①大学生で「卵巣腫瘍茎捻転」という病気になった話。

初めまして。海鮮丼と申します。
21歳の大学生です。
名前の由来はプロフィールを参照してください❗️

1.前置き

このnoteはタイトルの通りなのですが、いつかちゃんと書かなきゃな~~~忘れちゃうだろうしな~~~と思っていたことです。
また、入院当時に「こういう人はよくいる」と看護師さんから聞いていましたが、ググりまくってもあまりこの病状体験記的なのが無かったので、よっしゃ書いたろ!と思い立った次第です。

前置きになりますが、あくまでこれは個人の体験なので何かあった時に責任は負えません。またちょっと痛い(物理的な)話なのでそういうのが苦手な人はブラウザバックしてください。(個人サイトか?)

この病気(?)は身体に卵巣があれば誰でもなりうる病気なので、この病気の先人として私が言いたいことを先に言います!

①マジで婦人科検診は定期的に行くこと
②「1ヶ月後病院また来てくださいね」と言われたら面倒くさがらずに行くこと
③ちょっとでも違和感を感じたらすぐに病院に行くこと(婦人科系は特に)

もう完治しましたが、私の病気は「卵巣腫瘍茎捻転(らんそうしゅようけいねんてん)」というものでした。
詳しくはこちら↓
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/ovarian_cyst_pedicle/

専門的な用語も多いのでよくわかんないや、と思うのですがざっくりというと私の場合は卵巣が腫れて腫瘍ができてそのせいで右の卵巣が捻れてしまいました。オワオワリ。
その一部始終をダラダラ書こうと思います。長くなります。

2.~そもそもなんでこうなったのか~

9月末日、真夜中。
私は眠れないほどのお腹の痛みを感じていました。
キリキリキリキリ、内臓が痛むのです。

2年前、バイトのワンオペのせいでトイレに行けずに度々起こしていた膀胱炎がまた再発したのか…。と思いましたが、膀胱炎の痛みとも違うような、でも眠くてよくわからない。でも痛くて眠れない…。わからない…。
しかし明日は朝の8時30分からバイト。少なくとも6時30分には起きないと間に合いません。時刻、午前2時。終わった。明日、いや今日はバイトに行けるのだろうか…ということを考えながら気を失うように眠りに着きました。

翌朝、午前5時。
内臓の痛みで起きました。全然眠れませんでした。
どうやら痛いのは右下腹部と呼ばれる所だということに気づき始めます。
手元にあるスマホで「右下腹部 激痛」でGoogle検索。
出てきたのは「虫垂炎」「膵炎」「婦人科系疾患」

「婦人科系疾患!?」
春頃の記憶が蘇りました。

春頃、私は腹痛で婦人科を受診していました。
予約無しで受診したために、腹痛に悩みながら2時間ほど待ち、やっと自分の名前が呼ばれた頃にはなんだか腹痛が治っているような感じでした。こういうこと、よくありませんか?

その時に婦人科の先生に「卵巣が腫れてるみたいだから、1ヶ月後にまた来るんだよ」と言われたことを思い出しました。

面倒くさがりの私は、その後すぐに出た緊急事態宣言によって、「受診しろって言われた日、まだ外出自粛の時期だしなぁ、もう痛くないからいっか!」などど勝手な判断をし病院に行かなかったのです。

それからもう4ヶ月が経とうとしていました。

いやでも悲観的になるのはよくないし…。もしかしたら虫垂炎かもしれないし内科の方が良いのかな…。なんだか心無しかおしりの穴の奥からもズキズキ痛むような…。
と、ベッドの上でぐるぐる悩んでいましたが、とりあえず朝からのバイトをお休みして朝一で病院に行くことを決めました。

これが最悪の事態を回避出来た選択でした。

しかし、病院が開くまでまだ3時間ほどあり、眠るにも痛くて眠れない私はその時にTwitterのトレンドに上がっていた鬼滅の刃メーカーで推しメンを作って遊んでいました。
しかし遊んでいられたのも束の間、痛みが強くなってきました。右下腹部に「何か」ある。そのような違和感が強くなってきたのです。
色々調べると、なんだかよく分からないが腹痛は「温めるとよい」と書いてあるので電子レンジに濡れタオルを入れてホットタオルを作り、服が濡れないようにジップロックに入れて右下腹部を温めていました。
心無しか痛みが引いていくような…。
どうやら、私はそのまま眠ってしまったようです。
眠ったというか今考えると気絶していました。

目覚めると病院が開く20分前。
トイレに行くために歩くだけで激痛が走るので、病院にはタクシーで行くことにしました。
バイトに励む学生としては痛い出費ですが、体の痛みには替えられません。

飲まず食わずだったので、どうせ病院で待たされるからその間にゼリーでも食ったろ!と思い飲むゼリーと財布とせめてもの感染対策のアルコールシートとスマホを持って家を出ました。
そのゼリーも食えず、暫く家にも帰ることが出来なくなるとはこの時は思っていませんでした…。

3.病院へGO!

