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本当の怠け者(ナマケモノ)は人間って説

ナマケモノという動物がいる。
一日をのんびり過ごしてて、まるで怠けているように見えることからその名がつけられている。
ちなみに英語では「Sloth」らしい。

調べたところによると、一日のほとんどを木にしがみついて過ごし、一日の食事は10gほどの植物のみらしい。
こう見ると、確かにナマケモノだ。

しかし、ナマケモノは自分たちがナマケモノだと呼ばれていることを知らない。
そして多分、自分たちが怠けているとは思っていない。

木にしがみついて過ごすのは、ジャガーやピューマなどの肉食動物に気づかれないようにするため。
木の色と肌の色が近いためである。
かつ、泳ぐのは速いらしく、泳ぐ技術がないとサバンナでは生きていけないためである。

そう考えると、ナマケモノは日々最大のパフォーマンスを発揮している。
怠けてなんかいない。


ナマケモノという名前がつけられたのは、人間が主観で判断したからだろう。
確かに人間基準だとナマケモノは怠けた生活をしているが、あくまで人間基準。
彼らは生存をかけて日々工夫して生き抜いている。

むしろ、怠けているのは人間じゃなかろうか。
これだけグータラ過ごせる生物も、生存に対して危機意識がない生物も人間くらいじゃなかろうか。
本当の怠け者は人間だ。

自然や生物を見るとき、人間というバイアスがかかっていることが多いけど、その事実に気付くには時間がかかる。
しかし、自然や生物に思いを馳せることでそのバイアスが少しずつ薄れていき、フラットに物事を見れるようになっていく。
僕はそれをナマケモノから学んだ。

ちなみに、生のナマケモノは見たことがない。

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