noteタイトル音痴

自分は歌が上手くない それがチャレンジ精神を育んだかもしれない話

歌が下手な人生を歩んでまいりました

子供の頃から歌を上手く歌えない。

小学生のときの音楽の先生は、とても頼りなく授業中に泣いちゃう人だった。中学は荒れた学校で、音楽の授業は常に学級崩壊だった。

それを言い訳に生きてきたけど、自分の歌は音を外すことを忘れない。毎回きっちり外してくる。正直、音程とかよく分からない。

音を2つ鳴らされて、どっちが高いとか分からない。

歌ってるときに音を合わせにいくのは、ゴールの位置がよく分からず目を瞑ってシュートをするサッカーのようだ。なんとなくで蹴り込むので、たまに入るけどちゃんと外す。ブラインドサッカーってマジすごい。

子供の頃からちょくちょく笑われた。ただ、微妙すぎて笑いづらいレベルらしく、笑うのは身内とか親しい者たち。だからこそ、笑われたときのショックたるや。くそ。

うちの妻は音楽をやっていた人間で楽器が弾ける。音楽をやっていたやつらは音程至上主義で、音を外すという行為がとても滑稽に感じるようだ。

スポーツとの違い

いつも思う。スポーツではこういったシーンは少ない。もちろん、なくはない。オモシロプレイもある。でも、レベルの低さを笑うことはあまりないように思う。しかし音楽ではレベルの低いものを笑う。音楽は下手くそは笑われる。

若い頃、ギターにチャレンジした。演奏に気をとられると、弾き語りでは通常の3倍外す。いつかサッカーを引退したときに代わりの趣味として始めておこうかと思ったギター。40代になってもサッカーを引退してない自分のシャア専用ギターは今だに通常の3倍外す。

サッカーでは40代になっても若者と一緒にプレイをして、昔のように体が動かないのに誰1人笑うことはない。ギターを引いていると妻に「恥ずかしくないの?」と言われる。練習が恥ずかしいならば、上達はないだろう。音楽って「音を楽しむ」って書くくせになんて窮屈なんだろう。

会社員時代の後輩に何でも率先してやるとてもデキる奴がいた。でも歌だけはどうしも歌わなかった。嫌な思い出があるそうだ。幼馴染にも絶対歌わない奴がいる。そういえば昔々付き合ってたあの子も2人で行ったカラオケが自分のリサイタルだったことがあったな。歌がトラウマな人間も多いみたいだ。

音楽に会えて良かった

そんな嫌な思いと比べると、色々とチャレンジできる。なんて経験が、そういえば何度かあった。

自信がなかろうが始めてみたあのチャレンジ。一か八か選択しなければいけなかったあの分岐点。やるしかないと思えた数々のシーンで「歌で笑われるより」と思ったことがあった。

ぶっちゃけ今思い出しても、とても腹立たしい言われ方をしたことも何度もあるが、役に立ったこともあったのだなと振り返ることもある。

でもやっぱり出来ないことを笑う、音楽できるやつらは大嫌いだ。でも音楽を聞くことは今でも大好きだし、いつか奏でる側になりたいと思う。


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