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【ウクライナ最新情勢】ウクラ軍反撃 西側最新装備で橋頭堡築く|ロシア対応できず【4月22日】

みなさんこんにちは。
今日も最新のウクライナ情勢についてお伝えします。
ロシアがキーウに侵攻してからおよそ422日、
この動画では、
本日公表された戦争研究所のレポートなどをまとめて、
その日にいち早くお伝えしています。
過去の動画は、
再生リストからあわせてご覧ください。
■まずは全般的な事柄です。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日、ロシア軍の損失は
兵士630名
戦車1両
装甲戦闘車6両
砲2門
UAV8機
その他車両8両
となっています。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日戦線全体で、
53回の戦闘があったと報告しています。
この日のニュースを簡単にお伝えします。
YouTubeのチャプターで
必要な所を見ることもできます。
1番目.
この日、
ラムシュタイン会議が始まり、
ウクライナの反撃作戦の
準備が完了していることが確認されました。
NATOのストルテンベルグ事務総長は、
ウクライナが多くの領土を奪還し、
解放する準備ができていることを
確信したと述べましたが、
それが、
どこで、
いつから始まるかについては
答えませんでした。
また、ゼレンスキー大統領は、
新しい旅団と部隊を準備し、
最前線で活躍すると演説しました。
この会議の中でウクライナ側は、
長距離の地対地ミサイルと、
戦闘機の供与を求めました。
一方、
会議に出席したオースティン国防長官は、
すでに230両以上の戦車が
ウクライナに引き渡されていて、
これからは防空、
弾薬に焦点を当てると述べましたが、
戦闘機については
触れませんでした。
ラムシュタイン会議とは、
元来対立するNATOと
ワルシャワ条約機構が、
核戦争を回避するため、
話し合いにより
相互信頼関係を構築しようと、
ドイツのラムシュタイン空軍基地で
定期的に開催されてきた会議となっています。
2番目.
モスクワの裁判所はこの日、
ロシアに対し、テロ攻撃を組織したとして、
ウクライナの軍事情報局のブダノフ長官に、
不在のまま
逮捕状を発行しました。
これに対しブダノフ長官は、
プラウダのインタビューに答え、
「我々の仕事の勲章として
誇らしく思う」
「より良い仕事のモチベーションにつながった」と
コメントしました。
罪状は、
昨年の10月、
「クリミア大橋の爆破を
組織的に首謀した」とのことです。
ウクライナ側はこの爆発について、
関与を否定しています。
3番目.
ブルームバーグによると、
インドは100億ドル(1兆3000億円)相当の、
スペアパーツ、
S-400防空システムを購入する
予定でしたが、
この取引は停止になりました。
インド政府が
アメリカの制裁に違反せず、
ロシアに代金を支払う方法がないとして、
取引が中止となりました。
西側の制裁が
効果を発揮した例として報道されています。
匿名の当局者が語ったところでは、
ドルの決済は
アメリカの制裁に引っかかるためできず、
インドは不安定なロシアの通貨、
ルーブルで支払うことを望まず、
逆にロシアは
インドの通貨、
ルピーを受け取ることを望まないため、
取引は成立しなかったとのことです。
ちょっとわかりにくい話ですが、
ロシアは大量のルピーを受け取っても、
数々の制裁と資金不足により、
自国の通貨ルーブルに
両替する方法がないことを意味します。
インドとしては、
自国の通貨ルピーで支払って、
ロシアがそのルピーを使って、
インド市場に投資してくれることを
期待していたようです。
■それでは、各地域の戦況です。
●北東部 クピャンスク方面
この日の天気は、くもり、最低気温6度、最高気温10度。
今日の天気は、くもりの予報。
○クピャンスク方面
この日ロシア軍は、
ライマンペルシィ付近からシンキフカの方向で、
位置取りをおこなう際、
ウクライナ軍を攻撃しましたが、
ウクライナ軍が応戦し、
この攻撃は失敗しました。
○スバトベ・クレミンナ線
ウクライナ軍の参謀本部、
その他の情報によると、
この日ロシア軍は
クレミンナ、
その南のセレブリャンカの森に
攻撃をおこないました。
クレミンナに対する攻撃は、
この日もウクライナ軍の陣地を
突破することができず、
森林地帯では、
この日はいつもと違う方向で、
シフィリフカの方向から森林地帯に入り、
ウクライナ軍の陣地に攻撃をおこないましたが、
この攻撃はウクライナ軍に撃退されました。
○シベルスク周辺
この日は戦闘の報告がありませんでした。
●東部 バフムト方面。
この日の天気は、くもり、最低気温4度、最高気温1度。
今日の天気は、くもりの予報となっています。
○バフムト北方
この日ロシア軍は、
デュボヴォバシリフカから
フリホリフカの北に進軍し、
塹壕を掘って拠点化しようとしました。
ここは高台となっていて、
この高台を確保しようとする試みですが、
高台に到達した所で、
ウクライナ軍の第56自動車化ライフル旅団、
第127郷土防衛旅団が砲撃をおこない対処しています。
今のところ、
