ℝ𝕚𝕤𝕒

22歳。 好きな色はピスタチオグリーンとパープル。外反母趾。🦄

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最近の記事

強がり

1人電車に乗っていると、記憶の中の人々の姿が蘇ってくる。 後ろ姿、横顔、そのときに私の目に映った遠くの景色、私たちの横を通り過ぎていった人、彼らの切る風。時計の針を一旦止めたくなる。 記憶に浸るのが好きなんだねと、ある人は言う。好きなのか知らないけれど、規則正しく進む時計と並行して脈を打つ身体の方が嘘くさくなる。 ソナタ形式の再現部。 中間部を通り抜け、冒頭と同じメロディーが流れ出す。過去の思い出が蘇ってきたときのような懐かしいメロディー。しかしリピート記号によって小節が

    • 久々の新宿

      会社の若手面談で新宿に来ました。 4、5月は研修で毎日来ていたので懐かしい。 数ヶ月しか経ってないのに、通勤路沿いの店はいくつか入れ替わってました。 田舎の実家に帰った時など、田んぼや畑ばかりの近所や映画館が1つしかない隣の地方都市に対して懐かしさを感じることはあったけれど、こういう規模感の街に対しても懐かしさを感じるのは初めての感覚。 映画「君の名は」のラストで、 本編から数年後、大人になった主人公2人が別々の通勤電車に乗っていて、電車のすれ違い際に偶然再会する、という

      • 何カラット

        地中深くに埋まる石を磨いたらダイヤモンドだった 南アフリカ共和国というどこか遠いところにある国はダイヤの産地らしい。昔の記憶が今の自分に教えてくれる。ダイヤモンド×産地で検索をかける夜。 開けた窓から冷たい空気が入ってくると昼間の暑さが古い記憶に変わる。 原点は無だということをひたすら主張し続ける空間の移動は宇宙旅行と呼ばれる。 完成間近で解体されるマンションの壁は宇宙ロケットと同じケイ素で出来ていた。 街の景観に合わないから、取り壊される。 手のひらに収まるほど小さく

        • せんだい

          会社の健康診断で横浜駅近くのクリニックを訪れた。 平日の昼間にスーツを着て街を歩くと、大学時代に見ていた横浜も違う街に思える。 初めて海外旅行に行った半年前と今では、同じ場所に行っても違うことを思うのだろう。 朝から何も食べていない身体に真上から降り注ぐ太陽光。鏡のようなビルの外壁に反射する光も相当で、今体内で天日干しのアジと同じことが起きているなと思ったけれど、健康診断の結果には全く影響はない。 気づいたら空からフワッとUFOが降りてきて、近未来的な自動扉が"ウィーン"

          雨上がり。直線的な高層マンション群。 使い古した消しゴムの曲線の似合わない街。 産まれたての子どもの視界を思わせる淡い太陽光の照明。 これからこの街を舞台にCM撮影が始まる。 意識の範囲を超えるにつれて、全てのものは直線的になっていく。片隅で不均衡な曲線を描いているとしてもそれを認識することはできない。 いつの間にか色を無くした息。 目の前には口角の上がった薄い唇の女性。 昨日の3月の残り。

          サウナで流れていた番組集

          ・藤井九段が棋聖戦で泊まった旅館の紹介、サインと詰将棋 ・Awichのハブ酒紹介と 「かくれんぼ」生歌披露 ・大阪、男子大学生転落死事件。中学生2名は金銭目的で男子大学生に接近。逮捕後2人は容疑を否認。SNSで知り合ったとか。 ・理想の上司像の時代変化。 昔は頼れるタイプ、現代は確か、同じ目線に立ってくれるタイプ ・大谷翔平の結婚。 ・先月の東京の雪。駅前の人の群れ ・高校の空手か柔道部で体罰。インタビューを受けた別のコーチは「私は生徒に触れないように指導してい

          サウナで流れていた番組集

          ゼミ室の私物整理

          桜味の原料は、葉に含まれるクマリンという成分だそうです。葉を塩漬けにしたり乾燥させたりすると細胞が壊れてあの香りが生まれるとのこと。 そんなようなことが書いてある大量の私物の本をゼミ室に置きっぱなしにしていたら、持ち帰るようにと通達がきたので、久々に大学に来ました。 3月になりカフェやスーパーで桜関連の商品をよく見かけるようになったけど、使われてるクマリンは昨年のやつになるのでしょうか?本に書いてないので分かりません。 毎年春になればどこの桜も同じ雰囲気で花を咲かせるの

          ゼミ室の私物整理

          ポーランド紹介

          ロシア 曇のち雨のち晴れ ルクセンブルク 晴れのち曇のち雪 フランス 雨のち曇のち晴れ オランダ 晴れのち曇のち雨 Q ポーランドは? 3ヶ月前に乗り換えで寄ったポーランドの紹介をします。

