大学院入試の準備,方針ー他大学という選択肢も考える

大学院入試は7,8月に行われることが多く,進学を考えている大学3年生は準備の意識が生まれ始めている時期だと思います.僕の大学院入試での経験をもとにまとめていきます.基本的に他大学大学院進学に焦点を当あてたものです.参考になれば幸いです.


0.準備

1.大学院で研究したい分野を決める
2.研究分野を学べる大学,研究室を調べる
3.研究室訪問をする
4.大学院試の募集要項を調べ,作戦を考える
5.過去問,教科書,参考書をそろえる
6.勉強する

1.研究分野・内容を決める

これがまず,一番大事重要になってきます.ここが定まっていないと以下の項目も進まないですし,モチベーションも高く保てなくなってしまうのでしっかり考える必要があると思います.

ここでは,研究内容の詳細まで決める必要はないです.僕の場合だと「ロケットのエンジンの研究してみたい」という程度でした.興味のあることについて調べてみてある程度研究対象を絞れていれば十分です.

2.大学,研究室を調べる

決めた研究内容からその研究が行われていそうな大学の専攻,研究室を調べましょう.ここで,可能であれば国内外問わず調べた方がよいと思います.研究分野によっては日本より海外の方が盛んであることが少なくありません.

研究室を調べていくのに便利なのは興味のある研究分野の論文検索です.研究内容のキーワードを調べる際,英語でも検索した方が良いです.また,余裕があれば学会等で受賞した賞などの実績も指標となります.

3.研究室訪問をする

調べて気になった研究室(3~5個程度)の教授に研究室訪問,Webでの面談をお願いするメールを送りましょう.メールの内容例については次の記事にしようと思います.そちらを参照してください.

2.で研究室,教授について調べると思いますが実際に話をすることで以下を確認しておくべきだと思います.

・教授の人柄
・教授の研究方針
・学生に求めること
・指導上大切にしていること
・研究の進め方
・勉強会(セミナー,輪講)の内容
・学会発表について
・卒業生の進路
・外部性の割合

大学院では教授とのやりとりが学部生の時を比べ密になるため,人柄など雰囲気だけでも感じておくことが重要であると思います.良くも悪くも教授の考え方に寄ってしまう可能性があるので,受け入れられる人であるかお互いのためにも確認しましょう.

4.募集要項を調べ,作戦を考える

募集要項を調べて出題範囲,日程など確認しましょう.そこから,合格までのゴールの道を達成するためのおおよその作戦を立てるといいと思います.例:~月までに~終わらせて,~月から過去問開始

5.過去問,教科書,参考書をそろえる

募集要項に出題範囲について記載があると思いますが各大学によって様々です.また,同じ範囲であっても同じ出題方法であることは少ないです.なので,Webサイトや研究室訪問で貰った過去問をみて出題傾向を把握しましょう.Webサイトにない場合は大学の事務課や入試係に問い合わせるといいと思います.

教科書,参考書については受験を考えている大学のシラバスを検索し,受ける科目のものをすべてそろえることをお勧めします.参考書は理系の基礎科目に関してはマセマシリーズで事足りると思います.専門科目は僕の場合,ネットをたくさん調べるか,図書館とにらめっこしてました.

6.勉強する

1~5までを済ませたら,あとは勉強するのみです.教科書,参考書を何回も繰り返しやりましょう.やり始めや独学でやる場合,なかなか大変だと思います.しかし,諦めることなく教科書,過去問とにらめっこし続ければ乗り越えられると思います.やりたい研究のために出来る限りの勉強をしましょう.

7.最後に

他大学大学院を目指すという,周りとは違う道を進むことはかなり勇気がいることだと思います.しかし,現状に満足せず,新しい環境に自ら身を置こうとすることは人生にとってプラスでしかないと思います.また,アメリカなど海外では大学と大学院が異なることは普通です.自分の満足できる環境を求め続けることが大切だと思います.受験をされる学生は頑張ってください.ほかの記事で過去問の解説などもできればと思っています.そちららも参考にしてもらえればと思います.



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