すべての人の「お金のプラットフォーム」になるために。-マネーフォワード エックスカンパニーについてカンパニーCSOに聞いてみた-
こんにちは。マネーフォワードエックスカンパニーという組織でデザイナー兼採用広報をしているちゅうさんです。
マネーフォワードエックスカンパニーという組織は、Money Forward Xという事業をしているのですが、社内でもどんな事業か詳しく知らない方が多い謎に包まれた組織です(笑)
いったいどういう組織、事業で、どんな世界を目指しているのか、カンパニーCSOの本川さんにお話を伺いました✨
マネーフォワードエックスカンパニーのミッション
Money Forward X事業ができたきっかけは?
もともとはお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』のASP(金融機関版マネーフォワード『マネーフォワード for ◯◯銀行』など)や、クラウド型会計ソフト『マネーフォワード クラウド会計』のASP(既にサービス終了)を開発し、金融機関さま経由でユーザーに提供するというBtoBtoXのモデルで2017年の6月ごろに事業がスタートしました。
その後2018年12月より社内カンパニー制が導入され、金融機関さま、事業会社さま向けのBtoBtoC / BtoBtoB事業を行う「Money Forward X」になりました。WEBサービスやアプリの開発にとどまらず、「企画・UX戦略」「マーケティング・プロモーション」「アナリティクス」など、パートナーさまと新しい価値を共創し、オンライン/Fintech戦略を推進するために幅広くご支援させていただいています。
どんな課題を解決するんですか?
ASPサービスを始めた当初、いくつかの地域金融機関さまに導入いただいたものの、すぐに「ユーザーが伸びない」という課題に直面しました。そこで気付いたのです。『マネーフォワード ME』や『マネーフォワード クラウド』のユーザーと、地域金融機関さまのユーザーは同じではないと。
『マネーフォワード ME』や『マネーフォワード クラウド』のユーザーと比べて、年齢層やサービスの使い方や使うきっかけが違ったのです。また、お金に対する価値観、マネーフォワードの知名度やマネーフォワードへの信頼感が異なることも実感しました。
もちろん課題だけではありません。「各地域ごとの特徴や魅力」「地域金融機関さまが持つブランド力、信頼、ポテンシャル」も感じました。
マネーフォワードのVISIONである、すべての人の「お金のプラットフォーム」になるためには、地域のユーザーにも目を向け、お金の課題を解決することが必要です。私達マネーフォワードエックスカンパニーは、マネーフォワード単体では価値を届けられない方々に、地域金融機関さまや事業会社さまと共に『マネーフォワードFintech プラットフォーム』を通じてお金と人を繋ぐ価値を届け、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」と進めるために日々邁進しています。
そのために私達は地域のユーザーの目線に立ち、よりシンプルで使いやすいプロダクト(通帳アプリ『デジタル通帳』、中小企業向け資金管理サービス『BFM(Business Financial Management)』など)を独自に提供しています。
また地域金融機関さま自身が抱える課題も解決しなければ、その先のユーザーに価値を届けることはできません。そのため地域金融機関さまのDX支援なども進めています。
どのようにユーザーを理解していますか?
ユーザーの声をもっと聞き、考え方を理解していくために、プロダクトを導入いただいている地域金融機関さまにご協力いただき、通帳アプリ『デジタル通帳』のユーザーにインタビューやアンケート調査の実施をはじめ、様々サービスでユーザー調査を行っています。
また地域金融機関さまにユーザーを理解することの重要さもお伝えしてまいりました。多くの地域金融機関さまのご担当者さまと会話する中で、デジタル化の必要性など危機感を持っていることがわかりました。ただデジタルサービスを出そうにもユーザーが何を求めているのか、それをどう知ればいいのか方法がわからなかったのです。
シンプルにユーザーの声を聞くことの重要さはもちろん、デジタルで先行している金融以外の業界の話をしました。「こうしたほうがいい」というふわっとした話しでは説得力がありません。実際にレビューが高いデジタルサービスはこうなっている、といった話や、彼ら自身がユーザーとして使いやすいと感じるもの、客観的なデータを用意することで、皆で同じ目線に立ってユーザーを理解する準備をしました。
目指すゴールはなんですか?
