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Postcards from a Young Man

えー、題名は特に意味はありません。
何かマニックスのアルバムで写真撮ってる人のジャケがあったなぁ、と思って調べたらこれだったのでそのまま拝借しました。

最近よくそれこそnoteやツイッター、インスタグラムで写真をいきなり上げ始めたんですけど、元々自分はバンド歴25年の生粋のバンドマンで、今まで写真のシの字もなかった人間です。
どちらかというと撮るより撮られる方が多かったくらいで。
それが何故いきなり写真をやたらと撮って上げ出したのかという理由を、今まで全然説明してなかったなぁ、と思ってこれを書いてます。
バンド面しか知らない人達には、急に写真とか撮り始めてどうしたん、コロナでライブも出来ないし相当ヒマなんかなぁ大丈夫かな、とか心配されてそうやしね。

て前置きしといてあれなんですが、実は写真を撮り出したのに、特に理由らしい理由もないっちゃなくて。
そもそも写真自体は携帯でたまにラーメンとか自分の食べてる物を撮るくらいで、特に写メとかもたくさんするような感じじゃなかったんよね。
それが去年の10月にバンドでヨーロッパツアーに行く事になって、ブザンソンだかバンドームだかのフランスの田舎町でフェスに出たんやけど、そのライブが終わって会場からホテルまでの帰り道に、何故か急に携帯で写真をパシャパシャ撮り出したんよ。
酔っ払ってたってのもあるけど、たかだか1キロくらいの帰り道で300枚くらい写真を撮って、メンバーにもどうしたん?って驚かれた。
ヨーロッパの街並みが綺麗で撮る事に目覚めたのか、古い街だったんでそこにいた写真家ピエール(仮)の未浄化の霊がとり憑いてそうなったのか分からんけど、急にそっからツアー先でも写真をめっちゃ撮るようになったんよ。

で日本に帰ってきてしばらくして、たまたま駅でソウルライターの写真展があるっていう広告を見て、ソウルライターが誰かとか全然知らんかったけどその広告の写真がめちゃくちゃ良くて、これだ!と思って観に行った。
そしたら何かその数日後にはカメラ買ってたね。
自分でも撮りたいって思って。
カメラは何かよう分からんし調べるの面倒くさいけん、ソウルライターも使ってたライカにしようと何となく思って、それの1番簡単で手軽そうな初心者モデルのやつを買った。
もちろん一眼レフとかやなくてコンデジ。
ちっちゃくてツアーとかにも持って行きやすいかなと思って。

そこからちょろちょろ撮り出したらめっちゃ面白くて。
多分、カメラをやってる人は皆んなそうかも知れんけど、とにかく楽しいしかない。
こんなただ楽しいだけしかない事があるんやってビックリしたもん。
でそうこうしてるうちに世間もこんな感じになって、ライブもリハも出来なくなったけど時間だけは出来て、なので買い物とかで外に出る時にとにかく撮りまくって上げまくってるって感じです。

何かホント写真を撮ってるとライブとかで感じるようなビリビリやジーンってくる感覚や、しみじみと良いなぁって思える瞬間があって、そんな時、大げさじゃなくて今世界と繋がってるなって思う。
ライブ中にもたまに皆んなと、宇宙と一つというか、要は誰もかれも世界も何の隔たりもなく一緒なんだなと思う時があるけど、そんな感じ。
それを結構頻繁に感じる。

だからそういう感覚で撮ってるから、写真にもそれが出てたり、そういう感覚を見てくれた人が感じてくれたらなと思う。
写真も自分にとっての音楽やライブと同じで、日常やその瞬間を切り取るためのもの。
だから凄い壮大な景色をめちゃくちゃ綺麗に撮るとか、皆んなが普段見た事もないような非日常の景色を写すとか、そんな感じじゃないんよね。
普段暮らしてる日常の中にあるちょっとした光や影を切り撮って、ほんの少しの希望や彩りにしたいっていう、そんなくらいです。
ソウルライターも言ってるけど、わざわざ世界の裏側まで行って撮る必要ないんよね。
ただ日常にある世界をシンプルに見て撮るだけで、それだけで尽きる事のない喜びなんよ。

もちろん音楽と一緒で自分の出したいグルーブ感を出したり、イメージしてる写真を撮るには、その為の技術が必要やけどね。
けど別にそれも何でも演奏出来るようになったり、絶対に良い楽器が必要ってわけじゃないのと同じように、自分が表現したい事が表現出来る技術を身につければ良いだけ。
ロックやりたいのにジャズを弾ける必要はないし、日常を切り撮りたいだけなのにむちゃくちゃ綺麗に写る高価なカメラは必要ない。
ただ、もしレゲエのグルーブが欲しい曲があれば、それがどうやったら出るかめちゃくちゃ勉強するし、撮りたい構図があればどうすれば良いか勉強する。
それもまた新しい喜びや楽しみに繋がっていくんだと思う。

まぁ何にせよ撮るのは楽しくて最高なんで、何となく生業にしたいなと思ってる。
だって世界とこの命が続く限り、撮る資源も喜びも尽きないんやから。
プロのカメラマンになりたいとかそういうんじゃなくて、自分なりのやり方でそう出来ればなと思ってます。
根がバンドマンなんで全部自分でやる、DIYで。
それは準備の準備中なんで、リリース出来た時に皆さんに協力して貰えたらむちゃくちゃ嬉しいです。
もちろんバンドも今まで通り、今まで以上にやります。
こっちは俺の生きがいやけんね。

もう本当に色々むちゃくちゃ大変やけど、コロナで時間が出来て、今までの事やこれからの事を何にも縛られずにまた一から考えれた事は、それだけは良かったかなと思う。
まだまだ全然続くけど、それが自分だけじゃなくて全体で、今回の事を受けて少しでも何か良い方向に向かうものがあれば良いなと心から願ってます。

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