          ポーランド紹介

          「Norwegian wood」の編曲バージョン

          ノルウェイの森を再読して、その後に実写化映画を観ました。 作品内で登場人物が演奏し、タイトルにもなっているThe Beatlesの 「Norwegian wood」は、2年前に大学のサークルで演奏したことがあります。バディ・リッチ編曲のビッグバンドバージョン。 演奏をギターとドラム奏者の近くで聴いていると、質の違う2つの音が噛み合って別の音が生まれる振動が足元から伝わってきて、遠くでは金管の無鉄砲なロングトーンが響いている、多層空間でした。 自分は担当曲ではないけど、思い

          「Norwegian wood」の編曲バージョン

          おすすめのカップラーメン

          インスタントラーメンの「わかめラーメン ーごま・しょうゆー」を食べ終わったあと、毎回小さじ1杯くらいのゴマが残り、 箸ですくうには難しいので捨ててしまいます。 あのゴマがなかったら、麺に絡めて食べることの出来たゴマはもっと少なかったのか、 それとも、はじめからゴマの量を減らしても、今と同じくらいの量のゴマが麺と絡み合うのか。どっちなのかとたまに気になります。 今のところ前者じゃないかと思ってるので、捨ててしまうゴマにも役割があったのだと、罪悪感なく捨てられます。 もし後者

          おすすめのカップラーメン

          トレーシングペーパー2

          ぜんまいを回すと動き出す人形みたいに、 出だしのドラムの一音が そのあとの曲の全部の音を 引っ張り出している感じがする。 ↑曲に対する愛をことばにしてみました❥︎ 愛のことば 作詞・作曲 草野マサムネ 限りある未来を搾り取る日々から 脱け出そうと誘った君の目に映る海 くだらない話で安らげる僕らは その愚かさこそが何よりも宝物 昔あった国の映画で一度観たような道を行く なまぬるい風に吹かれて 今 煙の中で溶け合いながら 探しつづける愛のことば 傷つくこともなめあうこ

          トレーシングペーパー2

          「天気読み」

          実家のテレビで天気予報を見ていたら、明日の天気より週間天気の雪だるまの方がずんぐりしていました。 「天気読み」 作詞・作曲 小沢健二 上昇する気温のせいでロードショーは続き 不安と第6感について 君もきっと勘づいている ほんの少し傷つけあうために 待っている恋人同士と 何言ったって裏返っていく彼や彼女 君のいっつも切り過ぎの前髪のような 変な気持ちだってどうにかなってゆく 感情すぎ去ってった僕の赤いダイアリー 予言を続けている天気 君はずっと信じないけど 真

          「天気読み」

          タクシー運転手

          ようやく日付が変わる。 今夜はまだ3人しか乗せていない。 街から街へと人を運ぶこのタクシーは血液で乗客は酸素で、おかげで街は今日もネオンに包まれているのだ。 しかし3名しか乗せていないとなると。 酸素不足。 意識が朦朧としてきた? タクシーと運転手はあくまで独立していた。 ビターチョコレートを口にほおりこむ。 バックミラーに映る客は横を向いていて 表情が見えない。 都心から離れる車といつも通りのペースで変わっていく景色。速度計の針をMAXまで傾けたとしたら、時間よりも

          タクシー運転手

          コミュニケーションツールについて

          夜中から雨の予報。 夜の雨雲は、基本ベーシックカラーの黒しか着ない夜空を流行りのチャコールグレーのベールで包む。 いや、ヒートテックかな。 不穏。 ーーーーー 文章・会話・音 この3つを、 誰かとコミュニケーションをとるための道具としての側面に焦点をあてると、 それぞれ得意・不得意な点がある。 コミュニケーションをとる主体には個性があるからこれら道具たちの固有の特徴について言い切ることはできないとしても、共通認識を言語化してみたい。 文章:コミュニケーションの

          コミュニケーションツールについて

          香りモニターのバイト

          香りを嗅いで印象を答える"香りモニター"の単発バイトをしてきました。 フローラル系、シトラス系、食品系、よく分からない系。 私の鼻、決して利く方ではないので、途中からどれもおなじ香りに思えてきました。 約1時間色んな香りを嗅ぎ続けた今、自分の鼻先の感覚が前より研ぎ澄まされたような、不思議な気分です。 鼻が高くなった気がします。 回答の途中で1〜2分の休憩を挟んだのですが、その後一発目で嗅いだ香りがすごく良かった。 どんな香りかより、いつ嗅いだか、どんな気分のときに嗅

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          一昨日くらいの夢

          地下の狭い書店の入口には鉛筆削りを売っている男の人。鉛筆削りは籠の中。 冬特有の暖色の照明の下。 閉店間際。自分だけにかけられた声。逃げるように前を通る。横目に見える金額はたった2桁。 今なら2つで○○円! エスカレーターの下から、宣伝が足をまとわりついてくる。エスカレーターは地上階に着き2階まで来てもまだ地下からの声が聞こえてくる。 自分以外に人はいない、閉店間際の百貨店。 今なら2個で○○円ですよ ! 残り○○個だからあと○個売らないと△△なんだよなぁ〜 なんで

          一昨日くらいの夢