本屋の息子なので、読書は今でも道楽の王道。
iPad のヘビー・ユーザーなので、僕のスタイルは、すべての本を裁断して、電子書籍化。
いつでもどこでも、マイiPad をスワイプしな…
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2021年1月の記事一覧
おばけの正体 井上円了
柳田國男の「遠野物語」を読んでいるうちに、頭の片隅で、チラチラと浮かんでいた人物がいました。
その人物とは、井上円了という、明治時代の哲学者。
この人何を隠そう、我が母校東洋大学の創始者ですね。
その節は、大変お世話になりました。(なにせ、5年も通わせていただきましたので)
しかし在学時代から、本日に至るまで、恥ずかしながらこの井上翁の著作に触れたことはありませんでした。申し訳ない。
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なめとこ山の熊 宮沢賢治
なめとこ山の熊 宮沢賢治
冬の百姓は、読書でもして、頭に栄養を蓄えます。
そんな貧乏百姓には、「青空文庫」は実に重宝。
学生時代以来、敬遠していた古典の名作も、今の視点で読むとなかなか刺激的です。
今回は宮沢賢治の短編童話。
猟師と熊の切ないお話です。
農作物がろくに出来ない山間に暮らす小十郎と七人の家族。
彼には熊を殺して、熊の胆と毛皮を売ることでしか家族を養う術がありません。
猟銃を熊に向