ヨガ哲学 アヒンサー(非暴力)
今日はヨガの哲学についてのお話しです。
『ヨガ』と聞くと、1番にヨガのポーズをしているイメージが思い浮かぶ方が多いと思いますが
アーサナ(ヨガポーズ)=ヨガ
ではありません。
ヨガにはアーサナ以外にも実践があります。
ヨガの教典であるヨーガ・スートラには、ヨガの実践には八支則というものがあり、実践は八段階(八支)に分かれています。そして、アーサナ(ヨガのポーズ)はその八支則の一つだと書かれています。また、これらの八支はいずれも同等に大切だと。
(*こちらは古いものなので、今は新装版が出版されて、装丁が変わっています。)
今日はその八支則の一つである
ヤマ(禁戒 日常でおこなってはいけないこと)のなかにある
アヒンサー(非暴力)についてのお話です。
非暴力とは、どんなことか。
暴力というと、肉体的な暴力をイメージしがちですが、肉体だけではなく、心や言葉においても傷つけてはいけないということです。
自分も他人も傷つけない、行動だけじゃなく、言葉や思いも攻撃的にならないようにしましょう。ということ。
そして、自分自身のカラダやココロについても傷つけてはいけないということでもあります。
ヨーガスートラには、アヒンサーは、苦痛をひき起こさないことと書いてあります。
人は無意識に頑張ってしまうもの、皆さんは、頑張りすぎて肉体を酷使したり、ストレスをためて自分の心を傷つけたりして自ら苦痛をひき起こしてはいませんか。
つい感情的になり、強い言葉で人を傷つけて、相手に苦痛を引き起こさせてしまうことはないでしょうか。売り言葉に買い言葉なんていうのは、まさに傷つけ合いですね。
言葉の使い方、伝え方次第では相手を傷つけずに済む場合もありますし、相手を思いやることもできますよね♪
また自分に対してもそうです。
自分にダメ出しをして自分自身に暴力をふるっていないでしょうか。身体を休める時間を、労わる時間をつくってあげていますか?
周りの人ばかりに気を使いご自身のことがおろそかになっていませんか?
私はこのヨガのアヒンサーという言葉を知ってから、自分にも他人にも優しくなることが少しづつできるようになりました。それはそれは心地が良いものです。
日々のアヒンサーの意識が自分自身を愛すること、周りの人たちも愛することにつながっていくと思っています。
そして、それが自分と周りの人たちの幸せにつながっていると...
『真実、親切、慈悲、調和、普遍的な愛、謙虚さ、清らかさなどの性質は非暴力が確立されて初めて育つのです。』とパタンジャリ・ヨーガの実践-そのヒントと例-いう本に書かれています。
こんな風に書くと難しく感じるかもしれませんが、人にも自分にも優しくすると考えるとごく当たり前のことのようにも感じます。
私は、誰にでも少しずつ実践することができる!これがヨガの魅力の一つだと感じてます。
そして、アーサナ(ヨガのポーズ)をしていなくても、アヒンサー(非暴力)を実践していたら、それはヨガをしていることになりますね♪
皆さん、日々頑張っていると思いますので、是非、自分を労わる時間を作ってみてください♪
それでは、今日も良い一日を!
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