パパママ世帯に【マイクロフォーサーズ】がオススメな3つの理由
私のnoteでは、Nikonについて多くのカメラ記事をあげていますが、実際のところOLYMPUSも使用頻度は意外と高いです。
カメラが趣味なので、特にNikonに固執している訳ではなく、性能や価格・使い勝手などのトータルバランスで、NikonとOLYMPUSを選択したと言う感じです。
NikonとOLYMPUSの使い分けとしては、Nikon(フルサイズ機)は主に室内撮影とイベントなど、「今日は撮影する」と明確な時に持ち出して使ってます。
対してOLYMPUSは主に、日中や普段の持ち歩き、スナップ目的と言った、「特に撮影を意識しない」時にもずっと持ち歩いてる感じです。
NikonはD750(フルサイズ)、OLYMPUSはOM-D E-M5 Mark Ⅱ(マイクロフォーサーズ)で、異なるセンサーサイズのカメラを使っています。
フルサイズのメリットは「ボケ量が大きい」「高感度に強い」などがありますが、それ相応のデメリットもあるもの。
マイクロフォーサーズのデメリットは、フルサイズのメリットの反対で、ボケ量が少なく高感度に弱いなどが挙げられます。
ただし、パパママ世帯が使うカメラとして、マイクロフォーサーズ機が何かと一番理想では?と最近は思います。
・フルサイズのデメリット
・レンズ交換ってそんなにするの?
・マイクロフォーサーズの利点とは?
このような内容について解説します。
結論から言えば、カメラを気軽に楽しむ人から、本気でハマっちゃう人まで、マイクロフォーサーズという選択は正しいと言えます。
それではマイクロフォーサーズのメリットを解説する前に、フルサイズのデメリットについて解説します。
※本noteで解説するメリットやデメリットは、主に子どもの撮影を主とした場合を想定しています。
フルサイズのデメリットとは
フルサイズは上述した通り、ボケ量や高感度に強いメリットがあり、センサーサイズが大きいので、APS-Cやマイクロフォーサーズと比較し、光の取り込む量も多く、同じ環境で撮影した場合にはシャッタースピードにも余裕があります。
しかし、フルサイズ機には下記のようなデメリットもあります。
・サイズが大きく、大袈裟感がある。
・価格が高い
1つずつ解説します。
最近でこそ、「フルサイズミラーレスカメラ」が賑わっており、カメラボディは小型センサー機と比較しても、差は大きくならなくなりました。
しかし、センサーに対するレンズのサイズ小型化は物理的に不可なため、どうしてもコンパクトさには限界があります。
さらに、フルサイズ機はボディ・レンズともに、光学設計が大型になるため価格も高いです。
このように、センサーサイズが大きいことによるデメリットもあり、一概にフルサイズ機が万能である訳ではありません。
コンデジは便利だが感動は少ない
では何故、マイクロフォーサーズをオススメするかについて、まず「レンズが交換できる」点です。
小型センサーでコンパクトを最大限求める場合、コンデジが一番オススメですが、最近のスマホカメラの進化から見るに、コンデジが描写力で勝るとは言えなくなっています。
根拠を裏付けるように、コンデジ市場は縮小傾向にあり、1型センサーなどの小さなセンサーは、カメラメーカー各社とも力を入れていません。
(SONYの1型コンデジは素晴らしいですw)
スマホよりコンデジが勝る点を言えば、光学ズームで望遠でもキレイに撮影ができる点、広角の解放F値が少し上回っている点くらいでしょう。
しかし、最近のスマホカメラは、3つのレンズで広角から表示ズーム域まで、スマホ1台で十分に撮影ができ、画像シェアの際に、いちいちスマホ転送が必要なコンデジを使うメリットも薄れています。
私が以前まとめた、突出した機能のあるコンデジ以外、特にコンデジを利用するメリットを大きく感じないことでしょう。
APS-Cのセンサーと単焦点レンズを搭載した高級機種は、スナップや近距離の撮影においては十分に強みのあるコンデジです。
しかし、子どもの撮影にはズーム機能がないと不便であり、レンズ交換ができない高級コンデジでは不利になります。
