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5分で心を抉るエッセイ

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安易な自己肯定や他者否定ではなく、自分の心を抉った(えぐった)先に生きる強さを見出していく、5分で読めるエッセイです。
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2023年1月の記事一覧

なぜ心理学系の本を読まなくなったのか、心を抉って(えぐって)考えてみる。

吾輩は猫を被ったニンゲンである。名前はぽん乃助という。 先日は、いじめ経験を踏まえた記事を書いたけど、私のような猫を被らないと生きていけない不器用なニンゲンにとっては、この世界では、俗にいう「生きづらさ」を感じることがある。 そして、悩んだ末に、私は心理学系の本に在り付いたわけである。 心理学系の本を読むと、「運命的な本との出会い!」なんて思うこともあった。 でも、今考えてみれば、別に運命でもなんでもない。不器用なニンゲンにとっては、心理学系の本に引き込まれるのが、王

いじめ経験をいつまでも忘れられない理由を、心を抉って(えぐって)考えてみる。

吾輩は猫を被ったニンゲンである。名前はぽん乃助という。 前回は、誰かを愛することをテーマに綴り、「私が深い人間関係を築くことが苦手な理由(=私が他者からの拒絶を恐れる理由)は過去のいじめにあるのではないか?」という、YouTuberたちが安易に言いそうな闇深そうな次回予告をして、幕を閉じた。 単刀直入に、私は、小中学校でも、高校でもいじめを受けたことがある。 どこからがいじめで、どこからがいじめでないかという境界線は、これまた人によって定義が異なるのが面倒な話なのだが…

誰かを愛することがなぜ苦手なのか、心を抉って(えぐって)考えてみる。

吾輩は猫を被ったニンゲンである。名前はぽん乃助という。 前回は、婚活が疲れる理由をテーマに綴り、「愛とはなんなのだろうか?」という、浅そうな哲学的メッセージで幕を閉じた。 私は、婚活について、色んな方々とお話しし、少し違和感を感じたことがあった。 それは、婚活自体に疲れを感じず、とても楽しんでいる人が一定数いることだ。例えば、私の友人の中には、「複数の異性に対して、色んなアプローチを試せるのが楽しくて仕方ない」という人もいた。 その他にも、自分にとっては、急に他国に迷

婚活が疲れる理由を心を抉って(えぐって)考えてみる。

吾輩は猫を被ったニンゲンである。名前はぽん乃助という。 巷では、結婚する人のうち、5人に1人がマッチングアプリ婚と言われるようになった。 私の周りでも、マッチングアプリで結婚する事例がアメーバの細胞分裂のように増殖しており、意識的に結婚を目指す、いわゆる「婚活」というやつが身近なものになったように思う。 -運命の相手に出会える- そんな、煌びやかなマッチングアプリの宣伝文句に騙される愚かなニンゲンなんて、いるのだろうか? ほかでもない、私だ。 5年間も恋人のかげも

5分で心を抉る(えぐる)エッセイ、はじまる。

吾輩は猫を被るニンゲンである。名前はぽん乃助という。 かつて処世術っぽいことをブログで発信していたが、ふとした瞬間、エッセイを書きたくなった。 テーマは、5分で心を抉る(えぐる)エッセイ。以前、発信していた処世術とは、一見逆行するような自虐的テーマに見えるだろう。でも、これは前向きな社会的実験だ。 群雄割拠で厳しいこの世の中では、自己肯定感が大事だとされる。これは、他人に厳しく自分に甘いニンゲンが蔓延っている中で、自分の居場所を確立するための処世術なのだろう。 でも、