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映画『妖怪ハンターヒルコ』いずれ現実とリンクする

あらすじ

異端の考古学者・稗田は、義兄・八部から古代人が悪霊を鎮めるために造った古墳を見つけたという手紙を受け取る。そして稗田は、八部の息子・まさおと共に、妖怪退治の武器を携えておぞましい魔物に立ち向かっていく。

監督:塚本晋也

キャスト:沢田研二、工藤正貴


この映画とどことなく似ている夢を見た事がある。

家で家族と夕飯を食べている時に学校の担任から連絡があり、

「なぜお前1人だけ帰ったんだ?みんなアイツらに捕まったぞ。すぐに学校に戻って来い」

と、突然の呼び出しを食らった。

訳が分からないまま1人学校に向かうと、校門のところで担任が待っていた。

担任に呼び出された事情を聞くと、僕以外のクラスメイト全員が埴輪のような仮面をつけた戦士たちに捕まり、校舎に閉じ込められていると言う。

「お前も一緒に戦ってくれ!」

担任は僕に6本の枝刃を持つ『七支刀』を託して、2人で校舎に入った。

埴輪の仮面をつけた戦士たちは学校の裏山にある古墳の中から出て来たようだった。

映画では古墳の上に学校が建っている設定になっていて、その古墳は古代の悪霊を封じるためにあった。

埴輪の仮面をつけた戦士たちは七支刀でしか倒せない。

担任の先生は僕に七支刀を託した時、死を決意したのだろう。

僕の身代わりになってあっけなく死んでしまった。

その夢の結末は記憶がおぼろげで定かではない。

でも後日、僕は福知山の夜久野町で、小学校の校舎に古墳がある場所を見つけた。

長者森古墳。

円形の墳丘に横穴式石室がある古墳だ。

敷地の外からしか見れなかったので、古墳の中の様子は確認出来なかったけど、福知山市のHPから拾った画像を見ると、ヒルコを封印している石室に似ていた。

それから夜久野町の郷土資料館にも立ち寄り、そこで悪霊を封じた木箱だったか、壺のような物が展示されているのを発見した。

自分の見た夢や空想はいずれ現実世界とリンクする。

そんな感覚が僕にはいつもあって、自分が興味を持った物や好きな物は、いずれこの世界の秘密を探る鍵になるという喜びや期待もある。

そしてそれが流行や他人の評価を気にせずに創作や表現を続けられる唯一のモチベーションに繋がっている。

「古墳は古代の悪霊を封じた場所」

夜久野町を訪れて以来、僕も稗田教授が唱えたこの説を信じて、古代の悪霊とはどんな存在なのか?

この映画を観る度に1人考えている。