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息継ぎ

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自分のために吐き出したもの
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2020年10月の記事一覧

私は言葉に生かされて、いずれ言葉に殺される。

私は言葉に生かされて、いずれ言葉に殺される。

人は淵に立っていて、ぽんと背中を押されたら抵抗することもなく、落ちてしまうような危うさを持つ。

小さな不幸が重なって、
些細な一言が波紋となり全身に伝う。
表面張力、ギリギリで保っていた水面が揺れ、溢れる。
誰にも響かない言葉が、そのとき偶然に自分の背を押すかもしれない。

心の器に溜まった水を、全て抜く言葉がある。
淵に留める、歌詞も一節も。
目に映る景色の輪郭を鮮明にして、
広がる風景がどん

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