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業務効率化支援をしている僕が「生産性向上」という言葉を使わない理由

どうも、効率化マニアの角田です。
iPhoneの辞書登録で、「メルカリ」と打ったら「購入ありがとうございます。発送しましたので今しばらくお待ちください。」が自動で出てくるようにしているので、メルカリライフが捗ります。

ある企業さんから「従業員向けに業務効率化講座をやってほしい」と依頼いただきまして、さっきも実施してきたところです。
効率化が好きすぎて、ついつい話しすぎてしまいますね。
タイムマネジメントを次回までの課題とします。

という、効率化マニアの僕で、それが仕事になってきた僕ですが、「生産性向上」という言葉は使っていません。
意識しているわけではなかったのですが、振り返ってみると使ってないな、と。

そしてそういえば、日常でもあまり使わないようにしています。
「生産性を上げていこうぜ」って言葉は、少なくとも1年前に独立してからは一度も使っていません。

それにはちゃんと理由があるので、これを機にアウトプットしてみます。


前提として、業務効率化は全員やるべきだと考えています。
全部の仕事を効率化すべきだとは思っていませんが、少なくとも効率化すべき部分はすべきで。

その理由はシンプルで、無駄なことに時間を割くほど人生は長くないから。
時間をかけなくて済むことに時間をかけてしまった結果、色んなチャンスや楽しさを逃してしまう、なんて経験をした人もいるかもしれません。
2020年の僕がそうでした。

だから、僕にとっては「業務効率化=業務のムダの排除」です。
ムダが心を豊かにしてくれる説はありますが、ムダの95%はただのストレスなので、その95%は排除した方が幸せです。

でも、ムダを排除した後に何をするかは個人や組織の自由です。
具体例をあげると、業務効率化を達成した後に売上向上を目指すかどうかは組織次第です。
だって、売上目標に達していて、維持を目標にするのであれば向上させる必要がないのだから。

要するに、「業務効率化」と「生産性向上」は全く別の話だから、という理由で後者を口にしないようにしています。

「生産性」の定義は色々あると思いますが、僕は「かけた時間に対する利益や効果の割合」だと定義しています。
かける時間を短くするのが業務効率化で、それができれば計算上は一応生産性向上は実現します。
割り算で言うと、分母の値が小さくなるから。

でも、分母を大きくするかどうかは全く別の話で、それは組織の好きにすればいいと思います。
売上を伸ばしたけりゃ伸ばして、維持したけりゃ維持して。
そこに介入する権利は僕にはないし、逆の立場だったら「干渉すんな」って言う気がします。


これは何も「成長したくない」という意味ではありません。
会社の成長が社会の成長につながっていく、というのは十分理解しています。
でも、成長を目指すかどうかは個人や組織の意思で決めていいはず。
そしてそこに、他者は干渉すべきではないはず。

そう思って、僕は「生産性向上」という言葉を他者に向かって使わないようにしています。

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