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5分で心に刺さる短編小説

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ニンゲンの善意や悪意をテーマとした、短いながらも意外な展開で心に刺さる、5分で読める短編小説です。
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記事一覧

【20字小説】憎かった父の病床にて

今更ありがとうって。 最期まで憎ませてよ。 【あとがき】 虐待、いじめ、ハラスメントなど…

慣れない日々【新生活20字小説】

あったかくなったのに。 なぜか、眠れない。 【あとがき】 朝は、希望に溢れて、桜の下を笑…

【20字小説】エイプリルフールの前日

別れたいって? 明日のセリフだよね…それ。 【あとがき】 人は別れを告げるとき、どうして…

【20字小説】インスタ映えランチ

今日もバズったぞ。 でも味は忘れちゃった。 【あとがき】 他人に共有できる「記録」があれ…

今年の漢字は「幸」でした。【書き初め20字小説】

そんな初夢を見た。 今日こそは告白しよう。 小牧幸助「書き初め20字小説」企画の参加作品と…

【短編小説】あなたのことが好きだった私を許してください。

「咲希のことが好きだ。今週会える?」 このLINEの一文が、私の色褪せた視界に色を取り戻して…

【短編小説】最期の日

僕は今日で、終わりを迎えることになる。 この街の桜は綺麗だけど、散り際がとても悲しい。 そんな言葉は、嫌になるほど、何回も聞いてきた。 でも、いざ自分が終わるとなって、やっと分かった。 散り際は、悲しいということを。 ◇ 僕が住む街は、かつては活気があった。 人の笑い声が聞こえたり、悲しむ声が聞こえたり、人々の喜怒哀楽を感じることができた。 人が集まる場所には、色んな声が集まる。 「今度、花火見に行こうよ!」 「一緒にあそこで飲んだコーヒーが懐かしいね。」

【短編小説】正義は時に、人を追い詰める。

17歳の女子高生が立川駅のホームで投身自殺。SNSでの誹謗中傷が原因か。 - WAMOOニュース 激…

【短編小説】罪悪感と優しい嘘

「人の罪悪感と優しい嘘に、疲れてしまったよ。」 彼が自死を遂げる1ヶ月前、彼の口から聞い…