TaskChute 100日チャレンジやります ~クリフトンストレングスを添えて~

これを、やります。ずっと因縁のあったTaskChuteに対し、新たなアプローチを思いついたので、ずっと試したいと思っていました(というか課金再開してちょっとやり始めてます)。

名付けて「STC(StrengthTaskChute)」です。

TaskChuteとの因縁

TaskChuteは僕にとって因縁のあるツールです。
初めて出会ったのが新卒2年目。当時は(当時も、か)システム開発の仕事をやっていて疲弊していました。一生割り込みタスクが舞い込んでくるし、そもそも集中力がない現状に辟易として、「なんかないか」とありとあらゆる生産性メソッドを試していた時でした。

jMatsusakiさんのBurningする生き方が、かっこいいと思った。それに尽きます。自分が何をするとBurningするのかよくわからないけど、とりあえずやってみよう、きっと救われるはずだ、と。

最初Excel触ってみて、まあよくわからん!機能が多すぎる!ルーチン設定も意味わからん!となっていました。
ですが以下の本を読む中で、少しずつ考え方を作っていきました。

最初はログを取ることが大事だ!というので、自作のexcelシートでいい感じに時間を集計できるようにしたり。一日の予定作業時間を積み上げて、一日の終わりに予実管理ができるようにしてみたり。これはちょっと回りました。

なんですけど、なんか続かない。予実管理で作業見積もりが安定してきたのはそうなのですが、集中する理由がうまく作れない。そもそも計画できるような仕事になってない。

そんなわけでずるずると辞めて、なんかよくわかんなくなって、再開して、というのを10回ぐらい繰り返しております。

今回はだいたい11回目のチャレンジというわけです。

なぜ僕はTaskChuteが使えなかったのか?

僕はTaskChuteが謎の理由で続かない日々が続いていました。それはツールが使いづらいから、というわけではありません。まあExcel版は僕にとっては確かにカオスでしたが、TaskChuteCloudは比較的整理されたUIでした。アプリの動作も(微妙にショートカットキーの動作が怪しかったりしたのですが)許せるレベルで安定していました。別にマウスでごりごりやるし。

そして、各チャレンジは1か月続き、確かに手ごたえはあったのです。今やっていることをすぐ思い出せるし、記録が残って何をやっていたのか思い出せるし、今の仕事の分量がわかるし。

ですが、その1か月のチャレンジは僕を幸福にしませんでした。なぜだろう?成果は出てて、たくさん仕事もできるようになったし、信頼も得られるようになったのに。まあ確かにそこまでして時間を作っても、寝るぐらいしかしてなかったんだけど。仕事もそんなに好きじゃないし。

ん?生産性を上げても幸福につながらない?つなげようとしていない?

そう、これが致命的だったのです。jMatsusakiさんのエピソードを見たり、本を読んだり、F太さんの話をもとにTaskChuteCloudを立て直ししたりしても、ルーチンを最適化しても、先送りゼロにしても、それを実行したことで幸福になるビジョンがなかったのです。

ここにjMatsusakiさんのエピソードと僕の差分が浮かび上がります。jMatsusakiさんは「音楽をやる」ことで幸福になるという仮説があった。僕にはその幸福になる仮説すらなかった。だから、ありとあらゆる生産性ツールで生み出した時間を幸福につなげることができなかった。良くて怠惰な時間を過ごすツールにしかならず、下手するとテイカーに捧げる羽目になったりしたのです。

今、なぜTaskChuteに再チャレンジするのか

あれから時が経ち、さまざまな経験をしました。その中で、自分の中の熱に向き合い、「熱を持てるもの」と「熱を持てないもの」の区別がつくようになりました。それを区別をつけたいと思う程度には自分の事が大切になりました。

そして、それをやるには今、足りないものがありすぎる。そのためには時間を作っていく必要があり、デザインしていく必要がある。

そう、今こそjMatsusakiさんのように、「熱を燻らせながら持ち続けている」状態が仕上がってきたのです。だからこそ、今再チャレンジしようと決めました。

TaskChuteを通じて実現したいこと

僕の経験でわかったことは、「そもそも幸福になるための仮説がなければ、ありとあらゆるタスク管理は機能しない」ということです。
1000万貯金があれば幸福になれるというビジョンがあれば、月五万の貯金は割合できるけれど、1000万貯金があってもぽっくり死にそうなビジョンがあれば、「じゃあ今使った方がいいじゃん!」となる。それが時間管理にも言えます。

そしてこの「幸福になれるビジョン」は結構もろいです。特にお金やステータスに起因するものは、「それがあっても必ずしも幸福にはなれないぞ」というネタバレがすぐSNSを通じて拡散されます。共通幻想は長持ちしませんし、仮に長持ちするものがあったらだいたいカルト扱いされます。

だからこそ、今「自分自身の中にしかない幸福のビジョン」を作り、現実を受け入れながらブラッシュアップさせていく必要があると思っています。

そしてクリフトンストレングスとTaskChuteを組み合わせれば、これは実現できるという強い仮説があり、これ自身が僕の「幸福のビジョン」になっているのです。

クリフトンストレングス×TaskChuteによる幸福のビジョンとは?

