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テニスの召使い

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50の手習いで始めたテニス。 王子様というほど上手くも若くもない。 サーブも何十本に一本入る確率。 それでもコートに立つのは何なのか。
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#シニアテニス

2勝4敗

 職場のテニス同好会は年に何度か、『カップ戦』がある。
そうはいっても、同好会の内輪なもの。
・ダブルス戦
・1セット4ゲーム先取
・タイブレークなし
・パートナーは1戦ごとに変わる  
・総当たり戦            という形式。
13時から始まって17時くらいまで。
なんだかんだと、1人あたり6セットはやる。
1位と2位には賞金が出る。

前回は全敗という散々なデビューだった。
それは偏に

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面壁零年

面壁零年

『せっかくラケット買ったのになぁ…』と持て余していた。
職場の同好会の日程がなかなか合わぬ。
同じ趣味で日程も合う友人もいない。
でも、どこかで打って感触を味わいたい。
そうかといってテニススクールに転がり込むのもなんだし…
否定はしない。
いつかは必ず通らなければならない道だと思っている。
ましてや、将来的に自分の中での『一つのプロジェクト』を達成させるためには。
だが、今は何をやっても楽しいと

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はじめの一本 

はじめの一本 

テニスをする上で、必ず通る道がある。
『自分のラケットを用意すること』である。
しかし、困ったことに、何を持ったら良いのかがサッパリわからぬ。
ナダルに憧れてバボラ。
錦織やフェデラーに憧れてウィルソン。
ジョコビッチに憧れてヘッド。
松岡修造に憧れてミズノ。
伊達公子や大坂なおみにあやかってヨネックス。
他にもいろいろありすぎて困る。
『形から入る』とか『憧れの選手が使ってるから』という、日本人

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たまには違う相手で

 職場のテニス同好会は、たいがいの人は歓迎のようで、退職した人もOK。
その代わりにどこからの援助も受けない形式で運営しているようだ。
テニスコートの場所取りの手配などは世話役さんが自分がやりたいからということでお任せで、身一つで来るだけになっている。
会社の援助なりを受けようと思えば、そういう人が出入りしてる時点で言われたりするのだろうから。
パカスカ打ち合うのに企業の理屈を持ち込まれるのはかえ

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知らないって恐ろしい

 毎月1~2回ほどのペースでやってるテニス。
ラケットは借り物で初心者も初心者。
『ラケットはすぐに買うな』と職場の先輩に言われるがままに今日まで来てしまってる。
間隔が空きすぎてしまうと、フォアやバック、ボレーの打ち方のおさらいから始まるのがほぼルーティーン化してしまっているほど。
それでも嫌な顔一つせずに教えてくれるので助かってる。
教われば教わるほど出来るかというと、そうでもない年代なので(

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緩やかに、でも芽生える想い

 テニスは受け身スタートだった。
体型を見かねた職場の先輩が、『何か運動した方がよかろう』と勧めてきたのが『テニス』だった。
体育会系の理不尽な上下関係や無駄なストイックさもなく、同好会とはいえ色気もない。
でも、緩やかな感じがよくて続いている。
ハッキリって下手です。
サーブ打っても入る確率はイチローの打率よりも低い。
それはストロークもそうだし、ボレーがちょっとはマシなくらい。
そんな調子が一

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