バディー

なあバディー

笑われるのを気にするのは
自分のバカを知ってるからだよ

バカを知らない世間は君を笑うけど

心底身の程を知った人間は
おいそれとは他人のことを
笑えなくなるんだよ

なあバディー

ぼくがついててあげる

一緒に笑われよう

ぼくは君から離れない
何があっても離れない

だって君はぼくと
とってもよく似ているから

なあバディー

確かに

近くの世間は君を笑うけど
遠くの世間はきっと君を讃えるよ

その時は飛び上がってハイタッチしよう

覚えておいて
世間は思ってる以上に広いんだよ

でもねバディー

これだけは言っとくね

例えゴールに辿り着いたとしても

誰も君を待ってやしないし
得られるものもないからね

抱きとめてくれる人なんていないし

ゲームみたいに「ボンッ！」と
宝物も出てこない

でもねバディー

その道のりには

世界を直に見て聞いて
触れて味わえる体験がある

君はそこから学ぶんだ

世界のこと
自分のこと

そして何をおいても

どてっ腹で受け止める
生きてる実感

そうだね

それが何にも代え難い
君への贈り物になるだろう

さあ行こうバディー

せっかくだからこのクソみたいなゲームに
ドップリ浸かってやろう

世間の笑いも苦しみも
反対に笑い飛ばそう

逆風上等

子供だったころのようにはっちゃけて

さあ
ひと暴れしよう