんなトップ企業ですら頑張ってやっとる努力を
中小企業やからと言って、やらんのは理屈としてやっぱりおかしいんですよ。
▲積極的に先進的にマネをしていかないといけない。
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で、やるからには、ちゃんとやらないといけない。
ルールはちゃんと取り組むこと。

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ちゃんとやるという事は、どういうコトかというと、
・会社にとって
・取り組む側(上司)にとって
・受ける側(部下)にとって

3方全員にメリットがあるように取り組むという事です。
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今回の説明は、やり方の提案としての具体例を話ますので、
実際にやってみたら、こんな感じなんかなぁとイメージしながら、聞いて下さい。
じゃあやり方を説明していきます。
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頻度は、1週間に1回5分程度。
が理想的とされていますが、実際は、
1週間に1回かもしくは、2週間に1回の頻度で良いと思います。

ざっくばらんに言うと、こんな感じです。
・コーヒーや軽食を取りながら、コミュニケーションをとります。
・費用は、会社が負担します。(780円/回)
・営業時間内に行います。
・1回あたり5分~15分。
・記録をメモ程度で残しておきます

これだけです。
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これ、絵的にどうなるか想像つきますか?
たぶん▲こんな感じです。

ゆるく見えるかもしれませんが、いわば勉強会なんです。
ちゃんと向かい合って、強制的に時間を作りましょう。

いくつかのポイントを深堀すると、例えば
・▲メモ程度に残す事で、会話が流れていくだけになりません。メモはお互い持ちましょう。
  社員の「分かりました」=「聞こえました」 でしかないんです。反射的に、了解しましたって口にするけど、
  遵守します!って決意表明はこの「分かりました」には含まれていません
 ので、  
   ▲紙に残す事でビジュアルで残すからこそお互いに、次回、振り返る事が出来ます。 

・▲コーヒー代くらい会社が負担します。
 ▲ちょっとしたメリットがあるだけで
 嬉しいんです。
 価値観を共有しましょう。


まぁまぁ、ここまではやり方としてはわかりましたと。
こっからが問題で。
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なにについて話を聞くか?

毎週毎週、部下からの相談や悩みごとがあれば
それに越したことはないですし、その話を聞けば良-んですけど、
間違いなくネタ切れによって継続が困難になると思います。

◆そこで、なんもない時に聞く共通のネタを用意しておくべきだと思います。
それがさっきお伝えしたこの二点です。
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困った時のテーマ
この一週間に行った仕事で、
①指示が不足していたと感じた仕事があったか?
②気づきがあった仕事はあったか?


です。
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1on1は、部下の現状や悩みに寄りそって話しあう機会だと説明しました。
部下の目標達成の為のサポートが出来る場にすべきです。
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では目標達成を助けるためにすべき事とは何か?
それが、
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・指示を与える・気づきを与える。
それぞれにメリットデメリットがあります。

指示を与える
    メリット:短期的に成果が出る。
    デメリット:学びが浅くなる事。やりがいが弱い。創造性が無い。


一方、

気づきを与える。 
    メリット:学びが深い。やりがいが出る。上司が想像もしなかったやり方を提示する創造性が生まれる。
    デメリット:成果が遅くなる。

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なんとなく、やる事が見えてきました。
指示を与えることと、▲気づきを与える事を▲局面に応じて比率を使い分けて指導する事を▲マネジメントと言います。



でも上司の人たちも、決して、人を育てるというマネジメントのプロ集団という訳ではない筈なんです。
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だからこそ、この、
部下の現状や悩みに寄りそって話しあう、▲1on1の場で、
お互いの仕事のやり方に、無理が生じていないか?
すり合わせを毎回する必要があると思うんです。
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 よくある失敗は、
▲この指示と気づきがどちらかの比率に偏ってしまう事です。
 ▲日ごろから指示を与えすぎると成果は出るかもしれないが、部下にとっては学びもやりがいも創造性もない仕事になる。
 つまり、▲自分で考えない部下になる。

 ▲気づきの与えすぎも良くない。
 短期的に成果が必要な場面なのに、どうすればいい?どうすればいい?って聞くと、すごいプレッシャーに感じてしまう。
 つまり▲無茶ぶりになってしまう。

 会社では短期的に成果を求められる局面が多いので、どうしても指示を与えるのが多めになる、
 下の役職や、能力が低い人ほどそうです。

 でも余力があれば、基本的には気づきを与える事を主体として、部下育成をしていく方が明らかにメリットが大きいです。


この関係性を、やる側とやられる側があらかじめ理解してる上で
1on1ミーティングをやるから、対話になると思うんです。。
ピントのズレた話し合いになりにくいんです。


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さぁ、1話目の纏めです。


▲1人1人の主体性や創造性が重視されている世の中になってきています。現場の判断も柔軟に取り入れて、
▲やりがいを持って働いてもらう事が、会社の競争力につながる時代です。

 このミーティングもそうでないと意味がないと思います。
▲個人がやりがいを持って、主体性と創造性を発揮できる環境を意識して作っていかないとこれから勝てない。と気づいているから、
 この場を作ってるんやと思うんですよ。

▲だってさ軍隊式のあるいは体育会系の上からの命令を素直にやるだけの組織だと勝てなくなってきているんですって。
 先進的な会社ほど、▲上司の部下育成手法も含めた部下が気づきを得やすい環境を作っています。
 飲み会出すよっとか、宴会するよとかいう福利厚生の本当の狙いもその一つだと思います。

1おん1がそういう風に機能する事を目指すというか、
共通認識をしっかりと意識し合って、ほいで、GOしないとあかんと思います。
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さぁ、次回は、

コーチングという視点から、1on1を実施する。
というテーマで深堀って行きたいと思います。

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