見出し画像

【写真表現探求】中央重点測光にしてみた編



ライカの表現に憧れる

以前、自分が現在使用しているカメラ、FUJIFILMの「X-Pro3」について色々と書いてきました。

上記noteの中で度々理想のカメラとして「ライカ」を上げているのですが、
カメラ単体で100万円以上、レンズだけで数十万円という値段もあり到底今の自分に買えるものではありません。
しかし、ライカのカメラで撮影された写真はどれも自分の感性にヒットするものばかりですし、ライカMシリーズの中で異色の存在であるモノクロームの機種で撮影された写真は自分の考える写真の本質を再現してくれるカメラだと思っています。

ただどんなに憧れをあっても買えないことは変わらないので、FUJIFILMのカメラの特徴である、「フィルムシミュレーション」機能やその他の工夫を凝らして同じような表現を作れないかを探るのがこの【写真表現探求】です。

このnoteでは、そんな中で見つけた方法の一つ「中央重点測光にする」を取り上げたいと思います。

そもそも中央重点測光って何?

このnoteを読んでいる方は「そんなの知ってるよ」という方が多い気もしますが、軽く測光と中央重点測光について書こうと思います。

そもそも「測光」とは読んで字の如し、光を測ることです。
オートモードで何も考えずにシャッターを切ってもちょうどよい明るさの写真が撮れる理由はカメラが被写体やその周りの環境の明るさを測り、それを元に適切な絞りやシャッタースピードといった露出を判断・設定してくれているからです。

そんな測光にはいくつかのモードがあり、ほとんどの方が普段使用しているのはマルチ測光だと思います。(メーカーによって呼び方が違うかもしれません)
これは画面全体をいくつかに分割し、それぞれの明るさを比べて総合的に最適な露出を判断するモードです。

それに対して中央重点測光は文字通り画面の中心部分の明るさだけを基準とします。
本来は見せたい被写体がスポットで存在している時に使うモードですが、これを普段の撮影、どんなシチュエーションでもあえて使っていくのが今回の方法です。

なぜ中央重点測光にするか

理由は単純です。
現行の最新機種であるライカM11が出るまでライカにおいては中央重点測光がデフォルトだったからです(と認識しています。)

つまり同じ測光設定にすれば、、
少なくとも露出は同じ移り方になるであろう
という単純な理由です。

ただこの後詳しく書いていきますが、中央重点測光にするだけで不思議とライカのような、光と影を強調したような表現になっていきます。
(原理を考えれば当たり前な気もしますが…)

実際に撮っていく

これがマルチ測光で撮影した写真

そしてこれが中央重点測光で撮影した写真です。

マルチ測光は全体の明るさから最適な露出を計算するので、
明るい部分と暗い部分の両方がある程度見えるような写真になっています。
それに対して中央重点測光で撮影すると中心の明るさに引っ張られ、上記の写真の様に中心部分とその周辺に露出差がある場合は大きな明暗差が発生します。

最後に

今回は「写真表現探求」と題して中央重点測光での撮影を試してみました。
ライカで撮影された写真んい近づけるために様々な方法を試していますが、中央重点測光で撮影することで前により一歩近づけたのではないかと思います。
今後も自分なりに調べて試したことを「写真表現探求」として発信していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?