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未来の孫へ 2020年6月

僕の孫へ

2020年6月の出来事をもとにお話をしようと思う

1ヵ月とされていた緊急事態宣言が5月25日に全面的に解除され、6月は少しずつこれまで当たり前とされていた日常を取り戻しつつある

それでもまだまだ日本を含め世界では新型コロナウイルスの猛威は人々を苦しめている渦中

日本は他の世界に比べたら圧倒的に被害は小さいようなのだけど、それでも僕の勤める会社でも売上に影響を及ぼしており、僕もその対応でここ数カ月はとても忙しかった

そんな中で、僕の周りでこの世相に対する考え方の違いが顕著に表された出来事があったので、今月はこれを伝えておこうと思う

君が今の僕と同じようにパンデミックを引き起こしたウイルスの時代に過ごしている場合、どういう行動にとるだろうか?

考えながらこの先を読み進めてほしい。

僕の周りには主に3種類の友達がいた

一人目は、「緊急事態宣言もあり、国も外出自粛を要請しているこの時代に外へ出かけるなんて言語道断。遊びに行くのはもちろん帰省するのもダメだ」という、【外出全く否定派】の友達、睦城(むつき)くん。

緊急事態宣言前後では、心配しつつもそこまでの抵抗はなかったが、宣言中は頑なにその宣言を守っていた

二人目は、「もちろん心配だし、極力外出は控えたいけれども、万全の対応策を講じることで、大切なときは外出することも許容する」という、【心配だから万全の対策を講じて出かけることは有派】の友達、妃更(きら)さん。

外出時はマスクやアルコールを持参し、電車には乗らず車での外出をするなどの対策を講じていた

三人目は、「世界は大変のようんだけど、日本にいる自分がそんなウイルスにかかるわけないでしょ」という【自分は大丈夫だ派】の友達、弥(わたる)くん。

同じ考えの友達と集まってこれまでと変わらず飲んだり楽しんだりしているようだった

君の考えはどの友達に近いだろう?

睦城くんは、とにかく外出を嫌った。外出することも外出している人達のことも、「あぁいう奴らがいるから、感染が止まらないんだ」と怒ってさえいた。「緊急事態宣言中なのに外出するのは馬鹿なのか」とも言っていた。

スーパーやコンビニなどで買い物をする程度でそれ以外で外に出ることはほとんどないようだった。家に居て料理や洗濯をし、暇だ・・・と考えながら、また料理や洗濯をしていた。たまにオンライン飲み会という、ビデオ通話での飲み会を開いては、「そもそも中国の武漢のやつらが日本や他の国に移動したせいでこんなことになってしまった。中国むかつく。」などと持論を披露していた。

妃更さんは、マスクを常に装着し、アルコールを肌身離さず持ち歩き、ことあるごとに、シュッシュと手指やモノに吹きかけていた。居酒屋など外食に行くこともあったが、コロナ対策をしているお店を選んだりテラス席にしたり、最低限の工夫とやらをしていた。「コロナって何かよくわからないけど、小池さん(このときの都知事)が三密(密閉、密集、密接)を避けましょうって言ってたし、アルコールで除菌すれば大丈夫なんでしょ」と言っていた。

有名な方が感染したと報道されることが増える中、「なんで、三密を避けなかったんだろう。キャバクラとか地下のバーとか、普通に考えてアウトでしょ」と言い、好きだったアイドルが感染したと報道されるやいなや、「そんなアホな人だとは思わなかった。。失望した。悲しい。」とも嘆いていた。

弥くんは、これまでと変わらず過ごしていた。弥くんの周りには弥くんのように考えている人が多かった。そのため、これまでと変わらず過ごしていた。居酒屋など飲み屋にも行くし、夜の街に出ては仲間と肩を支えあい思う存分飲み歩いていた。「いやいや、ここ日本だから。感染してもインフルエンザより安全なんでしょ?オレ、インフルにもかかったことないし。だいじょうぶ、だいじょうぶ、うぃ~~い。」と言っていた。

弥くんの大好きなお笑い芸人の方が亡くなった。コロナが原因だったらしい。もう年齢は70歳を過ぎていて高齢だったとはいえ、まだ70歳である。弥くんは相当にショックだったらしく、それから外出を控えるようになった。「いやなんか。。コロナというよりは。。うん。。正直そんな気分じゃなくなった。」と泣いていた。

さて。

君は、睦城くん、妃更さん、弥くんの話を聞いてどう思っただろうか。

そして君がこの時代に生きていたら何を思い、どう行動していただろうか。

この年の6月は、こうして、これまで周りにいる人たちの性格がすごく露呈した月であったと思う。

今月は以上にします


君の時代は今どんな状況だろう?

この話が少しでも君の救いになればと願って、纏めとします。

君の若かりしおじいちゃんより

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