「能力」を高めれば高めるほど、まだ何か足りない気がしてくる件。
私の周りには、マジメで頑張り屋の人が多いです。
「類は友を呼ぶ」からでしょうか。 てへ。
いやいやいや冗談じゃなくて、私と同じ世代の人なら、
そういう風になれと、親に言われていたんじゃないかと想像します。
どうですか?
努力は必ずむくわれる💓
ってスピーチしていたアイドルもいたし。
ただ・・・
間違ってますよ! とは言いませんが
マジメじゃない人でも報われるときはあるし、
頑張らなくてもうまくいくケースも多いんだよね。
基本的には人による=ケースバイケースだと思いますが、
半世紀以上生きてきた経験値をもって、エビデンスとしたい。
だって。「私」という唯一のケースだけを検証しても
寝る間も惜しんで必死でやったことより、
ノリでぱぱぱぱぱぱっと済ませたことのほうが
大きな成果につながった率は、けっして低くないと思うんで。
ということで、
今日の課題図書(?)
「能力」の生きづらさをほぐす 勅使川原真衣
https://www.amazon.co.jp/dp/4910534024?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_FF7NMAPHYCQ70JK46DH9
ちょっと変わった設定の実用書でした。
人材開発の仕事をしておられるお母さんが、亡くなった後に
仕事で悩める息子と進学を考える娘のもとに現れて
一緒に「能力」について本音をぶつけあう という流れになっています。
お母さんが、幽霊として出てきてくれるからこそ
(著者さんは、ガン闘病中ですがご存命。あくまでも本の中の設定)
お子さんたちは本音をぶつけやすいんだろうなー
という感じの流れにのって
けっこう不穏な真実を、つぎつぎに語るお母さん。
おそらく、息子のダイくんに共感を覚える読者さんが多いのではないかと予想します(私もそのひとり)。
印象に残った彼の言い分をピックアップすると、こんな感じ。
そして、人材開発をナリワイとするお母さんは
こんな考え方で、コンサルティング会社から独立したらしい。
能力の化けの皮がはがれます
彼女から息子・娘に語られる
能力の化けの皮、能力の売り方 etc.
企業が新卒に求める能力が「協調性」一辺倒から
「創造性」や「ユニークな個性」を交えるようになり、
慶應大学のSFCがチヤホヤされ、やがて人気暴落していく歴史は、
いかに私たちが「能力」に振り回されてきたか?
という歴史でもあります。
やがて、
能力を決めるのは他人である。
とくに、組織の中にあっては、
車が複数のパーツからなるように、能力を個でみても仕方がない。
組織としての風土、上司との相性、同僚たちとの組み合わせの妙…などが
同じ人の同じ「能力」を、高くも低くもするんだということがつまびらかに。
読後に思ったのは
『適材適所』がすごく大事だということと、
それを実践してくれない組織や上司にあたってしまったら、ブツブツ不平を言うよりも、とっとと場所をかえたほうが正解 ということ。
(入った飲食店の料理が口に合わなければ、別の店を探すようなもの)
そして、いくつになっても、何度失敗しても、
人間から「揺らぎ」が消えることはない、ということ。
それが、生きている ってことでもあるんですよね。たぶん。
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