マネーフォワードが持つ強みである「テクノロジー」「デザイン」「データ」と、地域金融機関さまの強みである「ブランド・信頼感」「リソース」「リテール」を掛け合わせた新しい地域金融機関のモデルを作ることです。
オンラインとオフラインは別だと考える方は多いと思います。ですが手段がデジタルになるだけで、ユーザーが本質的に良いと感じることは変わりません。マネーフォワードの強みと地域金融機関さまの強みを掛け合わせることで、オンラインとオフラインがシームレスに繋がり、どんなユーザーでもご利用いただける形を目指します。
そのために私達の考える『マネーフォワードFintechプラットフォーム』に多くの地域金融機関さまがメリットを感じて参画いただき、その先にいらっしゃる多くのユーザーに使ってもらえるようになれば、様々なデータや知見が集まりますし、様々なサービスや技術を提供している企業さまにも参画いただけるようになります。そうなっていくことにより、UXの高いサービスを提供・浸透することに繋がり、目指すゴール、そしてすべての人の「お金のプラットフォーム」に近づけると考えています。
モノを作るだけじゃないビジネス
どういったビジネスなんですか?
マネーフォワードのテクノロジーの中枢であり、複数の金融機関さまのデータを連携できるアグリゲーション基盤を提供し、その使用料をいただいている、というのが基本的な収益源です。
アグリゲーションの技術を使ったプロダクトを導入いただいたり、新しいプロダクトを共創しています。ですがモノを作って終わりではありません。金融機関さまや事業会社さまとその先のユーザーが何を求めていて、何を解決するのか見極める必要があります。
今あるものがマッチすればそれを提供しますし、そうでなければ新たに作ります。そしてプロダクトをきちんと活用して、課題解決を行えるように一緒に行動していくのがMoney Forward X事業の基本的なスタンスです。
メンバーや雰囲気
どんなメンバーが多いですか?
プロダクトを導入して終わりのビジネスではないため、各メンバーが主体的に動き、金融機関さまや事業会社さま、そしてユーザーの課題解決に動かなければなりません。各パートナーさまやプロジェクトの状況は様々のため、マネーフォワードエックスカンパニーとして同じ方向を向きながらも、各メンバーが主体性を持って、やるべきだと思ったことを責任と権限を持って進めています。
どんな組織にしていきたいですか?
ヒエラルキー型の組織は合わないと思います。私自身上から降りてきたことをそのままやるのは好みません。大きな組織になったらある程度やらければならない部分もありますが、そのままやるような組織にはしたくないです。
ホラクラシー型の横の組織で各メンバーそれぞれジャッジしながら進み、横に連動しながら広がっていくイメージですね。
それぞれのチームやメンバーが、ユーザーやパートナーさまの求めていることを理解し、やりたいことに率先してチャレンジしていきながら、臨機応変に連携していく。みんなが適材適所、強みを発揮できてやりたいことをできるようにすれば、良いアウトプットが生まれると考えています。
そのためにも結果を残していきながら、良い意味で依存しあわずに自由と権限移譲と責任を持って横に広がっていくのが理想ですね。そういうところで強くなりたい方には向いていると思います。
最後に
これからマネーフォワードエックスカンパニーはどうなっていきたいですか?
小さくてもいいからいい事例を作りたいですね。どこかの地域で地域金融機関さまに導入いただいたサービスが連動していき、地域の企業が盛り上がって、少しでも地域活性化されるとかモデルケースができるといい。どういうものがいいとかはまだ模索していますが、携わる関係者全員が実感できる体験があるといいですね。
また競合のいない世界を作りたいなと考えています。私達が作る『マネーフォワードFintechプラットフォーム』にいろんな企業が乗り合わせて価値を提供し、シナジーが生まれていくみたいな。みんなで作るプラットフォームの土台にしていきたいです。
一緒に働ける仲間を募集しています!
こういった世界観を面接等でお話していると、特に都市部以外で育ち、地域金融機関さまを利用したご経験のある方は実体験と重なる部分があるのかとても共感してくださいます。もちろんそうでなくても、マネーフォワードエックスカンパニーの目指す世界に共感いただき、同じ方向を向いて走っていける方と仲間として一緒に働けると嬉しいです。
本川さんありがとうございました!!
マネーフォワードエックスカンパニーでは様々なポジションで人材を募集しております。もしご興味がある方がいれば、是非カジュアル面談から始めましょう!!
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