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【退職⇔開業前】ニート時代のこと

 正社員からフリーランスになるまでの半年間、意を決して充電期間を設け、いわゆるニート暮らしをしていた事があります。

 「焦る」「暇」「社会から取り残されたような気がする」という巷の噂に反して、いざやってみると案外そんな事はなく、自分のリズムでの生活は、のびのびと、シンプルに楽しかったです。


以下、思い出に残っている幸せ体験です。


【洗濯物を昼干し】

 洗濯物をお昼前にすませられる事が本当に幸せでした。シーツも毛布もどーんと干せるし、洗濯機が止まったらすぐ取り出せるし、最高の当たり前でした。

 というのは、かつては深夜に家に帰ってきて、予約洗濯していた衣類をほそぼそと干す日々がとても自分の中で大疑問で「私は深夜に洗濯物を干す生活に憧れて生きてきたのだろうか…」とたまに世迷いゾーンに入っていました。笑 土日だけでは洗濯物が追いつかないときだけの事ですが、私はとても苦手だったのです。


【自炊が増える】

 レシピを眺めて、時間をかけてランチをつくる。こちらもお弁当生活では実現できなかった事で、楽しく過ごした日々のひとつです。同居人に凝った料理を提供できる事も自分の中では嬉しかったです。

 tastemade・macaroni・kurasiru etc 色々熟読することができてまた幸せなんですよね。「料理を覚えると段取り上手になって、仕事にも活きてくる」と聞いた事があります。切って焼いて、順番に頭も使いますし、食材のために外出が必要になりますし、結果ちょっとした運動になったりして、食って本当に素晴らしい!


【旅ができる】

 当時先祖調べにドハマリしていた私は一人で「ファミリーヒストリー」状態でした。供養のため本家のお墓を探して一泊二日の旅に出たり、国立国会図書館に入り浸って郷土資料を読み漁ったあとはIndesignでデータ化していました。このお話は今度別のnoteに書きまとめます。

 国立国会図書館で書籍片手にお仕事されている自営業の方もたくさんいらっしゃるかもしれませんね。


【平日休みの友人に会える】

 医療関係、六曜でサイクルがまわる、昼間なら会える、等など、土日の調整が難しい友人たちとスケジュールをあわせて会える事も大きかったです。学生時代とは違うんだもんね、と実感する瞬間でもありました。「日付場所時間・ニートだから遠慮なく指定してね!」とよく言っていました。




 以上、他にもいくつかありますが、週5でときにはフル深夜帰宅に追われることもあった生活から一転 無職時代を体験した幸せ記録でした。


フリーランスになった今でも可能なのか

 現在は在宅フリーランス+副業なのでやろうと思えばできますが、やっぱり仕事=納品を待っているお客さんがいますから当時と同じ暮らしは出来ません。突然打ち合わせが入って、レシピの再現が飛ぶことも、締め切りに追われて朝から夜まで座りっぱなしの特急業務になることもありますし、悲しいかな、やっぱり深夜に洗濯物を干すハメになる日もあります。

 そして友人との約束も急遽変更をお願いせざるをえないときもあり、これは平日・休日の区分が比較的しっかりつく正社員時代にはあり得なかったことです。本当にいつも申し訳ない。。


【結論・またニートになりたい!】

 もう一度同じ暮らしができるなら、是非やりたいです。

 この経験をふまえ、私は資金を蓄えるべく今頑張っています。将来隠居した時「世界中の料理をつくる暮らし」を理想としていて、バナナの葉でご飯を煮てみたり、自分で緑茶を熟成させたり、聞いたこともない調味料でレトルト商品にもないような遠い国の伝統料理なども自由にクッキングしたいと思っています。

 自炊が楽しくなった頃、こだわっていくうちに結構なコストがかかることがわかったからです。マイナーなレシピには、ときにマイナーで少しお高めな材料が必要だったり。


 フリーランスは働き方によっては生涯現役も可能で、セミリタイヤはまだまだ先の夢かもしれませんが、それならそれで無理せず焦らず、理想をもってこれからも過ごしていこうと思っています❀


【決めたきっかけ】

 おまけ、ニートを決意したきっかけです。

 語学留学していた友人が長期休みをつかって帰国していた時のことでした。友人は自分のことを「帰国しても日本が楽しすぎてなかなか勉強に手がつなかい。超ニートだよ」と、ケラケラ〜と明るく話してくれたのを聞いて「あ、なんかそれいいな。私も退職したらニートになろ」なんてほっこりしたのが決意の始まりでした。

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