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バリュー・プロポジション・ステートメントでチームで提供価値の認識を合わせてみよう!

こんにちは。丸井グループとGoodpatchのJVであるMutureのちゅうさんです。

Mutureの中で教えてもらって、クライアントのチーム伴走で活躍している「バリュー・プロポジション・ステートメント」について紹介したいと思います…!


【こんな人におすすめ】

  • プロダクトマネージャー

  • UXデザイナー

  • 企画者として依頼するチームの人


元々の出自はデザイナーの坂田さんの記事です!ありがとうございます。


ふわふわな相談はありませんか?

依頼者「Hey!こういうの検討して社長もOK貰っているんだけど、UIとUXの設計頼むよ!!」

PdM&デザイナー「ふむふむ、それってユーザーへの提供価値や、どんな課題を解決するものなんですか??」

依頼者「えっと…なんか社長が言ったらしいからやることに…。」

こんなことありませんか?

"HOW"は決まって、なにやら要件も詰め始めているいるけど、なんのためにやるのかわからない企画や機能の追加…。
どうしてその企画が出てきたのかを聞くと、「◯◯が言ったらしいから早くやらないと」「◯◯月までにやりたいから、とりあえず決裁に」とかそんな答え。

こんなふわっとした要求や依頼じゃ進められないぜ!!

ここで坂田さんの記事を引用してみましょう。

プロダクトやサービスは何かしらのユーザーないしは社会の課題を解決しています。解決しているからこそ、存続していると思っています。そのため、プロダクトやサービスの価値はなんですか?という問いに対する回答には、どんな人の、どのような課題を解決しているのかが明確に具現化されていなければ、自信を持って答えることができずに、モヤモヤが残ってしまいます。
(中略)
ソリューションはなんであれ、ユーザーはプロダクトを利用するきっかけとして、自身が抱える問題が解決されるのか否かを気にしています。
そのため、どのようなソリューションでも、どんな問題を解決してくれるのかが具現化されていないと、ユーザーとの距離が遠ざかってしまって、つくることだけに注力してしまいがちです。それはチームにとってもよくありません。

結果としてリスクが膨らみ続け、ユーザーに使われなくなったり、改善に向けて検討を開始する際に、プロダクトやサービスの存在価値を問う場面に直面してしまって、あたふたして逆戻りしてしまいます。ぼくも以前、その状況下に陥ったことがありました。「解決したいこと」よりも「開発したいこと」が先行してしまい、開発して満足してしまうケースです。

バリュー・プロポジションを言語化してみよう!

ヒアリングしていくと、全くユーザー像や提供価値を考えずにやっているわけではなく、なんとなくもやっとしたままスケジュールや答申に追われて、議論できずに疎かになる…って状態なんです。結果的に「開発したいこと」だけがまとまり、それが進んでしまう…。

そんなときにチーム・ステークホルダーで提供価値を整理するためのフレームワークとして使えるのが、「バリュー・プロポジション・ステートメント」です。

バリュー・プロポジション・ステートメントを使ってみよう!

バリュー・プロポジション・ステートメントは、「どんな人の、どのような課題を解決しているのか」をチームで明確にするためのものです。

バリュープロポジションステートメント_ワークシート

企画者やデザイナー1人が作って抱えるものではなく、チームで議論しながら作りあげていくものです。

付箋などを用いて、関係するメンバー全員で意見を出し合いながら作りあげていきます。規模にもよりますが、1時間〜1時間半くらいあると共通認識を持ったバリュー・プロポジション・ステートメントを作れると思います。

記入例

北極星として使い続けられる

バリュー・プロポジション・ステートメントはチームや関係者と認識を揃え、ユーザー視点を揃えるための北極星として使い続けられます。

バリュー・プロポジション・ステートメントのいいところは、以下がひとまとまりで表現されていることです。
誰が、どんなときに、どのような問題に直面しているのか
他と比較して、なぜこのプロダクトでなければ解決できないのか
プロダクトの価値を届けることで、ユーザーが得られることはなにか
そして、このプロダクトでなければいけない理由をビジネスとユーザーの双方の観点から捉えることで、北極星を見失わずに済みます。

バリュー・プロポジションを言語化してみよう!

立てたコンセプトがあるならば、そのコンセプトを一緒にバリュー・プロポジション・ステートメントを常に見れるところに置いておく、またはMTGのたびに最初に振返りを行うことをおすすめします。

リサーチやデザインが済み、要件が決まりはじめ、開発フェーズに進んでいくと、どんどん忘れられていきます。

しつこいと言われても、毎回振返り、自然と頭に浮かんでくるような状態がいいですね!

そしてバリュー・プロポジション・ステートメントを作って満足してはいけません!
あくまで共通認識を揃え、プロジェクトを進めていくためのもので、バリュー・プロポジション・ステートメントを作ってスタートなのをお忘れなく!

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