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テキストコミュニケーションの時代が確実にやってくる

パーソル総合研究所の発表にあるように、緊急事態宣言後のテレワーク実施率は1か月で2倍になったそうです。

テレワーク化が加速すると、仕事のやり方も従来とは大きく変わってきます。
この狭間で困っている会社さんも少なくないかもしれません。

たとえば、会社でよくある「○○くん、ちょっといい?」がもうできなくなります。
他にも、「とりあえず説明するね」も難しくなってくるはず。

要するに、今まで通りのコミュニケーションが機能しなくなるのですね。

このテレワーク化は、アフターコロナでも続くと考えています。
理由は明確で、こっちのほうが合理的だし、オフィス賃料などコスト削減にもつながるからです。

だから、間違いなく来ます。
テキストコミュニケーションの時代が。

コミュニケーション量はテキスト量で測られる

テキストコミュニケーション化が進むとはいえ、コミュニケーション量は重要です。
これはどんな時代であっても変わりません。

Twitterを席巻している(?)、bosyu社の石倉さんは一日のメッセージ量を大切にされています。
その量の多さが、コミュニケーションの多さを示しているのですね。

僕もSlackを多用していますが、結構短文でポンポン打っていきます。
そのほうが早いし、相手を必要以上に考えさせずに済みます。

これって、会話でも全く同じですよね。
一方的にしゃべりまくったら相手は返答に困るけど、短い言葉をキャッチボールすると会話が活発になる。

だから、コミュニケーション量はテキスト量で測られるようになると考えて間違いないでしょう。

ファクトチェックが容易になる

仕事をしているとよくあるのが「言った言ってない問題」。
「あのときああ言ったじゃん。なんでやってないの?」「私そんなこと言った覚えありませんよ」など、誰しも経験したことがあるでしょう。

では、なぜこの会話が発生するのでしょうか?
理由は明確で、「言った言ってない」が記録に残っていないから。
会話をすべて記録する人なんていませんし、日々のスピードの中では忘れ去られていくものも多いですよね。

でも、テキストコミュニケーションだと、ファクトとして全て残ります。
何月何時何時何分に、誰から誰に何を言ったか。
かなり前のことでも、データさえ残っていればキーワード検索で一瞬で出てきます。

さらに、テレワーク化が進むと、紙のやり取りが不可能になります。
「これ読んどいて」と紙で渡すのではなく、データでやり取りすることになります。
これも、何月何時何時何分に、誰から誰に何を送ったかが残ります。

ファクトが残るか残らないかで考えると、絶対残ったほうがいいですよね。
テキストコミュニケーション化の流れは、この理由から避けられないと考えています。

「とりあえず会う」が不可能になり、テキストが関係性を築くツールになる

このご時世、人と会うことに対して必要以上に警戒してしまいますよね。
今は仕方ないですし、この流れはしばらく続くと思っています。

そうなると、「とりあえず会って話しませんか?」が難しくなります。
営業メールでよくある「まずはお話しだけでも」が不可能になります。
(かなり前から、こういう営業メールに対して「話すことねーよ」と思ってましたがw)

要するに、人と会ったり話したりするまでに、これまでにはなかったハードルが生まれるのです。
だから、そのハードルを越えるまでの努力が必要になるのですが、その一つがテキストコミュニケーションです。

テキストでやり取りを重ね、お互いを6割くらい理解した上で「会いませんか」と進展します。
Twitterで知り合った人と会ったり、恋愛のマッチングアプリと同じ構図ですよね。

つまり、テキストコミュニケーションで信頼関係を築き、その先に対面のコミュニケーションが発生するのです。

今は「人に会えない」時期ですが、今後長らくは間違いなく「必要以上に人に会わない時代」になります。
その必要性を吟味するため、高めるためにテキストが重要になるに違いありません。

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もちろん、テキストコミュニケーションに対する抵抗感は、世代や環境によって異なるでしょう。
でも、この流れはもう避けられません。
コロナウイルスは、コミュニケーションの形まで変えてしまいました。

人と会う回数が減るだけで、コミュニケーションの量は質は向上させられる。
そのカギはテキストコミュニケーション能力になるでしょう。

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