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読書ノート

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本屋の息子なので、読書は今でも道楽の王道。 iPad のヘビー・ユーザーなので、僕のスタイルは、すべての本を裁断して、電子書籍化。 いつでもどこでも、マイiPad をスワイプしな…
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2021年12月の記事一覧

モモ ミヒェエル・エンデ

モモ ミヒェエル・エンデ

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さて、今回読んだのは、ミヒャエル・エンデの「モモ」です。

児童書ではありますが、世界中の大人からも愛された名著です。

図書館のドイツ文学の棚にはなかったのですが、探したら、ちゃんと児童文学のコーナーにありました。

1973年の発表ですから、この手のファンタジーとしては、比較的新しいと言っていいでしょう。

エンデの作品

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河童 芥川龍之介

河童 芥川龍之介

河童 芥川龍之介

久しぶりに「青空文庫」からチョイスしました。
大正の文豪、芥川龍之介は、言わずと知れた短編の名手です。
高校時代の現国の教科書に載っていたのは、確か「杜子春」でした。
中学の教科書には「蜘蛛の糸」があったはず。
読書感想文の宿題では、長編を嫌って、短編ばかり選んでいたので、芥川作品には結構お世話になっています。
人間の本質をカリカチュアした寓話的な作品が多いので、そこさえ間違い

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仮面の告白 三島由紀夫

仮面の告白 三島由紀夫

仮面の告白

昭和24年に発表された三島由紀夫の書き下ろしによる長編二作目です。
処女長編小説「花ざかりの森」は、彼がまだティーンエイジャーの時期の作品であることを考えると、本作は事実上のプロ作家デビュー作ということになります。
読書は嫌いではなかったのですが、これまで純文学だけは避けてきたところがあります。
なので、恥ずかしながら彼の小説作品を読んだのは今回が初めてです。
但し、映画であれば、三

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