病院に着き、コロナのために検温と問診票を書かされ(そういえばコロナの症状として腹痛があるから入れて貰えないかも)と不安が過ぎりましたが、杞憂でした。
問診票を書く時も痛みで手が震えており、やっぱりおかしいのでは無いかと薄々気づき始めました。

やっとの思いで受付に着き、明らかにすっぴんで髪の毛グチャグチャ、顔色と様子のおかしい私を受付のお姉さんはギョッとして見ていたのを今思い出しました。
荷物台を支えにして立つのが精一杯だった私は、病状を言ったそばから立っていることが出来ず、座り込んでしまいました。

私の様子がおかしいことに気付いた病院の方が車椅子を持ってきて下さり、私は待合室で待つこともなく診察室に担ぎ込まれました。
担ぎ込まれてすぐ股に機械を突っ込まれた瞬間、モニターを見た先生方の顔色が変わったことに気が付きました。

あ、なんかただ事ではないのかもしれない、ということにやっと気づきました。

「あなた、一人で来たの?」「家族は?」「学生?」
矢継ぎ早に質問された私は戸惑いながら、一人でタクシーで病院に来たこと、家族は遠くに住んでいるということを伝えました。

看護師さんは私の答えに困ったような顔をしました。
どうやら私1人ではどうしようもできないことになっているらしい。
また、私が最後に食事や水を飲んだ時間を聞かれ、病院で食べるつもりだったので最後の食事は昨晩10時頃、水は今朝飲んだのが最後であることを伝えました。

これも、良い選択だったそうです。

私は診察台から車椅子に載せられ別の部屋へと運ばれ、先生と診察室で話をする事になりました。
何件も電話をかけている様子から、先生はどうやら別の病院へと連絡をしているらしいことがわかりました。
なんだか私が担ぎ込まれてからなんだか病院全体がバタバタしていることに気づきました。
え、俺またなんかやっちゃいました??と異世界転生チート主人公の気持ちになった私は、どうすることも出来ずに先生の言葉を待っていました。想像以上のバタバタに私の右下腹部の痛みは鳴りを潜めていました。ビビりな内臓!

先生は私に親に連絡するように言いました。
そして、私の右の卵巣が腫れて、腫瘍が出来ていること、それがとても大きいこと。痛いのは、その卵巣の腫瘍のせいで卵巣が捻れているかもしれないため。
しかし、お腹を開けてみないことには卵巣が捻れているかどうかはわからないことを私に伝えました。

「え、手術するってことですか?」

もし卵巣が捻れていた場合、最悪の場合今日中に手術しないとこのままだと壊死してしまうそう。
幸い私は水以外何も口にしていなかったため、今日中に手術を行えるそうです。(胃にものがあるとダメらしい)

焦ってゼリー食ってなくてよかった!!

しかし、なんだか現実味のない話に途方に暮れそうになりました。

「春にね、病院もう1回来てればねー、もうちょっとねー」
という先生の言葉に私は後悔することとなりました。あーあ、あの時ちゃんと行ってればなあ…。

手術は腹腔鏡手術で行うのが負担が少ないために、出来るなら腹腔鏡手術、無理なら開腹手術だそう。(手術の説明は次回へ)

しかし、この病院では出来ないので今日手術が出来る病院に紹介状を出してくれるそうです。
先生は私に説明をしながら何件も病院に電話をかけていました。
ここは田舎なので、大きな病院が少ない。もし手術を受け入れてくれる病院がなければ私はどうなるのだろう…
電話をする先生の様子を見ながらぼーっと考えていました。

私は最後に寝込んだのは小学生の時。これまで入院はおろか、点滴すらしたことが無い私はなんだか夢の中にいるようでした。

幸い、今日手術を行える病院が見つかり、私は救急車で運ばれることとなりました。もうなんだか恥ずかしさと申し訳なさとこれからどうなるのかという不安のなか担架で運ばれていきました。(病院の皆さん、救急隊の皆様、本当にありがとうございました。)

ちなみに、救急車に乗るのはベランダから滑って落ちた4歳の時以来でした。(手術、入院編へ続く。)


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