これらの点から、高級コンデジ(APS-C)は子どもの撮影には不向きと言えるでしょう。
APS-C機を選択しない理由
ここまでで、フルサイズ機やコンデジのデメリットについて解説しました。
では何故、APS-Cではなくマイクロフォーサーズなのかについて解説していきましょう。
フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズのセンサーの大きさは、下記の画像の通りになります。
このように、センサーの大きさが異なり、APS-Cはフルサイズとマイクロフォーサーズの中間です。
センサーの違いにより、同じレンズを使用した場合の焦点距離が異なり、フルサイズを1倍とすると、APS-Cは1.5倍・マイクロフォーサーズは2倍の焦点距離を得られます。
例えば、フルサイズ対応レンズの50mmの焦点距離は、APS-Cで75mm相当、マイクロフォーサーズで100mm相当で撮影が可能です。
APS-Cのメリットは、フルサイズより軽量・コンパクトで望遠が撮影でき、マイクロフォーサーズより高感度に強いといった特徴があり、2つのセンサーの良いところを取り込んだセンサーだと言えます。
また、APS-Cは各カメラメーカーのフルサイズ用レンズが使用でき、新たにレンズ資産を増やす必要もありません。
しかし、逆に言えばコンパクトさではマイクロフォーサーズに劣り、描写はフルサイズにも劣ると言えます。
また、フルサイズ機よりコンパクトと言え、フルサイズ用のレンズを使えば、結局のところフルサイズ機と大差はないです。
APS-C専用レンズを使えば、軽量化を図ることも可能ですが、APS-C専用レンズはラインナップが少ない上、フルサイズ機では使えないことが多いです。
フルサイズ機と同じ焦点距離を得たい場合に、1.5倍の焦点距離が得られるので、よりコンパクトなレンズを選択できますが、小型・軽量な点で言えば、やはりマイクロフォーサーズより大型になります。
マイクロフォーサーズが子ども撮影に向いてる理由
ではマイクロフォーサーズが子どもの撮影に向いている理由について解説します。
マイクロフォーサーズのメリット
・レンズ・カメラボディ共にコンパクト
・レンズ交換ができ、スナップから望遠まで対応
・比較的フルサイズ機より安価
前述した通り、まず一番のメリットはコンパクトな点です。
「小さい」と言うのは重量だけでなく、カメラを被写体に向けた時の圧迫感にも言えます。
一概に全てのレンズ・カメラとの組み合わせとは言えませんが、被写体(子ども)にカメラを向けた時の圧力が、フルサイズ機に比べて小さいです。
また、公園などの普段使いの点でも、他の人から見て「本気撮り感」を与えません。
わりと公園で撮影したいと思っても、フルサイズ機だとそれなりの装備になるので、自分はスナップ感覚での撮影でも、他の人が見るとガチッぽく思われます。
また、単焦点レンズや標準・望遠ズームレンズにも交換ができ、レンズを揃えていれば、必要な焦点距離や明るさの必要なシーンにも、対応レンズを選ぶことも可能です。
※2020年9月現在、マイクロフォーサーズはレンズ交換式カメラしか存在しません。
また、レンズ自体がコンパクトなので、複数のレンズを持ち歩きやすいです。
そして、フルサイズ機と比較し、安価に購入できるメリットがあります。
例えば、各社のF2.8通しの標準ズームレンズの価格を見てみましょう。
CanonやNikon・SONYはフルサイズ用のレンズですが、価格差が2倍以上も高くなります。
描写や性能に差があり、価格差のみで比較するのはフェアではありませんが、レンズ設計が小さい分、安く入手しやすいです。
また、各レンズの重量も大きく異なり、OLYMPUSのレンズが382gに対し、Nikonのレンズは1070gと3倍近い重量となります。
この重さにカメラボディ重量が加わるので、フルサイズ機であれば、1.5kgほどの重さになることが多いです。
OLYMPUSの場合は、前述の標準ズームレンズと、OLYMPUSのフラグシップ「OM-D E-M1 Mark Ⅲ」を使っても886gほどなので、ブン回して使うには圧倒的に楽でしょう。
