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新入社員たちよ健やかに・・・私の苦い経験

私の勤める会社では今新入社員研修の真っ只中です。
うちはOJTを重視していて、1週間単位で色々な部署を新入社員たちが訪れ、その部署の業務を学びます。
私のいる情報部門にも毎週かわるがわる、いろいろな新入社員がやってきます。
営業がやりたい!事務系希望で〜、まだ悩んでてて…
性格も社交的な子から内向的な子までさまざま。でもどの子もさきの未来にキラキラしてて、そんな子たちと雑談するネタとしてやっぱりどの職場に行きたいって鉄板ですよね。

〇〇課にいきたくて〜、どんな部署ですか?
う〜ん、どうかなぁ、まずはその部署にOJT行ってみてから考えてみたら?

〇〇課は私の古巣なので様子もよく知っています。なんてたって私が嫌で出てきた部署です。本当は、やめとけ!あの部署いくのはやめとけ!!と声を大にして言いたい。でも、それを言っちゃいけないこともわかっています。
その部署をやめとけと思うのは私の意見で、もしかしたらその質問してきた子には合うかもしれない。変に先入観を持たせてその子の可能性を狭めてはいけないと思います。

ちゃんと仕事してない人が許せなかったわたし

〇〇課で私が馴染めなかった理由は、単に私が潔癖だったからだと、今は思います。
〇〇課は新設されたばかりの部署で、私はそのスターティングメンバーとして配属されました。私の会社は昔からある業界で、よくいえば歴史のある、悪く言えば古い習慣が幅を利かせている企業です。ただ、会社の中で新しい風を吹かせようと頑張っている流れもあり、その流れの一環として〇〇課は設立されました。
そういった流れがあるのは私もいいことだと思います。水は流れなければ腐りますし。ただ、作ったあとがあまりよくありませんでした。
その時招集されたメンバーのマネージャーが新しいことをすることにはあまり向いていない方だった(保守的で、昔からやってきたことを守りたい)こと、マネージャーに次ぐ役職の方も新しいことに楽をしたい、言われなければやらなくていいよねという気質だったことで、部署として舵取りをする人がいない状態でスタートしてしまったんです。
結果、うちの部署は私から言わせればまったく仕事をしていない状態になりました。偉い人が来た時だけ仕事をしているふりをする、マネージャーなのに半日パンフレットを閉じる作業をしている(指示は出さない)。徐々にストレスが溜まり、結果として私はマネージャーと衝突し、業務中に泣いてしまいました。それもマネージャーにはなじられましたが。
その後の顛末としては、私は異動、一緒にその部署のスターティングメンバーとして配属された先輩は退職という苦い思い出になりました。
そんな状態でしたが半年後、なんとその部署には新卒の女の子が配属されました。えぇえぇぇぇ、無理でしょ???!!!と内心叫びました。
ですが、私の叫びとは裏腹にその女の子はやめることなく、現在もその部署に勤めています。
理由としてはその部署の仕事を疑問に思わないこと。おじさんにニコニコして後ろ顔でげぇと舌を出して、でもゆるくなんとなくパソコンをいじるだけでいい。その子は天職です、とすら言っていたそうです。

そんな私が思うこととしては、どんな状況も向き不向きがある、ということ。私はなんの生産性もない状況がストレスで耐えられなかったけど、楽でいいという人もいました。だから私は、新入社員の子達に自分の目で見たことを、体験したことこそ一番の指標にしてほしいと思います。
ほかの人の意見も大事だけど、最後は自分の感覚だけが、自分にとっての正解を教えてくれます。

まだOJTはつづいているので、来週もまた別の新入社員がやってきます。
内心で思うのはただ一つ、「どんな場所でもすこやかに、自分の感覚を一番大事にね!!!」ですね。
うちの会社以外の新入社員さんも、自分の感じたことが多分一番正しいので、自分の感覚を一番に信じて、合わなかったら逃げてもいいんです。というかそれは逃げじゃないです。

とまぁ、最近はこんなことを考えながら日々仕事をしています。


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