ロシア兵の数が減った所で塹壕に突入し、
掃討して撃退する段階には
至っていません。
また、
クロモベでは、
ロシア軍は引き続き
ウクライナ軍の補給線に向け、
塹壕に兵士を送り込んでいます。
さらに情報戦も活発で、
ドネツク人民共和国の一部から、
バフムトの補給線はロシアが占領し、
バフムトはすでに包囲された、
との情報が流れているようですが、
同じドネツク人民共和国の
長官のプリシンからは、
そんな無茶な発言をした人物と、
今後協力して情報発信に努めるとも述べ、
発言者をたしなめています。
この航空写真でもわかるように、
補給線となるO0506号線には、
2週間ほど前に
ロシア軍の攻撃で破壊された、
ウクライナ側の車輌がまだ残っているなど、
補給線としては、
ここ数週間利用できていない状態となっています。
現在、
その北側に縦横に延びている
塹壕を巡っての戦闘となっていて、
その周辺には
黒くなった砲撃の跡が無数に確認できます。
最新の情報では、
補給線そのものはウクライナ軍が確保し、
ロシア軍は道路のすぐそばまで近づいています。
○バフムト市街地
ウクライナ軍の参謀本部によると、
バフムトでは激しい市街戦が続いています。
ただ、この日はバフムト市街全般で、
戦線は膠着状態にあります。
その中でも、
北側の住宅地の湖に近い所、
バフムト中央駅から
コルサンスキー通りの突出した所で、
ロシア軍の活動は比較的活発となっています。
このうち、
北側の遊園地付近では、
ワグナーの部隊は
小規模なグループに分かれ、
森林を利用して身を潜め、
市街地に出てきて
建物にとりついている可能性があります。
○バフムト南方
この日も戦況図に変化のある報告は
ありませんでした。
まとめると、
バフムトは市街地の西側をウクライナ軍が保持し、
東側をロシア軍が占領し支配しています。
この日は
激しい戦闘がおこなわれているとの報告はありますが、
戦線は膠着しています。
すでに、
「ロシア軍の兵力を消耗させる」という
ウクライナ軍の戦略的な目標は
十分に達成されましたが、
今後もウクライナ軍は、
撤退するまでロシア兵を誘い込み、
市街戦で損失を強いるものと考えられます。
●南東部 ドネツク州。
ドネツク州の戦況について、
まとめてお伝えします。
解像度が低いとぼやけて見えるかもしれませんが、
ご了承ください。
ウクライナ軍の参謀本部の定期報告によると、
この日ロシア軍は、
ノヴォカリノベ、
ステポヴェ、
カミアンカ、
ペルボマイスケ、
ネヴェレスケ、
マリンカ、
ポピエダに攻撃しましたが、
すべて成果がなく攻撃は失敗しました。
○ブフレダール周辺
この日もこの方面でロシア軍は、
ブフレダールに攻撃しましたが、
この攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
●南部 ザポリージャ州及びヘルソン州
この日ロシア軍は、
合わせて7つの町に定期的な砲撃をおこないました。
ロシアの複数のミルブロガーによると、
ウクライナ軍はヘルソン州のかつての激戦地、
アントノフスキー大橋のたもとにある、
オレシュキーの町の北側に上陸し、
ロシア軍の拠点を攻撃し、
橋頭堡を築いたとの報告があります。
ロシアのミルブロガーによると、
西側から供与された
高性能な小型ボートをつかって
潜入したとのことです。
この攻撃は昼間おこなわれ、
昼間に堂々と攻撃されているのに、
何の対処もできないことに、
連絡網のまずさ、
ロシア軍のお役所仕事の弊害があると
非難しています。
また、
ウクライナ軍の反撃が
近いと噂されていることから、
ロシアのミルブロガーは、
これは陽動作戦かもしれないし、
反撃作戦かもしれないと
不安を綴っています。
ドニプロ川を巡っては、
過去にポチョムキン島、
キンバーン砂嘴でウクライナ軍が対岸に渡り、
ロシア軍に反撃をおこなったことがあります。
その後、
ポチョムキン島では、
どちらも優勢をとれず、
小規模な小競り合いが今でも続き、
キンバーン砂嘴では、
今となっては
反撃作戦自体があったかどうかも不明ですが、
ロシアのミルブロガーによると、
ウクライナ軍の反撃は失敗し、
ウクライナ軍は撤退したと主張しています。
■その他
ニューヨークポストによると、
この日ロシアの70歳の女性が
雑談をした際に、
「ゼレンスキー大統領は
ハンサムな若者ね」と言ったところ、
「ロシア軍に関する虚偽の情報を拡散した罪」に問われ、
裁判所から
4万ルーブル(約6万5千円)の罰金刑を言い渡されました。
オルガ・スレギナさんは昨年の12月24日、
ロシアのナリチクにある療養所で
クリスマスのディナーを食べ、雑談をしていました。
そのとき、ある女性が「
ゼレンスキーは変人ね」と言ったところ、
スレギナさんは「
ユーモアのセンスがあってハンサムな若者」と
話しました。
その3日後、
私服警察官がやってきて、
「3人から通報があった」として
そのままパトカーで警察に連行されました。
その後、
モスクワの裁判所に起訴され、
裁判は欠席のまま5分で終了し、
罰金刑が言い渡されました。
スレギナさんは控訴する意向だそうです。
本日は以上です。
ご視聴いただきありがとうございました。

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