坂口恭平『cook』母親の味を越えれない
概要
やってみよう、やってみよう。
やれば何か変わる。
かわいい料理本のはじまりはじまり。
色とりどりの料理と日々の思索を綴った写真付き料理日記「cook1、2」と料理の起源へと立ち戻るエッセイ「料理とは何か」を収録する、これまでにない、詳しいレシピも料理の作り方も載っていない(記憶で料理をつくる)新世紀の料理書。
カラー図版多数掲載。
著者:坂口恭平
たまに料理をする。
だけど母親の味を越えれない。
母親はグルメではないし、料理がそんなに得意な方でもなかったのに、何を作っても母親と同じ調味料を使い、同じ味付け、同じ見た目にしてしまう。
そこそこ美味しいレベル。
外食した方がもっと美味しいものを食べられるけど、食べたくなるのは母親の味だから越えたくない。
越えなくていい。
坂口さんの本はどれも体が動く。
無気力な時でもなぜかやりたくなって、体がウズウズして、すぐに動き出す。
ランチョンマットを買って、普段は作らない手間のかかる料理にもチャレンジしてみた。
初めて作った料理も母親の味。
母親が作った事のない料理も結局母親の味になる。
母親の味を越えずに、どれもそこそこ美味しい。
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