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迷子にならない読書

こんにちは、クラウドリンクスでプロダクトオーナーの西部です。
今年の3月にクラウドワークスにジョインしまして、半年が経ちました。転職とジョブチェンジが重なったこともあり、今まで読んでこなかった書籍を読む機会が増えてきました。
結構本を読むのですが、周りからは「どうやって本を読んでるの?」とか「挫折しない読書の仕方教えて?」と言われることがあります。
そこで今回は、学生時代の輪読をする講義で学んだ方法を自分なりにアレンジしてお伝えしようと思います。

この方法は読書をしたいのに迷子になってしまう方におすすめです。逆に自分なりの本の読み方を習得されている方には物足りないnoteになると思います。

1. 本に対して問いを持つ

いわゆる「知りたいことを明確にする」ということです。

例えば私がプロダクトオーナーについて知りたい時は、

・プロダクトオーナーは何に責任を持ち、サービスにどういう関わり方をするのだろう
・プロダクトオーナーのスキルセットはどういうものがあるのだろう

という問いを立てて、色々な本を読みました。

ブランディングについて調べる時は

・ブランドってどう体系化されているのか
・どういう時代背景からブランディングが必要になったのか

という問いを立てました。

何が知りたいかわからない時は、わからないことを深掘る問いを立てると良いかもしれません。

2. 「はじめに」や「まえがき」を読んでみる

この章には、著者の想いや本を書くことでどういうことを実現したいのかが書かれています。また、本自体の構成や難易度なども把握することができます。

もし、問いがはっきりしているのであれば、本の構成を元に読みたい章だけ読み進めるのも良いでしょう。出てくる単語や理解が難しい書き方がされているのであれば、戦略的撤退をしましょう。(私もそうしていました)

これはゲームで例えるとレベル1の状態でレベル30くらいの中ボスを倒しに行こうとするようなものです。強くなってリトライしてみましょう。
知っていることしか書かれていないのであれば、その場合も戦略的撤退をしましょう。

3. 著者の背景を知る

学生時代に一番苦労した部分ですw
著者がどういう立場で本を書いたのかを知ることで、読書体験に奥行きが出てきます。例えば「UX」についての本を読む時、ざっくりとこのような分類をしてみます。

アカデミックな著者:UXを学問として体系化して書かれている
コンサルティング業の著者:体系的な要素と事例をセットで書かれている
事業会社の著者:明日から使えそうな事例とTIPSが書かれている

私の中の分類はもう少し分かれていたりするのですが、今回はわかりやすく説明するために、分類してみました。

アカデミックな著者の場合、自らが教える学生の教科書として使えるように体系的に書かれていたりします。また参考文献として引用しやすいように学問としての正しさが重要な印象があります。

コンサルティング業の著者の場合、体系的にロジカルに説明するとともに、実際の案件の写真を載せることでよりリアリティを意識されている印象があります。これは仮説ですが、本を読んだ方がその著者の会社や個人に依頼をすることを狙っている、言わば営業資料のような役割も果たしているのだと思います。

事業会社の著者の場合は、体系的というよりもできるだけ具体的に方法が書かれているものが多い印象です。新卒入社した方に読んでもらったり、同じ業界の方が読んで採用のきっかけや、業界内でのアピールになっているケースも見受けられます。最近だと登壇やnoteなどで発信しているケースが多いと思います。

他にも同じUXという言葉をとっても、UIや開発の話やサービスや事業などの戦略的な話と多岐に渡るので、著者の背景を知っておいて損はないと思います。

4. あとは好きに読む

忙しくてなかなか本を読む時間が捻出できない場合は、本に対しての問いが満たすことができれば、本を読むのを終わりにしても良いと思います。メモ帳にメモをしたり、図解したり、本自体にメモしても良いと思います。

最近は魅力的な記事やnoteが増えてきて本から浮気をしがちですが、本が発売されるまでに複数の方の目や編集者の方の目が入っているので、事実無根のものはかなり少ないので、クオリティが担保されているメリットがあります。だからこそ本を読むというのも良いと思っています。

ぜひ最近読んで面白かった本があれば教えてください。
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