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【日記】「ふたりのロッテ」の英訳と日本語訳のちがい|こどもの頃の日記から 36

197X年2月E日 木曜日

Girl Guide ミーティングだった。

Nちゃんにあげる「きめんじょうのひみつ」をもっていって
「ふたりのロッテ」をかえしてもらった。

Girl Guide のれきしは今年でちょうど60年になる。
みんなでおかしをたべてジュースでかんぱいした。

あとで Murder in the Dark というゲームをした。

くじで、けいさつかん(ふたりか3にん)、
さつじんしゃ(1人)と、ふつうの人(すう人)をきめる。

けいさつかんはへやの外に出て、
へやをまっくらにし、何もみえないようにしてから、
さつじんしゃは、人をてさぐりで、ころすまねをする。

あとで、へやをあかるくし、けいさつかんはへやにはいり、
だれがさつじんしゃか、あてなければならないという、
おもしろいゲームだった。

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Nちゃんは私のひとつ下の日本人の少女で、父の同僚だった方の娘。

日本語の「ふたりのロッテ」は人生で初めて読んだ高橋健二訳だと思う。
英語訳の Lottie and Lisa をこの前年のクラスの担任の先生が
毎日少しずつ読み聞かせをしてくれて耳から読んだ。

調べてみると、1962 年に Puffin Books から出ている。

この表紙が記憶にあり、順序も Lottie が先だったので間違いない。

日本語でも読みたくて両親に日本語訳がほしいと言ったのか、
両親が既に日本で買ったものを持参してたまたま家にあったのかは
忘れてしまったが、
自分で日本語で読んだ時の感じが
先生の英語の音読を聞いた時に受けた感じとは明らかに違った。

日本語訳を読んでもおもしろかったのだが、
「日本語訳」にまつわる違和感をおそらく人生で初めて感じたのも
この作品を通してだったと思う。

ドイツ語原文は、もう少したってドイツ語の語いがもっと増えてから読んだのだが、欧州語の作品をまず英訳で読み、その後に日本語で読む、
という習慣ができるきっかけになったのも「ふたりのロッテ」だった。