ADHDでも出来ること
今回は「一人じゃ気づけなかったこと」という投稿コンテストがあったので、これを機に応募してみようと思いました。私はさまざまな事を色々な方から学んだのですが、その中で特に今の私がある事を投稿してみようかなと思います。
これは私と行きつけの整体の先生とのお話です。
この先生との話になる前に私の過去について話す必要があるので、そこからお話ししようと思います。
私はADHDです。
小学3年生に診断されました。
小さい頃から毎日気に入らないことがあればすぐにケンカばかり、手を出して相手を泣かせて解決しました。
そんな幼少期を過ごしていました。
授業中は集中出来ないのはもちろんですが、常に勉強以外のことを考えて、友達と遊ぶ事ばかり考えていました。
授業中では先生に注意を受けることはもちろん、周りの人に話しかけて迷惑をかけていました。
よく学校の先生の前に立たされて全員の前で謝罪をする様に言われていました。
そこで初めて学校に行きたくないと思いました。
私の両親は「それなら学校に行かなくても良いよ」と言ってくれました。
私は学校に行く頻度を少し減らしてその時間をこども発達センターという場所に行きました。
そこで「コンサータ」という薬をもらいました。これは精神を安定させる薬です。
その甲斐あって授業中は落ち着いて受けれるようになりました。
しかし当時の私はそれを良く思っていませんでした。
本当は周りの人ともっと喋りたいという気持ちを薬で無理矢理、抑え込むような感覚になり、その時の自分は本当の自分じゃないと思うようになりました。
勉強に集中出来る自分がいるのはいいのですが、薬を飲むのを段々と拒むようになっていきました。
親に無理矢理飲まされて学校に行ったこともあります。
その時に自分は改めて他の人とは何かが違うと思うようになりました。
そして小学校を卒業し、中学生になりました。
中学校では、薬を服用していたのもあり、小学校の様な自分より大人しい自分になっていました。そこで私は周りとの会話に合わない、空気が読めない、授業中に相手にちょっかいをかけてしまうといったこともあり、いじめの対象となりました。
私の場合はまだ数ヶ月間いじめを受けただけであり、マシな方だと思います。
しかし私の心の中にはその出来事はずっと残っています。
中学校を卒業し、高校生となりました。
この頃には薬は服用するのを辞めました。
ありのままの私を受け入れてほしいという気持ちから、テスト期間だけ服用することにしました。
しかし、ここでも周りに上手く馴染めず、いじめを受けました。
私は上手く友達の作り方が分からず、高校のスタートを完全に誤ってしまい、パシリをさせられてました。
そして、それが嫌で断ろうとすると殴られました。
そんな高校生活をずっと送り、友達が1人も出来ることなく卒業しました。
そこで陸上競技の競歩に出会い、私の人生が大きく変わりました。
陸上競技で監督の言われた「努力は裏切らない」というのを真剣に受け止めて、全国大会に出場するレベルまで成長することができました。
しかし、インターハイはそこまで甘くありませんでした。
県大会で落ちてしまい、人生のどん底を味わいました。
その時も思いました。
「私はADHDであり、普通の人とは違う。なので人生上手く行くはずがない」
うまく挫折から立ち直ることが出来ませんでした。
そのまま大学に進学し、大学では高校の様な失敗はしないと心に誓い、それなりに自分を殺してでも周りに合わせていました。
しかし、そんな私でも合う人がいました。
ちゃんと理解してくれる人がいました。
大学では全国大会に入賞するまで力を付けました。
その時の優勝した人はリオオリンピックに出場しています。
社会人では、まだ競技を諦めたくないという気持ちが強かったので、実業団に所属できる様に仕事をしながらチャレンジをしていきました。
しかし、そんなに甘くはなくことごとくチャレンジは失敗に終わりました。
この時は本当に自分を恨みました。
「自分がADHDでなければもしかしたらいけてたかもしれない」
本当に悔やんでも悔やみきれませんでした。
そこで私を支えてくれたのが行きつけの整体の先生です。
大学時代からお世話になっており、私が最も尊敬する人でもあります。
その先生に、私はADHDだから上手くいかないこと、また過去にいじめられて辛い思いをしたことを全て話しました。
そうしたら思いもよらない言葉が返ってきました。
「僕も発達障害だよ」
本当に驚きました笑
しばらく固まりました。
私が尊敬する先生がまさか私と同じ障害だとは思いませんでした。
そのあと私の人生を変える言葉を言いました。
「発達障害というのは天才だよ。神様から与えられた才能でそれを乗り越えれる人にしか与えないよ。」
最初は何を言ってるのか分かりませんでした。
有名人である、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、スティーブン・スピルバーグ、トムクルーズ
、ウィル・スミス、アルベルト・アインシュタイン、トーマス・アルバ・エジソン、ドナルド・トランプ、これらの方々も自分と同じ発達障害であることが分かりました。
とても驚きと、「もしかしたら私もこの偉大な方々の様になれるかもしれない」と思う様になりました。
今までのことを思い返し、自分に責任があり努力が足りなかったのではないかと思い始めました。
その結果、自分を見直して何が足りなかったのか、そのためには何をしなければならないのかが正確に分かる様になりました。
私は生まれて初めてADHDで良かったと思える様になりました。
だって他の人には出来ない可能性があるのだから
このことは間違いなく私1人じゃ気づくことが出来ませんでした。
このことに気づくことが出来たのは大人でした。しかし、子供頃から親に言われてはいたのですが、ここまで心に響くことが出来たのはそこまで考えれる様な年齢になったからだと思います。
今まで育ててくれた両親、先生、今を支えてくれている家族には本当に感謝でしかないです。
「今後はどうするべきか」
私は今後の人生について考えています。
未だに仕事では苦労しており、なかなか人の話を聞くことが出来ず、覚えるのも周りの人以上に苦労しています。また人前に立つ時もどうしても反感をかってしまいます。
そんな私でもこれからやりたい夢があります。
◎ADHDということで苦しんでいる人を助けたい
◎陸上のオリンピック出場という夢を諦めない
この二つを目標にして頑張りたいと思います。
ADHDに関しては、理解者がいるということがその人の1番のためになると思います。
なかなか理解をしてくれる人は少ないと思います。
しかし、私は自らがADHDであり、発達障害の苦労を経験しているので、多くの人を救えたらなと思います。
陸上のオリンピックに関しては大きい夢ではありますが、最後まで諦めずに頑張ってみようと思います。
「ADHDは天才である」
この言葉に気づけたことは本当に大きいと思います。
私は1人でも多くの人を喜ばせる為、また多くの人を支えれる様な人間になりたいと思います。
「私はADHDという天才の才能を授かり、その困難を乗り越えられると神様が判断してくださった。」
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