※OM-D E-M1 Mark Ⅲの重量504g
このように、子どものような動き回る被写体に対し、マイクロフォーサーズ規格はコスト・重量の面で有利と言えるでしょう。
オススメなマイクロフォーサーズのカメラ
最後に、オススメなマイクロフォーサーズのカメラやレンズを紹介します。
前述したOM-D E-M1 Mark Ⅲは、2020年発売のOLYMPUS最新機で最高クラス(フラグシップ)のカメラです。
最新機は高額なので、個人的には1世代前のカメラが安くて性能も十分なのでオススメです。
OM-D E-M1 Mark Ⅱ
前述のOM-D E-M1 Mark Ⅲの旧型で、1世代前のフラグシップ機となります。
最新機と異なり、AF性能や画像処理エンジンが異なりますが、型落ち機でも十分以上のスペックがあります。
また、前述したF2.8通しの標準ズームレンズが付属するキットでも、最新機のカメラボディのみより安く、このセットがあれば普段使いには困りません。
※12-40mm F2.8 プロレンズキットの価格はこちら
Panasonic G9
2018年発売のPanasonic G9は、静止画のフラグシップカメラです。
Panasonicは動画・静止画に特化したカメラをラインナップしており、動画機で言えばGH5が有名です。
機能を特化させているだけで、G9もGH5も動画・写真の撮影は可能です。
この2機種の違いは、カメラの肩液晶と呼ばれるサブモニター、カスタムボタンを割り当てできるファンクションレバー、EVFの倍率など、書ききれませんが撮影機としてはG9の方が優れています。
G9はOLYMPUSのE-M1 Mark Ⅱと比較し、ジョイスティック搭載やファインダー倍率などが優れています。
特にジョイスティックは、AFポイントを選択する際にとても便利で、合わせたい場所にピンポイントですぐ合わせることが可能です。
やや価格は高額になりますが性能的は全体的に、ややPanasonic G9の方が上だと思います。
※OLYMPUSはE-M1 Mark Ⅲにマルチセレクター(ジョイスティック)が搭載されています。
これらの機種は上位機種で、カメラボディだけで10万円前後し、これからカメラを始める人には少し、敷居は高いかもしれません。
機能的には劣りますが、安い機種でも十分に撮影はでき、ズームレンズがセットになった初心者向けカメラもあります。
OM-D E-M10 Markⅲ
OM-D E-M5 Markⅲ
上記2機種は初心者から中級者向けモデルで、性能が高いのは後者(OM-D E-M5 Markⅲ)になります。
※OLYMPUSはE-M10・5・1の順に、数字が小さい方が上位機種です。
E-M10は価格が5万円前後ながら、標準・望遠ズームの2本がセットになっており、OLYMPUS社のPENシリーズ(廉価版)とは異なり、ファインダーがあります。
E-M5は価格が10万円前後ですが、E-M10より高性能・高機能となっており、キットレンズは1本で標準から望遠域の撮影が可能です。
(フルサイズ換算で28~300mmの焦点距離をカバー)
私はE-M5 Mark ⅱという型落ちモデルを所有して現役で使っていますが、E-M10はほぼ同等性能、E-M5はそれ以上の性能があります。
どちらも初心者が扱うには十分な性能なので、高価な上位機種を選ばなくても必要十分です。
マイクロフォーサーズまとめ
マイクロフォーサーズは「画質がイマイチ」「フルサイズのがキレイ」と言われがちですが、用途・被写体によってはフルサイズよりメリットが高いです。
私も以前は、公園に行くのにもフルサイズを持ち出ししていましたが、今ではマイクロフォーサーズの方が気軽で良いです。
むしろ、撮影回数が減れば本末転倒にもなり、カメラやレンズを選ぶ基準は使用頻度とも言えます。
ただし、撮影に夢中になり過ぎて、子どもと遊ぶことを忘れないようにしましょう。
(あと、笑顔の過剰な要求もNGですよ)
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