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ハンティング的ハンディング


どうも、
7歳の娘に「脱毛したら?
今やったら安いねんて。」と
YouTubeの広告を見過ぎてしまうのは
私だけではなかったことを知る
ヒゲヅラのスコウスです。



皆さま!
「ハンディング」をしたことは
ございますでしょうか?
「ハンティング」ではございません。


私の友人は猟銃の免許を取り
山に狩りへ行きます。
サバイバル経験が豊富です。


私はオッサンなのに新入社員という
経験が豊富で、
狩りのようにビラ配り!


1.   同じ状況でもたったの30分で違う結果


「ハンディング」とは
その名の通りに「手ing」です。


駅とかでの「ティッシュ配り」がそれです。


上司「新入社員の皆はまず、我が社の広告を
駅などの人が多い場所で手渡しで配るのだ!
ゆけーー!」


その時、
駅でのビラ配りに行った新入社員は
チームに分かれて私を含めて4人のチーム。


一人目 → 営業経験豊富で出来そうな雰囲気の30歳男性
二人目 → 営業経験のない爽やかな24歳の女性
三人目 → 田舎から出てきたばかりの冴えない22歳の男性
四人目 → 当時31歳のスコウス男性


このメンバーで大阪駅という
いつでも初詣の神社参拝者なみの人が
行き交う交差点まで行きました。


先輩「それでは、この場所で我が社の広告を
手渡しで通行する人に配ってもらいます。
枚数は何枚でも良いので無くなったら私の所に
来てください。私はここに居ます。
みんなはこの一区画からは離れずに配ってください。
許可は取ってあるので文句を言われたら
そう言ってください。
みんな条件は同じですね。女の子は有利かな?
それでは時間を測ります。30分間です。
では・・・はい!スタート!」


【条件】
・みんな同じ広告
・みんな同じ場所
・みんな同じ時間
・みんな同じ入社日
・みんなスーツでビシッと決めている
・同時スタートで30分間のみで何枚配れるか?


一人目の出来る男風は
いきなり駆け出して
一番人が集まっている信号待ちを
している人のカタマリにアタック!!


その力溢れる勢いで
勢いでのみ配り始めます。


それを見て私は反対側の人の
少ない方角を見て歩き出しました。


冴えない若者はそれでも
この新しい会社で出世したいのか
一瞬私のあとを付いてきたのを
やめて途中で止まりポツポツと
配りはじめます。


女の子は出来る風男を見習って
付いていき負けじと人のカタマリに
アタックしていっております。


さて4人がポジションについて
「ハンディング」を開始し始めました!!


どのような結果になるのでしょうか?


スコウス「(笑顔で)こんにちは!どーぞ!」
通りすがりの人「・・・・・」



もちろん無視!


受け取る受け取らないの問題ではありません。
私は空気。
まるでそこに存在しないかのように
みんな私の体をすり抜けて行きます。


私は幽霊にでもなったのか?


まだオッサン1年生のスコウスは
恥じらいがともなっていたので、
自意識過剰がビンビンになり、
「こんな私からこんな物を受け取ったら
どう思われるだろうか?」
なんて考えて配っていたので
ちょうど無視されて良かったです。


あとの3人は自分がなんとか一番になりたくて
この「ハンディング」のゲームに夢中です。


冴えない若者は裏ワザがないか?と
探しながら少しみんなと距離を置いて
ぼちぼち配布中。


出来る2人はどうなった?


出来る風の男はなんと!
めちゃめちゃ会話をしているでは
ありませんか!


もう配っていません。
話をしています。
ずっと。
見ず知らずの人と。


しかも楽しそうに!


何をそんなに盛り上がっているのか
気になったので近づいて話を聞いたら


出来る風男「えー!あー!そうなんですね!
前から興味がおありだったんですねー!
わかります!そうですよね!なるほどですね!
すごいですね!それ、めっちゃ良いじゃないですかー!」



なんだそれ?
「褒め」あるのみか!
「なるほど」に「ですね!」をくっ付けた
セリフを聞いた初めての瞬間でした。


その近くで女の子が配っていました。
まぶしい笑顔。
大きな声。
元気ハツラツ!


(私は配ってます!)と言わんばかりに
広告を脇に抱えて
「こんにちは!はいどうぞ!」と
言っています。


【無邪気】とはこのことです。


人のほうが彼女に
「私にも頂戴」と言って
取りに来ています。


何を配っているのかが
気になる様子。


ポジティブなオーラに
人が引き寄せられている状態。



さて、
私は一番年上を言い訳に
それぞれに声を掛けにいきます。
「もうそろそろ時間だから戻らないと。」


みんな夢中に配ったり話したり
していてなかなかその場から
離れようとしません。


ゲームに夢中になっている状態です。
ノッテきたんですね!
でも30分間のみ。



スコウス「あー!もう時間になったで!
集合場所まで戻らないと!」
( ↑配る気なし)


私の声にみんな諦めるように
足を動かし始めて
なぜか4人は横に並んで
集合場所まで歩き始めます。
(ドラマか?)


先輩が居てる集合場所まで
行く道すがらでも
出来る風と女の子は
すれ違った人にハンディング!


結果は明らかです。


一位 → 女の子
二位 → 出来る風男
三位 → 冴えない若者
四位 → スコウス



「出来る風」は話をし過ぎましたね。
「出来る」ので、先の事を考えすぎた結果です。
このハンディングの目的ではなくて
会社としての目的である「売り上げを上げる」
にまで意識がいき
「ビラ配り」してたら「売れちゃった!」という
結果を望んでしまったと言っていました。


さすが出来る男!


女の子は今回の目的である
「ハンディング」を全うした形。


しかも
完全にポジティブでした。
心や考え方がです。


それが顔や体中から溢れ出し
逆に人々が取りに来るという始末。


素晴らしいです!


冴えない男は裏ワザを
見つけきれずに時間切れ。


配っても配らなくても
どっちでも良い存在に
仕上がりました。


必要な存在です。


最後に私。
実は私が一番得をしています。


お気付きですね!


そうです!
その事を周りから見渡して眺め
まるで自分が参加者なのに
映画監督のように
ワンシーンとして捉えて
ここでこうして文章にしてしまってます。


「ネタ」として見ていました。


後で、「この事を書くぞー!」
とは思っていませんでしたが、
無意識にはそんな感覚でした。


転職に慣れすぎていた為、
新入社員の教育とか座学とか
オリエンテーションとか
経験しすぎていたためと
言うこともありますが・・・



この「ハンディング」は
この会社では実際の業務では
全くやらないそうです。


会社はこの「ハンディング体験」で
・人への抵抗感を無くす
・同じ条件でも結果が違う
・自分の気持ちが自分の結果になるから



と、このような事を学んで欲しくて
行われている新人教育のイベントだったのです。


狩りのようなビラ配りで
「ハンティング・ハンディング」!!


良い経験と良いネタを
ありがとうございました!


ちなみにこの会社には半年しか
居なかったスコウスです。



それでは皆さま!
今日も夢中になる一日を🌈



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