クリフトンストレングスは自分の思考・行動の癖を「強み」として認識し、いかに人生における諸々をうまいことやるか、というツールです。そしてその一環で自己理解をし、自分の癖に向かい合い、自分の熱を見つめなおすことになります。逆に、自己理解で止まってしまって、普段の生活においてクリフトンストレングスのことを忘れている人も多いと思います。日常の中で資質をうすぼんやりとでも思い描きながらやってみる、振り返ってみる、という過程が必要になります。

TaskChuteは「今日のクローズドリスト」にフォーカスして、確実に目標に向かって前進することをねらいとしたメソッドです。その結果として、常にやりたいことに向かって、着実に、ミリでも前に進めることができるようになります。ですが、僕の体験の通り、そもそも「やりたいこと」「熱」を持たない人にとっては、そうまでして使いたいようなツールには見えなくなります。

故に、「自己理解するだけして実践できない」という落とし穴があるストレングスファインダーと、「実践しても自分の中に熱がないと使うモチベーションがない」TaskChuteとは、相補的に働くのです。たぶんね。

具体的にいきましょう。TaskChuteではタグづけという機能があります。これは自分の中でモードを定義して、どういう気持ちでやるの?とか、どういう作業なの?というのをタグでグルーピングできます。(ほんとは1タスクに複数つけさせてほしい)
ですがタグをどうつけるのかというのはかなり悩ましい問題です。仕事、とか、家庭、とか、趣味、とかつけても、なんとなくピンとこない。

ここにクリフトンストレングスは一つの回答を与えてくれます。つまりタグを自分の資質(5個なり10個なり)で固定してしまうのです。(思考停止でやるような作業用のタグを作ってもよいかも。ここは試行錯誤中です。)

とりあえずあるタスクをする上で、自分はどの資質を使うのかを、決め打つ。同じ会議でも、話をまとめるために調和性を使おう、でもいいし、ブレストの場になるから着想を使おうでもいいです。とにかく一旦決めます。
同じように見えていた会議でも、自分の心構え、かかわり方がこの瞬間に変わってきます。ただのクローズドリストだったものに、資質が絡むことで熱が籠りますし、仮に籠らないのであればそもそもやるべきじゃないのかも?という話ができます。だからこそやりきるモチベーションになる。

そして、クリフトンストレングスを実践するのに必要な「振り返り」をする上で、TaskChuteは多大な力を発揮します。
STCが機能しているならば、一日の行動ログには、ほぼすべてのタスクに資質が割り振られています。どの資質を使ったのか、その結果予定と実績でどういう時間の使い方の違いが出てきたのか。そういうのが全部見えるようになります。
そうしたら歯磨きでもしながらその一覧をスマホで眺めて、「今日この資質よく使ったんだな」とか、「ちょっと適応性やりすぎたな」とか、「実は別の資質使ってたんじゃない?」とかに気が付くようになるのです。そうしたらどんどん自分の使い方がうまくなっていきます。

その結果、同じ仕事をやるにしてもちょっと楽になったり、しんどい仕事のことを理解できて、楽にするために頭が回るようになったりします。常に仮説検証の結果はTaskChute上に現れていきます。資質を使いこなすという、一種のブレイクスルーを必要とするステップの過程が、「自分の時間を幸福になるために使えるようになる」という結果にダイレクトに響いてくるのです。

すごいことになると思いませんか?Burningしそうじゃないですか?

そんなわけで、STCをとにかく試したくて試したくてしょうがなくなっています。まあ、別に100日チャレンジがなくたって既に戦略性→アレンジの赴くままに始めてるんですけどね、ちゃんとほどほどに外圧を受けつつ、TaskChute公式のサポートを受けながらちゃーんと前に進めていきたいわけですよ。

きっとただ資質を紐つければそれだけでハッピーになる、なんてものではないです。あんなにBurningしてたjMatsusakiさんが燃え尽きる程度には、落とし穴がまだまだたくさんある。というかそもそも活動だけにフォーカスして前を向き続けるのは現実的じゃない気がしますし。
ともあれ、今回のチャレンジは単純にTaskChuteを習得するだけではなく、クリフトンストレングスとの融合で見えてくる、時間の使い方について考えを深めたいと思っているのです。人生の10割は時間で出来てますしね。(他の要素が30割ぐらいありそうだけど)

というわけで、ちょこちょこチャレンジしてる内容なんかをX(Twitter)やらnoteやらで書いていけたらいいなと思ってます。その中でTaskChuteの枠組みを超えて、大事にしたいと思ってる話も出来るんじゃないかな。


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