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リーダーシップ往復書簡 074

リーダーが掲げる夢の力は偉大だと本当に思います。会社経営においては、経営者は、経営理念の価値を忘れてはならないと思います。

ここ数回にわたり、リーダーシップには地位や立場は関係ないことを記載してきました。

リーダーシップを正しく発揮するうえで大事なことは、リーダーでもフォロワーでも、全員が対等であることが現実に実感できることだと思います。お互いに努力して一つの目標を実現したいと思えるのは、全員が対等だと信じられるからです。

優れたリーダーは、夢に向かっては全員が対等の関係で、フォロワーが自分で考え、本当の自分の意見を出し合えるようにすることに努力しています。

とはいえ、会社で、開放的で自由で率直なコミュニケーションを定着させることは難しいものです。やはり組織のヒエラルキーやマネジメントが上下関係を作ってしまって、各人のリーダーシップの発揮を阻害します。

このような状況下において、各人の地位や立場を忘れ去らせてくれるものは、リーダーが掲げる夢や会社の経営理念だと思います。

全員に共通の夢や目標があれば、いついかなる時も、その夢や目標の下において、リーダーもフォロワーも対等なのです。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

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【Q.74】
リーダーシップとコーポレート・ガバナンス(企業統治)について教えてください。


<コメント>

「リーダーシップ往復書簡 018」でも記載をしましたが、リーダーシップと株式会社制度には非常に親和性があります。

昨今、スタートアップ界隈でも、コーポレート・ガバナンスについてかまびすしいですが、株式会社制度を語る上で、コーポレート・ガバナンスは最重要な論点だと言えます。

私は、優れたリーダーこそ、株式会社において自らを監視する仕組み、すなわち、コーポレート・ガバナンスを大事にしていると思います。

優れたリーダーならば、世のため人のために正しいことを行っており、社外取締役や監査役なども含めステークホルダー全てを魅了できるため、コーポレート・ガバナンスなど語る必要がないように思うかも知れません。

しかし、実際は違います。なぜなら優れたリーダーは謙虚さを持ち合わせており、自分が間違った意思決定をする可能性があることについても正しく認識しているものです。

そのため、多くの場合、正しくコーポレート・ガバナンスが機能して、株式会社におけるリーダーやフォロワーの行動に対して、ステークホルダーからのチェックが入ることは歓迎すべきことだと考えているのです。



※この記事は、2021年2月28日付Facebook投稿を転載したものです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介
 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。

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