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リーダーシップ往復書簡 091

私は上場会社の代表者の時に敵対的買収防衛をしておりましたので、相手側から散々、政治家にお金を流していると週刊誌に事実無根を書かれたり、ブラックジャーナルに誹謗中傷をされたりした経験があります。しかし、これらに動じることは一切ありませんでした。

私は自分でも長所だと考えていますが、どちらかというと自己肯定感が高く、他人の非難や誹謗中傷などどこ吹く風と聞き流せるのです。

自己肯定感が高いことは、リーダーに必要な資質だと思います。

本連載でたびたび記載してきております「人は性善なれど弱し」のとおり、人は強く、自分の心にゆとりがなければ、誰かに貢献することや誰かに優しく振る舞うことは難しいのです。

そして、人の強さとは、自分に自信があること、自己肯定感が高いことなのだと思います。

リーダーとは、暗闇の中、集団の先頭で、たいまつを持って、フォロワーを率いて進む存在です。誰も知ることのない明日に向かって、フォロワーを率いて突き進むには、この強さが必要です。

私たちは自分と他人が不可分な世界に生きていますので、自己を肯定することとは、自分以外の他人やこの世界を肯定することでもあります。

そのため、自己肯定感を高めるには、自分のことばかり考えるのではなく、他人やこの世界を肯定することでもあることに気づく必要があると思います。

より良いリーダーになるためには、まずは他人やこの世界を肯定し、自己肯定感を高め、その結果、自分への自信と心のゆとりを得て、さらに他人やこの世界に貢献することができるというグッドサイクルに入ることが大事だと思います。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

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【Q.91】
リーダーに頭の良さは必要でしょうか?


<コメント>

当たり前ですが、リーダーにも、机の上の頭の良さはあったほうがいいと思います。

リーダーに頭の良さが必要だと思うのは、フォロワーのことを覚える記憶力と夢や目標を実現するためのマネジメント・スキルのためです。

リーダーとフォロワーは対等な関係ですから、リーダーも、フォロワーのことをしっかりと知らなければなりません。しかし、多くの場合、一人のリーダーに対して、多くのフォロワーという構図のため、リーダーには記憶力が求められるのです。

私は長らく時価総額100億円のベンチャー企業や中小・中堅企業のバリューアップを仕事にしておりますので、社員数が30名~100名程度の会社に関わることが多いです。これぐらいであれば、全員の名前と顔も一致しますし、出身地や家族構成ぐらい把握することができます。

しかし、恥ずかしながら、100名を超えてくると、私の足りない頭では限界なのです。記憶力が高ければ、一人一人にもっと最適な気遣いとコミュニケーションを図ることができるのにと日々、悔しい思いをしています。

また、マネジメント・スキルについては、明確に頭の良さが求められると考えています。

リーダーが描く夢や目標の実現可能性が低ければ、やはりフォロワーはついて来なくなってしまいます。誰もが夢を追いかけるからには実現したいと思っているのです。

この夢や目標の実現可能性・蓋然性を高めるのが、科学されたマネジメント・スキルなのです。

経営学は、100年以上の歴史があり、日進月歩で進化している領域です。これについては科学されていますので、知っているか知らないかなのです。そのため、まさに頭の良さが求められていると思います。



※この記事は、2021年5月14日付Facebook投稿を転載したものです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介
 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。

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