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YouTubeクリエイトを学びに! 「ずっと思ってた、みんなクリエイティブ学べ!って」 得意を教えて好きを仕事に

好きなことで、生きていく

子供が好き。教えるのが好き。

20代の頃にサッカー仲間に誘われてコーチをしたことがあった。サッカーは大好きだし、子供も好きだった自分は一緒に遊んでるという感覚でしかなかったが、天職にも似た感覚を持っていた。

30代、結婚して住んだ土地でもサッカーを教えてみないかと誘われてやることになった。やはり天職っぽい。実際は子供たちとサッカーをして遊んでいるだけのようにも思うが、他のコーチより子供たちは楽しめているという自負はある。小学生のサッカーは楽しくてナンボ、そういう持論もある。一緒にプレイするから、見本を誰よりも見せていて、子供たちも認めてくれてる(気がする)。

そんな経験から、子供に自分の得意を教えることに興味があった。しかし、何を教えてみたものかと答えの出ない時期を何年も過ごしていた。

そん中、小中学校でプログラミング教育が始まるという情報を得た。自分はHTML・CSSを使ったWEBサイト構築ができる。JavaScriptやPHPなど必要に応じて使ってきた。小学生に教えるのならば、できるのではないか。


プログラミング学習について考えた

そう思ったらすぐ行動。まずは初心者のWEB構築スクールへ体験にいってみる。潜入調査って感じ。

調査の結果は「こんなレベルでいいのか、自分にもできるな」だった。確かに初心者には大したことを教えるわけではない。WEBサイトを構築できるスキルがあれば教えるのはできる。小学生相手なら、なおさらできる。(逆に小学生に理解できる教え方ってのは考えなきゃいけないが)

ただ、小学生にコーディングを教えるってことを具体的に考えると疑問が浮かぶ。難しいぞ、できるのか?と。

どの学年からプログラミング学習をするのか、この時点では知らなかったが「アルファベットを書く」のも5年生くらいに習った記憶がある。そのレベルでコーディングなんてできるわけない。そう思った。

では、小学生は何を学ぶのか。文部科学省のサイトで「小学校プログラミング教育の手引」というものを読んだ。実際にどのように指導するのかを先生が参考にするための本。先生が指導する前に必ず目を通すもの。

読んで分かったことは「コーディングなんてしない」ってことだった。それと他教科のように「プログラミング学習」という科目ができるわけではないってこと。算数・理科・図画工作などの授業のなかで、プログラミングの学習を含んでやるということだった。

そしてやり方というのは決められていない。どのような方法でも先生の裁量で決められる。それは「小学校プログラミング教育の手引」にある「学習のめあてに合っていれば良い」というもの。

「手引」には例示があった。

多角形の面積を求める算数の授業、5年生。この際に手描きで多角形を描かず、プログラムできる描画アプリで描くというものだ。

そのアプリは「線を引く」などの日本語で命令が可能で、その決められたワードを駆使していかに効率の良い描画ができるかを体験する。例えば線を1本ずつ描くより5本同時に描くほうが時短となる。そのためにどのような描画指示が必要か。そのようなことを試行錯誤し、トライアンドエラーをした上でより良い結果を導き出す経験が積める。これがプログラミング学習の方法だった。

そう、コンピューター言語を身につけるのではない。では何が学習の目的なのか。

要約すると「実現力を身につけること」で意図を実現するには、情報を分析し、正しく理解し、試行錯誤し、より良い判断をし実行することが不可欠だ。この実現する能力を文部科学省は「プログラミング的思考」と呼び、未来を生き抜く普遍的な力としている。この能力が子供たちが身につけるべき力と言う。

なるほど。


プログラミングじゃなくてもいいんじゃないか

では、子供にコーディングを教える必要はない。プログラミングを利用した意図を実現するプロセスの経験から、力を養うのだ。HTML・CSSを用いてWEBサイトの構築を小学5年生以上で行なえば学習になるな。都度、プロセスの中でテーマを持って経験が積めるようにカリキュラムを組めばいいな。

最初はそう思って、WEB構築の学習カリキュラム制作に着手しようかと思った。しかし、自分の得意なことが頭をよぎっていた。もともとDTPデザイナーで、印刷物のデザインを20年やっている。得意を利用する方が良くないか。

さらに思うところがあった。

今までの仕事の経験から「原稿をつくる人の伝え方の下手っぷり」が気になっていた。それをターゲットの目線で興味を引くものに直す。購買意欲のそそる内容にし、目を引くデザインにしてコンバージョンにつなげるのが、自分の仕事だった。だからその原稿が下手だからこそ仕事があったわけだが、もう少しクリエイティブ思考を持ってくれよと、制作部門ではぼやく声が良く聞こえた。

そう、プログラミング的思考でなくてもクリエイティブ思考で同じようなプロセスを経験できるぞ、と考えた。

ターゲットがあれば、ターゲットを調査しなければいけないし、自分よがりでは人は動かない。試行錯誤して、どういったコンセプトが良いかを判断する。いくつも作っては少しずつ良いものに仕上げていく。プログラミング的思考とやはり同じだ。

これは学習カリキュラムの幅が広がるし、自分の得意を使えるのは大きい。そしてコーディングという無駄に難度の高い学習をしなくてもいい。低学年でもカリキュラムをつくれる。例えばロゴマークのデザインからでも、キャラクターデザインからでも学習ができる。これはすごいぞ。


YouTubeクリエイターはすごい!学ぶところがいっぱい

さあ、カリキュラムを考えよう。改めて着手した。

ロゴデザイン。チラシデザイン。WEBデザイン。いい、いいぞ、楽しい学びがたくさんある。WEBに広げるとSEOなんかを考えるのもいいかもしれない。そうなるとSNS攻略なんかも学びになるな。

ん?YouTubeクリエイターをそのままやるのも、すっごい学びになるんでは?

そうだYouTuberだ。デザインもできるし、マーケティングもできる。動画編集・制作なんて、仕事としても人気職種になるかもしれない。企画もできる、なんて万能な学びなんだ。第一、子供が楽しみながら学べる

これはやるしかない。この学習を自分のテーマにしよう。

そして今、これらの学びができる環境を整えつつある状況。動画の企画・撮影などの体験をし、動画編集の実演をみせるワークショップを企画した。これからこれを大きな軸にしていきたい。

子供が好き。教えることが好き。そんな自分が得意を生かして仕事をしていく。そんな未来に向かって歩み始めた。

ドキドキ。




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