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凡人の私がクリエイティブなごっこ遊び

 アラフォー同人女です。私はクリエイター的な職業への憧れが非常に強く、インターネット上や各種イベントなどでも、クリエイティブな活動をされている方々に対し、常々羨望の眼差しを向けています。
 そんなクリエイター大好きな私ですが、幼少期から絵を描くのが好きで、また、娯楽の一種として出会った漫画に夢中になりました。
 思えば、父が生粋の読書好きで、その読書の幅は広く、文章から漫画まであらゆるものを読みまくるため、実家には名作の漫画もたくさん揃っているという、ある意味漫画エリート養成所みたいな環境でした。
 幼少期の私は何故か母から「キャンディキャンディ」を勧められ、その可愛い絵柄とドラマチックなストーリーに夢中になり、夢中になるあまり続きが気になり、夜こっそり起きて暗い中で漫画を読み進めるということをして、ガッツリ視力が低下しました。まぁ仕方ない。
 思えば何で「キャンディキャンディ」だったんだ。小学校低学年が読むには少々難しい部分もあるよな……?と今では思うけど、出会わせてくれたことには大感謝です。

 その後、小学校に通い始めると、同級生の女の子たちの話を聞いて、「なかよし」「りぼん」「ちゃお」の3大少女漫画雑誌の世界に入っていきます。妹がいたので、3種類全部買ってもらっていて、さらに父が少年ジャンプ、少年マガジンを読んでいたため、漫画エリートはさらに養成されていきます。

 絵を描くのが好き、漫画が好き、そうなると子供心に思うことは「漫画家になりたい」ということです。
 しかし親ならば思うところなんだと思いますが、「そういう職業は安定しないからだめ」と否定されます。

 そこで何だと!?負けるか!と思って漫画作品を完成させられるような気概があれば、私は漫画家になれてたんだと思うよ。
 そうじゃないから、現在漫画家にはなれていません。何故なら私はなんとなく憧れているというだけで、本気じゃなかったから。

 最初に戻りますが、クリエイティブな職業への憧れは強いです。そういう職業の人たちもかっこいいと思う。
 けど、ある程度年齢を重ね、ある程度の貯蓄と、ある程度のセルフコントロールを手に入れて、そこからどうするか。

 多分ここでも「本気なら」一念発起して、クリエイター職を目指すんだと思う。
 しかし私は、現在雇用して頂いている企業にて、事務員として働いている。目立たない、地味、しかし物凄い安定性がある。さらに職場は家から近く、残業も繁忙期以外はなし、同僚とは気が合い、上司も愉快な人であり、何より何というか、凄く仕事を評価してもらえる。
 こんな好条件を手放せるだろうか?私は手放したくない。安定こそが何よりの心の平穏を生むから。

 そこで、こんな凡人の私が人生を楽しむためにやっているのが、「クリエイターのごっこ遊び」です。
 今は幸いインターネットで作品を発表したり、また、同人誌も昔に比べたら非常に作りやすくなっている。何なら、自分用に1冊作るということも可能です。
 今やっている「ごっこ遊び」は、週1で小ネタ漫画更新する何ちゃって作家ごっこ、ちょっと個性的な服を着て遊んでみる何ちゃってファッショニスタごっこなどです。
 どちらも自分が楽しい「何ちゃって」の世界。けど自己満足を極めるため、精度は高めてゆく。
(何ならばこのnoteに書き出していることも、何ちゃってエッセイストごっこです。)

 これが私が人生楽しいと思える理由なんだと思います。人生は遊びだ。

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