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2017年 福岡ソフトバンクホークス(優勝・日本一)

これを書いている時点で28勝10敗2分の勝率.737と勝ちに勝ちまくっている2024年の福岡ソフトバンクホークス。普段阪神を見ている私でさえ、別リーグのソフトバンクの躍進ぶりには戦々恐々としています。
そんなソフトバンク、2017年には143試合制になって以降最高の94勝をしています。2位西武に13.5ゲーム差と大差をつけて優勝したこの年のソフトバンクを振り返りましょう。


悪夢のV逸からの巻き返し

2016年は前半戦を首位で独走。日本球界最速でのマジック点灯が話題になるくらいの強さでした。しかし主力の松田宣浩、内川聖一が不振になると、7月は五分、8月は借金3で終えます。そうこうしているうちに日本ハムが15連勝で猛追。9/21,9/22の日本ハムとの直接対決では2連敗、そして9/28にソフトバンクのV逸が決定しました。一時日本ハムとは11.5ゲーム差だったのにそこからの歴史的V逸(逸男)。当然巻き返しを図るソフトバンクはロッテで大活躍をしていたアルフレド・デスパイネを獲得。ドラフトでは5球団競合で創価大学の田中正義を獲得しました。

スタッツ

野手陣

2017年 福岡ソフトバンクホークス 野手陣

この年はHR・長打が光りました。チームHRは164本で、それを支えたのがデスパイネでした。この年は136試合に出場すると35HR、103打点とHR王と打点王の2冠と期待通りの活躍を見せます。また29歳の柳田悠岐は打率3割、31HR、99打点と凄まじい活躍ぶり。出塁率は.426と最高出塁率のタイトルを獲得,OPSは1を超えています。
前年調子を落とした松田宣浩も全試合出場で.264 24HR 71打点と変わらず活躍。内川聖一は頸椎捻挫、左手母指付近の剥離骨折と2度の離脱で78試合の出場に終わりましたがシーズン前半の活躍は素晴らしいものでした。
さらにこの年は22歳の上林誠知が大ブレイク。.260 13HR 51打点と大活躍。この年はアジアチャンピオンズシップでの同点3ランなど印象的な活躍も多かったような気がします。正捕手には25歳の甲斐拓也、そしてその脇を固めたのが共に36歳の髙谷裕亮、鶴岡慎也らベテラン捕手陣でした。

投手陣

2017年 福岡ソフトバンクホークス 投手陣

防御率は3.28でリーグ1位でした。まず東浜巨が24登板160イニングを投げて16勝を挙げ、最多勝を受賞。さらにバンデンハーク、千賀滉大がともに13勝を挙げ、千賀は最高勝率のタイトルを手にしています。
しかしこの年なんといっても救援陣が強力でした。38歳の五十嵐亮太が46登板で防御率1.73、森福允彦のFA移籍で左のワンポイント起用が多かった嘉弥真新也が58登板で防御率2.76、さらに森唯斗、岩嵜翔も素晴らしい成績を残し、特に岩嵜は40Hを挙げ、最優秀中継ぎのタイトルを獲得(46HP)。
そして9回に君臨するのは最強クローザー、デニス・サファテ。
この年は66登板で防御率1.09、54Sを挙げ最多セーブに輝くと、抑え投手で異例のMVPを受賞。K%は40%を超え、さらに四球数も少なくK-BB%38.7%という圧巻の活躍でした。

2017年シーズン

序盤は武田翔太、和田毅と先発投手が故障したり、松田宣浩が打撃不振になった影響で4月は5位フィニッシュ。しかし5月に18勝7敗と勝ちまくると2位に浮上。楽天との首位争いを繰り広げます。
交流戦では12勝6敗と3年連続交流戦での最高勝率を記録。(広島も同率だったが直接対決で勝ち越しており交流戦優勝。)
6月は柳田悠岐が大暴れ、7月は楽天との直接対決では勝ち越せず首位にはなれませんでしたが、東浜巨が月間MVPを獲得。
また育成選手から支配下登録されたR.モイネロが中継ぎで回り始めます。
サファテも7月・8月に2か月連続で11Sを挙げる大活躍。そして8月15日に首位に浮上、以降は首位の座を譲らず9月1日にマジック点灯後は消滅することなく9/16の西武戦で優勝が決定しました。
CSでは2位西武を破りこの年首位争いをした3位楽天と対決。しかし2連敗を喫し、日本シリーズ進出確率0%と言われましたがそこから3連勝で4勝2敗で日本シリーズに進出。
日本シリーズの対戦相手はセ・リーグCSで2位阪神、優勝した広島を破り3位から勝ち上がった横浜DeNAベイスターズ。ソフトバンクは3連勝して王手をかけますが、その後敵地で2連敗。しかしホームに帰った6戦目、サファテが来日以降最長の3イニングを投げた後、川島慶三がサヨナラタイムリーを放ち、劇的な形で日本一が決定しました。
2017年のDeNAについては以前紹介してますのでご覧ください↓↓↓


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