協会設立に向けて思うこと
脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。
先日、当事務所では『ハラスメント防止対策に関する基本方針』を策定しました。また、文末には『基本方針の内容を理解した』『ハラスメントを一切行わない』という誓約書も記載しています。
何故基本方針策定までして、ハラスメント防止をしようとしているのか、そして今後のビジョンについてを書こうと思います。
自身の経験も含めて策定した『ハラスメント防止対策に関する基本方針』
先日策定したのが『ハラスメント防止対策に関する基本方針』です。
ネット上で公開するのは、今回が初めてになります。
まずは、こちらのPDFをご覧ください。
全3ページにわたって基本方針を、分類ごとに記載しています。
理念や定義を細かくすることで、よりハラスメントとして明確にしたいと思ったからです。
以前から何度も話しているように、私は昨年、一緒に仕事をしたプロデューサーから壮絶なパワハラやモラハラを受けました。その経験を踏まえ、仕事をする者同士、まずは現場で『ハラスメントを行わないこと』を徹底していきたいと思いました。
その考えのもと、基本方針を策定し、誓約書も作成しました。
誓約をすることで、根本的に私が携わる現場において『ハラスメント』を撲滅していきたいと思っています。これは私自身がハラスメントを受けないためだけでなく、共に現場が一緒になるスタッフたちにも同じように『ハラスメント』を受けさせない、そして『ハラスメント』をしないことも含まれています。
先日の讀賣新聞の記事に、こんなものがありました。
調査に協力した、一般社団法人「日本芸能従事者協会」さんとしても、この労働環境の改善に向けてメンタルケアの相談体制をさらに強化していきたいということで、これはぜひ行っていただきたいものだと思っています。
労働環境の改善も当然見直すべき点ではありますが、この環境の中に当然『ハラスメント』も含まれていることでしょう。
目指すは、業界のハラスメント撲滅を目指す協会設立
上記で、労働環境の中に『ハラスメント』が含まれているという記載をしました。
実際、現場では怒号が飛び交い、中には人格否定などのパワハラによって精神を病み、業界での仕事ができなくなり休職に追いやられた方もいらっしゃると思います。
私自身も、自殺未遂をしたほどの精神状態に追い詰められ、一時は全ての仕事を失った経験をしました。私のような思いを二度としてほしくない、せっかくの人財を潰してはいけない、そんな思いがひとしおに近頃強くなっています。
そこで現在私が考えているのが、エンタメ業界におけるハラスメントを撲滅すべく活動する、『一般社団法人エンタメハラスメント防止協会』の設立です。
現在、一般企業においてもコンプライアンスやハラスメントの専門部署設置や研修実施が行われている中、エンタメ業界においてもハラスメント撲滅を徹底しなければいけないと思っています。
協会設立した暁には、エンタメ業界に特化したハラスメント防止に関する活動を行っていきたいです。
今はただ、私の想いをまとめたり、いろんな資料を見て勉強をしている途中段階なので、この協会設立がいつ頃になるのか分かりません。ですが、昨今の事情を鑑みると、早いことに越したことはないでしょう。
少しでも早く、協会が設立できるように頑張っていきたいと思っています。
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